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東芝デバイス&ストレージ株式会社 半導体研究開発センターでシステムLSIソフトウェア開発のプロジェクト管理を牽引する森田さん。

復職後もさまざまな制度を利用して、自分なりのキャリアを形成しながら仕事に励んでいます。

森田 久美子

東芝デバイス&ストレージ株式会社
半導体研究開発センター
森田 久美子

2005年、電気情報工学専攻終了

自分の将来を信じて半導体業界へ


大学の専攻は電気情報工学。ソフトウェアの画像処理の研究をしていました。画像データの中にさまざまな情報を埋め込めますが、画像の見た目としては変わらないところが興味深いと感じました。そのことから、画像処理に関係する仕事に就きたいと考えるようになりました。

東芝を選んだきっかけは教授の助言でした。東芝のジョブマッチング制度で、画像処理に関係する部門とジョブマッチングを行いました。その一つが半導体研究開発センターでした。職場見学の際、開発されたソフトウェアが評価ボードで実際に動作しているのを目の当たりにし、「こんな仕事がしたい」という気持ちが湧いてきました。東芝で働く自分をイメージでき、ここで働きたいと強く思いました。自分がプログラミングしたソフトウェアが製品化され、それをこの目で確認できるなんて、こんな嬉しいことはありません。半導体の知識が乏しく不安はありましたが、マルチメディア関連のLSIを手掛けたいと思いました。それで、半導体の世界に飛び込んだのです。

技術を習得し、開発者としての土台をつくる


ソフトウェア開発のプログラミングは学生時代に学んだことが基礎になっていますが、入社してから得た知識や技術は数え切れません。さまざまな製品開発に携わるなかで、組み込みソフトウェアやアプリケーション開発のプログラミング技術なども習得でき、開発者としての土台が形成できたと思っています。

現在の所属部署ではソフトウェア開発の研究と、実際に製品をつくる事業部のサポートをしています。前者は産業IoT(Internet of Things)として作業者支援のためのAR(Augmented Reality)ナビ開発や、CPS(Cyber Physical System)に向けた新生体センシング技術の研究開発。後者の事業部の仕事はシステムLSIソフトウェアの開発がメインです。スマートウォッチに用いるチップのソフトウェア開発なども行っています。ソフトウェア開発分野は本当に幅広いです。

今、私が従事しているのはシステムLSIソフトウェア開発のプロジェクト管理です。製品の開発立案から顧客への納品までを管理するのですが、プロジェクトスタート時の計画通りに進まないこともあります。チームメンバーや関連部署の連携がうまくいくように調整し、プロジェクトを円滑に進めるのも私の役目です。

管理する側に立つと、今までの開発担当者の立場をはじめ、開発に携わるさまざまな人々の役割が分かり、製品開発の醍醐味も味わえます。その他に、開発研究チームのサポートとして市場調査や特許調査も行います。最先端の技術情報に触れられるのも半導体研究開発センターならではです。

開発の遅れを取り戻すために単身インドへ


入社してから一番大変だったのは数年前、たった一人のインド出張です。アプリケーション開発の一部をインドにある東芝のソフトウェア会社に依頼していたのですが、進捗に問題が出てしまいました。依頼したアプリケーションに一番詳しい者ということで、私に白羽の矢が立ちました。

不測の事態に備え事前に課題を想定し、対応策を準備して出発しました。現地では山のような質問を携え待ち構えるインドの開発者達と、つたない英語とジェスチャーに加え手書きの図を交えながらコミュニケーションを図りました。相手の顔を見ながらのやりとりはメールよりも正しく深い情報交換を可能にしました。コミュニケーションの重要性をあらためて痛感しました。この体験は私に大きな自信を与え、グローバルな開発者としてさらに成長することができました。

東芝なら出産後も開発者としてキャリアアップできる


東芝は、女性が働きやすい職場です。出産や育児を応援するさまざまな制度があり、周りの同僚も協力的です。保育園の送り迎えや子どもの看病のために休みを取る男性も多く、子育てしながら働く女性の理解者となっています。

私自身、第一子の育休からの復職後も恵まれた環境の中で仕事と育児を両立することができました。もちろん、出産後は育児のために時間的な制約ができますが、社内制度を利用し時間を有効活用しています。仕事を効率よく行うため、タスクの細分化、タスクの優先順位、メンバーへの進捗報告とデータ共有などに気をつけています。

入社する前は「何よりも仕事が一番」という私でしたが、今は家庭と仕事の両方を充実させることが一番と考えるようになりました。東芝は制度の他にも女性のキャリアアップ研修や育休復職セミナーなども充実していて、女性の役職者も珍しくありません。この環境だからこそ、家庭を大事にしながらいい仕事ができるのだと確信しています。

研究開発センターのワイヤレスシステムラボラトリーで気象レーダの信号処理開発を担当している青木さん。

仕事とプライベートのメリハリを大事に安心・安全な社会を支える製品をつくりたいといいます。

青木 朝海

株式会社東芝 研究開発センター
ワイヤレスシステムラボラトリー
青木 朝海

2011年、工学研究科電気電子情報工学専攻修了

技術者としてモノづくりに関わりたい


子どもの頃からモノづくりに興味があり、NHKテレビの『プロジェクトX』を毎週楽しみに観ていました。とにかく、モノをつくり出す技術者に憧れていました。

大学の専攻は通信系だったので友人たちの多くは通信事業者に就職しましたが、私は研究の成果を形ある製品にして、世の中に役立てたいと思っていました。そのことから、就職活動は電機メーカーに絞り、さまざまな企業の研究所を見学しました。

東芝グループを志望したのは、大学での研究と関わりが深かったこともありますが、なによりも研究内容が多岐に渡っていた事からです。それまで学んできた無線通信システムの研究開発だけではなく、テレビの送信機やレーダ開発なども手がけていて、さまざまな製品開発にチャレンジができそうな予感がしました。

災害を予測する気象レーダの開発


私は所属しているワイヤレスシステムラボラトリーで、気象レーダの信号処理技術の研究をしています。東芝グループでは世界に先駆けてフェーズドアレイ気象レーダの研究開発をしています。このレーダは観測方向のビームを複数同時に形成することで従来のものより観測時間を大幅に短縮することができる一方、ビルや山からの不要な反射や他の無線機からの干渉を受けやすいという特徴があります。この不要な信号を低減する最適ビーム形成技術の開発も私の仕事です。さらに開発が進めば、「これからゲリラ豪雨が来るので屋内に避難して下さい」などという避難指示が出せるようになるかも知れません。

気象状況を迅速かつ正確に把握することは、近年頻発している集中・大規模豪雨などの防災や減災につながります。この研究の成果が世の中に果たす役割は大きいと確信しています。

モノづくりの醍醐味は製品化にある


学生時代、信号処理の基礎は学びましたが、レーダの信号処理開発は私にとって新たな分野でした。東芝グループには手厚いメンター制度があり、新入社員の育成と日常の業務をサポートしてくれます。優秀な先輩たちが新入社員のためにOJT(On the job Training)を基本としながら、定期的な勉強会を通してレーダの基礎等を教えてくれたので、すんなりと業務になじむことができました。

ちなみに、東芝の研究開発センターならではのアンダー・ザ・テーブル制度は規定時間内なら自分がやりたいテーマの研究が可能です。研究成果を発表する場もあり、優れた研究なら事業化されることもあります。これは、ものづくりを目指す技術者にとって最高の喜びです。

仕事&育児は集中力と達成感がカギ


東芝は女性のキャリアを支える育児休暇や時短勤務などの制度が充実していて、キャリアと育児を両立できる会社です。実際に、現在ラボには約10%女性研究員がいますが、多くが当たり前のように子育てをしながら働いています。私は入社当初から早く子どもが欲しいと思っており、第一子を出産したのは入社4年目でした。周りに沢山のロールモデルがあったので、特に不安もなく出産し、復職することができました。

復職当初は、保育園に入ったばかりの子の急病などで満足に出社できず大変でした。休暇制度を利用しながら夫と両親の協力を得ながら交替で勤務しました。業務が遅れることもありましたが、チームや事業部と連携を密に情報共有することで、予定通り業務を完遂できました。この時、ありがたかったのはチームメンバーや関係事業部の温かい対応です。

このこともあって、最近では効率よく業務を進めることを意識しています。通勤時に1日の仕事のシミュレーションをし、無駄な作業は省く。また、業務中は集中し、日毎に小さくても良いので成果を出し達成感を得るよう努めています。家に帰ると、私の研究者スイッチは自動的にオフになり、家族との時間を目一杯楽しんでいます。これからも仕事とプライベートのメリハリを大事に、安心・安全な社会を支える技術を開発し、いつか子供に誇れる製品をつくりたいと思います。