王 蕾
WANG LEI
2018年入社
所属:インフラシステム技術開発センター 電機応用·パワエレシステム開発部
専攻:創造エネルギー専攻
鉄道用モータの冷却技術の開発をしています。
私は現在、鉄道用モータの大容量化に向けて、熱流体解析により冷却性能の評価を行う業務を担当しています。モータの大容量化を図るため、冷却性能の向上が課題となっています。
鉄道用モータには、冷却方式でいくつかに分類され、現在は全閉外扇形モータの開発に取り組んでいます。その中で、冷却風量の確保とファン騒音の低減の両立を図る研究開発を行っています。今後、自分の関わった製品が様々な路線に納入されることを期待しています。
大学では、自然対流の可視化を行い、実験による流れの基礎特性の把握に取り込んでいました。入社して初めて携わった、シミュレーションによる流体解析は苦手意識があり、最初は悩みましたが、周りの先輩方が一から丁寧に指導してくださったおかげで、日々勉強しながら仕事を進めることができました。学生時代に学んできた熱工学、流体力学などの知識が現在業務のモータ冷却技術の研究開発に活かされています。大学での研究とは違い、会社での研究開発は技術を深めることだけではなく、自分が携わっている製品を世界の人々に届け、社会が抱える課題の解決に繋がっていることを実感できて、"やりがい"を感じることが魅力的だと思います。今後は、技術力の向上を目指し、良いモノづくりに繋げ、豊かな社会の創造に貢献していきたいと思います。
※掲載内容は取材当時のものです。
キャリアステップ
1
入社1年目
電機応用パワエレシステム開発部に配属(府中事業所にて勤務)。
鉄道用モータ冷却構造の開発業務に携わる。
2
入社2年目
鉄道用次期標準永久磁石同期型モータの冷却構造の開発業務を担当。開発計画の立案、実機に適用できる冷却構造の検討・決定、熱流体解析で冷却性能評価から、試作・実機性能評価、量産導入まで携わる。
3
入社3年目
鉄道用モータの設計手法、製造、実測技術の習得を目的として、異分野実習を実施。新幹線車両向け主電動機に関する製図、手配作業を通して設計業務全般を学んだ。実習後、開発部門に戻り、電池の冷却技術等も取り込み、技術の幅を広げている。