コントロールセンタ
概要
コントロールセンタは低圧電動機の開閉制御を行う機器で、国内外の上下水道、清掃工場などでも数多く使用されています。
当社では、従来の機能を更に強化・充実したモータマルチリレーを搭載し、高信頼性を実現したコントロールセンタを提供しています。
適用モータ出力
- 200V級:~100kW
- 400V級:~200kW
多段積みによる省スペース化
最大10段のユニット段積みが可能です。
最小ユニット
:1.5サイズユニット(~7.5kW/400V)
:2サイズユニット(~37kW/400V)
特長
多機能形モーターマルチリレー採用
保護機能
負荷の特性に応じて、過負荷、欠相、地絡、電力過負荷、電力低負荷、不足電流、瞬時過電流の保護機能を選択することが出来ます。(過負荷保護機能設定範囲(0.11A~630A))
監視機能
監視機能を強化し、電力・電力量の測定に加え力率の測定も可能となり、省エネに貢献します。
- 電力監視(電力、電力量、力率)
- 時間監視(累積運転時間、累積開閉回数、始動時間、故障からの経過時間)
- コンタクタ監視(不動作、チャタリング監視)
- 故障要因表示
- 電流監視(運転電流、漏洩電流、故障電流)
制御機能
使用目的に応じて様々な制御方式を選択できます。
- 入力運転条件の選択
- 始動方式の選択
- 運転・停止・故障リセット
- 出力条件の選択
- 適用負荷の選択
- 遠方、直接切替選択
接触信頼性
スイッチの接点、コネクタ接触部は金メッキ仕様としています。
伝送機能(オプション)
高速・多局伝送装置(TOSLINE-F10M)の採用により、上位の弊社製PLCと伝送接続することで省配線によるトータル設備コストの軽減が可能です。また、オープンフィールドネットワークであるCC-LinkとProfibusも採用し、上位へ他社製PLCを接続できます。
限流線を使用した東芝コントロールセンタの特長
限流線を用いることにより事故電流を限流させ、7500A(440V)の遮断容量の配線用遮断器(MCCB)が一躍70kAのMCCBとして適用出来ます。
【適用事例】
下図に於いて、①は回路短絡電流で、今50AFの遮断器(遮断容量7500A)に限流線を組み合わせた場合、②のように遮断できます。これは限流線が50AFの遮断器の遮断可能領域まで事故電流を限流するためです。このため機器に与える電磁力、熱衝撃を小さくできると同時に遮断時のアーク発生を軽微にし、過電圧の発生を防止できます。
信頼性・安全性を追求した設計
- 垂直母線を支持する垂直母線サポートを垂直母線カバーの外側に配置しているので、垂直母線の相間部分及び接地側部分に粉塵が堆積しない構造になっています。長期的に絶縁低下がしにくく、保守面でも優れています。
- 垂直母線の三相間は、相間にバリアを設けた相間短絡事故防止構造になっています。 万一他の部分で短絡事故が起きても、垂直母線部での相間短絡等の事故拡大にならず、事故波及を防止できます。