社員インタビュー
- 黒須 雅浩
- 2012年入社
株式会社東芝
電池事業部
電池システム開発部
専攻:電気・電子工学
SCiB™を採用した組電池の設計業務に従事
試験手法の開発をする
SCiB™を使用した組電池の設計部門に所属し、主に設計検証業務を担当しています。SCiB™は自動車、鉄道、自動搬送機(AGV)など様々な分野に利用されているリチウムイオン二次電池です。具体的な業務としては、開発品の保護回路(電圧、温度など)が正常に動作するか、入出力性能・容量などの電池特性や振動・衝撃といった機械的特性に問題がないかなどの設計検証をしています。新しい製品には従来にない機能や性能が求められますが、それらが実現されているか確認するためにはまた従来にない試験手法の開発が必要です。例えば、放熱特性を評価する時は、設置方法ひとつで試験結果が変わってしまうことがあります。その他にもどこの温度を測定するか、各種パラメータの管理など考えなければならないことは多岐にわたります。また、目的の機能や性能が発揮されているということを測定可能な量で表すために、機能や性能の工学的定義づけから検討し顧客へ提案することもあります。定量的、且つ、再現性のある定義づけと試験の両輪により、顧客価値を獲得できるよう日々取り組んでいます。
セールエンジニア経験を設計部門で活かす
私はセールスエンジニアとして入社しましたが、現在は設計部門に所属しています。セールスエンジニアの時には顧客に組電池の提案活動などをしていました。組電池の提案をしていると充放電特性などを要求されることが多かったように思います。この経験からどのような充放電試験をするか、どのようなデータを提出すると顧客が満足するかを学ぶことができました。今では設計の立場から試験条件、手法の提案ができるようになり、セールスエンジニアの経験を活かせていると考えています。
設計部門にきてからは高い専門性を持つエンジニアと仕事をする機会がより多くなりました。試験仕様書(試験の方法などを記したもの)のレビューではセールスエンジニアの時には考えもしなかったことを電気回路設計、ソフトウェア設計、構造設計の各分野で高い技術を持つエンジニアの方からコメントを頂きます。幅広い分野でそれぞれの分野の専門家と一緒に様々な課題を解決することで自分自身の成長にもつながっています。