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プロジェクト対談(電波システム事業部:航空管制) プロジェクト対談(電波システム事業部:航空管制)
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Defense & Electronic Systems

仕事は一人では完結しない
開発設計職の社会的意義とそのやりがいとは

仕事は一人では完結しない
開発設計職の社会的意義とそのやりがいとは

  

この記事の要点

  

チーム連携が要となり、決して一人では完結しない仕事

  

災害派遣で活躍、社会インフラを支える重要な役割を担う

  

意欲的に一生懸命に取り組める人なら大歓迎

対談メンバー

渡辺 隆宏
浅野 俊雄
堀内 征太郎
プロジェクト対談1

電波システム事業部の扱う航空保安管制システムには、運航する航空機の飛行状況を把握し、安全に着陸誘導させるシステムがある。例えば空港などで使用される大型の着陸誘導装置から、それを小型化し、さまざまな場所へ運搬可能にした移動式着陸誘導装置など。移動式着陸誘導装置は、災害時に自衛隊の航空機を被災地まで安全に誘導することを目的として開発され、監視レーダで航空機の位置情報を把握し、管制通信装置でその位置情報を地図上に表示する。

今回、この開発プロジェクトにおいて、管制通信装置を担当した渡辺、監視レーダの設計を担当した浅野・堀内に話を聞いた。

プロジェクト対談1

電波システム事業部の扱う航空保安管制システムには、運航する航空機の飛行状況を把握し、安全に着陸誘導させるシステムがある。例えば空港などで使用される大型の着陸誘導装置から、それを小型化し、さまざまな場所へ運搬可能にした移動式着陸誘導装置など。移動式着陸誘導装置は、災害時に自衛隊の航空機を被災地まで安全に誘導することを目的として開発され、監視レーダで航空機の位置情報を把握し、管制通信装置でその位置情報を地図上に表示する。

今回、この開発プロジェクトにおいて、管制通信装置を担当した渡辺、監視レーダの設計を担当した浅野・堀内に話を聞いた。

チーム連携が要となり、仕事は決して一人では完結しない

プロジェクト対談2

小向事業所 電波応用技術部 渡辺 隆宏

    

―このプロジェクトにおけるそれぞれの担当業務を教えてください。

渡辺:移動式着陸誘導装置を構成するサブシステムのうち、管制通信装置を収容するシェルタ(収容箱)の設計、製造、稼働試験を担当しました。学生のみなさんにはあまり聞きなじみのない製品かもしれませんが、移動式着陸誘導装置は、災害時に自衛隊の航空機を被災地まで誘導するなど、社会を支える重要な役割を担っています。

浅野:私は移動式の前身となる着陸誘導装置の開発設計から携わっています。このメンバーの中では、プロジェクトに一番長く関わっているかもしれません。このプロジェクトでは、堀内さんと一緒に監視レーダを担当しました。

堀内:僕らのいた監視レーダチームでは、レーダが受信する電波の信号処理を行います。僕は、入社一年目で初めて担当したプロジェクトなので、技術の習得だけでなく、仕事の進め方についても、浅野さんや先輩方から教えていただき、いろいろなことを学びました。

    

―みなさんはどのように業務連携されていたのでしょうか?

堀内:僕と浅野さんのチームでレーダが出力した電波の信号処理を行い、航空機の位置情報を渡辺さんのチームに連携します。そして、渡辺さんのチームで、航空機の位置情報を地図に表示しながら管制官と無線通信を行います。

浅野:製品設計では、各パーツの設計、製造完了後に、全体の組み立て作業があり、お客様へ納入する前に予行練習を行います。走行試験、監視制御の信号テストなど、さまざまな試験を行いますので、各チームの担当者と連携し、協力しながら進めていきます。

渡辺:このプロジェクトは、機材の詳細設計から製造、お客様先への納入、現地での走行試験など、全工程において、プロジェクトチームや関連部門との連携が必須になります。どのようにコミュニケーションを取り、どのように進めていくのか。チーム連携が要になります。またお客様とのコミュニケーションも非常に重要です。決して、一人では完結しない仕事です。

プロジェクト対談3

小向事業所 電波応用技術部 浅野 俊雄

チーム連携が要となり、仕事は決して一人では完結しない

プロジェクト対談5

小向事業所 電波応用技術部 渡辺 隆宏

    

―このプロジェクトにおけるそれぞれの担当業務を教えてください。

渡辺:移動式着陸誘導装置を構成するサブシステムのうち、管制通信装置を収容するシェルタ(収容箱)の設計、製造、稼働試験を担当しました。学生のみなさんにはあまり聞きなじみのない製品かもしれませんが、移動式着陸誘導装置は、災害時に自衛隊の航空機を被災地まで誘導するなど、社会を支える重要な役割を担っています。

浅野:私は移動式の前身となる着陸誘導装置の開発設計から携わっています。このメンバーの中では、プロジェクトに一番長く関わっているかもしれません。このプロジェクトでは、堀内さんと一緒に監視レーダを担当しました。

堀内:僕らのいた監視レーダチームでは、レーダが受信する電波の信号処理を行います。僕は、入社一年目で初めて担当したプロジェクトなので、技術の習得だけでなく、仕事の進め方についても、浅野さんや先輩方から教えていただき、いろいろなことを学びました。

プロジェクト対談6

小向事業所 電波応用技術部 浅野 俊雄

    

―みなさんはどのように業務連携されていたのでしょうか?

堀内:僕と浅野さんのチームでレーダが出力した電波の信号処理を行い、航空機の位置情報を渡辺さんのチームに連携します。そして、渡辺さんのチームで、航空機の位置情報を地図に表示しながら管制官と無線通信を行います。

浅野:製品設計では、各パーツの設計、製造完了後に、全体の組み立て作業があり、お客様へ納入する前に予行練習を行います。走行試験、監視制御の信号テストなど、さまざまな試験を行いますので、各チームの担当者と連携し、協力しながら進めていきます。

渡辺:このプロジェクトは、機材の詳細設計から製造、お客様先への納入、現地での走行試験など、全工程において、プロジェクトチームや関連部門との連携が必須になります。どのようにコミュニケーションを取り、どのように進めていくのか。チーム連携が要になります。またお客様とのコミュニケーションも非常に重要です。決して、一人では完結しない仕事です。

災害派遣で活躍する姿に社会貢献の意義を感じる

    

―このプロジェクトでやりがいを感じたときのエピソードを教えてください。

渡辺:やはり災害派遣で活躍している姿を見たときにやりがいを感じます。システム部門は、設計から製造、現地納入までの全工程に携わります。新規開発の案件が多く、生みの苦しみはありますが、完成した時の喜びは非常に大きく、完成した製品が活躍する姿にやりがいを感じます。

浅野:そうですよね! 私も災害派遣で使用されたという連絡を受けた時は感慨深いです。製品が無事に動いた安堵感もありますが、何より、被災地で大変な思いをしている人たちの支援の一助を担えていることは、大きな社会的意義があると感じています。

堀内:令和2年7月の九州北部における豪雨災害時に災害派遣で使用されたのですが、無事に誘導して現地から戻ってきたという報告を受けた時は、僕もとても嬉しかったです。社会に役立つ製品を提供できたという誇りを持てました。

渡辺:私たちは、いかなる時も、社会インフラを止めるわけにはいかないという使命があります。責任は大きいですが、社会インフラを支えているという誇りを持って、日々、業務を遂行しています。

プロジェクト対談8

小向事業所 電波応用技術部 堀内 征太郎

    

―担当業務によって、部品の詳細設計からシステム全体の設計まで多岐にわたりますが、性格による適性はあるのでしょうか?

渡辺:全体を見るのが好きか、詳細を見るのが好きか、個々の性格によってやりがいや面白さを感じるポイントは違うと思います。全体像を俯瞰して捉えることが好きな人はシステム全般の担当、詳細を突き詰めていくことが好きな人は開発や詳細設計が向いているかもしれないですね。

    

―ご自身ではどちらが向いていると思いますか?

渡辺:システム担当者は、全体の性能バランスに目配りし、留意してインテグレーションをしていかなければならないので、あまりにも些末なことが気になる人だと、悩んでしまい先に進めないと思います。私はどちらかというと全体を俯瞰できるシステム設計に向いていると思います。

浅野:私は詳細派なので、既存の機材の部分設計にお客様の要望や意見を反映して改良できたときは、達成感がありますし、やりがいを感じます。逆に、集中しすぎて自分のペースで進めてしまいがちで、全体の進行管理には苦手意識があります。

堀内:僕も浅野さんの集中力を尊敬しています。僕は人との会話が好きなので、お客様とのコミュニケーションを通して、より使いやすくするための工夫をしています。お客様が困らないように、メンテナンスや定期確認の手順を簡略化したり、取扱説明書をわかりやすい手順で具体的に記載したりすることを意識しています。

プロジェクト対談10

災害派遣で活躍する姿に社会貢献の意義を感じる

プロジェクト対談2

小向事業所 電波応用技術部 堀内 征太郎

    

―このプロジェクトでやりがいを感じたときのエピソードを教えてください。

渡辺:やはり災害派遣で活躍している姿を見たときにやりがいを感じます。システム部門は、設計から製造、現地納入までの全工程に携わります。新規開発の案件が多く、生みの苦しみはありますが、完成した時の喜びは非常に大きく、完成した製品が活躍する姿にやりがいを感じます。

浅野:そうですよね! 私も災害派遣で使用されたという連絡を受けた時は感慨深いです。製品が無事に動いた安堵感もありますが、何より、被災地で大変な思いをしている人たちの支援の一助を担えていることは、大きな社会的意義があると感じています。

堀内:令和2年7月の九州北部における豪雨災害時に災害派遣で使用されたのですが、無事に誘導して現地から戻ってきたという報告を受けた時は、僕もとても嬉しかったです。社会に役立つ製品を提供できたという誇りを持てました。

渡辺:私たちは、いかなる時も、社会インフラを止めるわけにはいかないという使命があります。責任は大きいですが、社会インフラを支えているという誇りを持って、日々、業務を遂行しています。

全体を見るのが好きか、詳細を見るのが好きか

プロジェクト対談2
    

―担当業務によって、部品の詳細設計からシステム全体の設計まで多岐にわたりますが、性格による適性はあるのでしょうか?

渡辺:全体を見るのが好きか、詳細を見るのが好きか、個々の性格によってやりがいや面白さを感じるポイントは違うと思います。全体像を俯瞰して捉えることが好きな人はシステム全般の担当、詳細を突き詰めていくことが好きな人は開発や詳細設計が向いているかもしれないですね。

    

―ご自身ではどちらが向いていると思いますか?

渡辺:システム担当者は、全体の性能バランスに目配りし、留意してインテグレーションをしていかなければならないので、あまりにも些末なことが気になる人だと、悩んでしまい先に進めないと思います。私はどちらかというと全体を俯瞰できるシステム設計に向いていると思います。

浅野:私は詳細派なので、既存の機材の部分設計にお客様の要望や意見を反映して改良できたときは、達成感がありますし、やりがいを感じます。逆に、集中しすぎて自分のペースで進めてしまいがちで、全体の進行管理には苦手意識があります。

堀内:僕も浅野さんの集中力を尊敬しています。僕は人との会話が好きなので、お客様とのコミュニケーションを通して、より使いやすくするための工夫をしています。お客様が困らないように、メンテナンスや定期確認の手順を簡略化したり、取扱説明書をわかりやすい手順で具体的に記載したりすることを意識しています。

最初はわからなくても、
意欲的に一生懸命に取り組める人なら大歓迎!

プロジェクト対談1
    

―最後に、学生のみなさんへメッセージをお願いします。

浅野:最初はわからないことだらけだと思いますが、わからないなりに自分で調べ、考えてから質問するなど、意欲的に取り組んでいただける方と一緒に働きたいです。社会インフラを支える重要な役割を担うので納期に間に合わせるとか、技術的に越えなければならないハードルが多く、大変なこともありますが、その分やりがいがあり、嬉しいことも沢山あります。

堀内:大学時代の経験が活きる人もいますが、技術職は必ずしもそれだけじゃない。入社前の知識よりも、入社後に自分から意欲的に勉強し、積極的に取り組んでいける人が、より楽しく充実した社会人生活を送れると思います。やりたいことや色々な希望を持って入社を志望されると思いますが、与えられた仕事はなんでもやるぞという気概で果敢に挑戦していただきたいです。

渡辺:お客様や仲間のことを思って真剣に取り組んでいれば、自分が困った時には必ず助けてくれます。どんな課題も真摯に取り組むことが大事です。ベテラン世代は、若手社員が一生懸命がんばっている姿が好きなんです。成長する姿が見えると教える側の喜びも大きいので、ぜひ何事も前向きに取り組んでください。

※掲載内容は取材当時のものです。