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特集:2021年の技術成果

東芝グループの2021年の技術成果を掲載しております。

研究開発

複雑化する様々な社会問題を解決するため,カーボンニュートラルや,社会インフラ強靱(きょうじん)化,デジタル・データなどの分野で,シーズを起点とした技術主導と,商品企画やビジネスモデル主導の両面から,研究開発を進めています。また,海外研究所との連携により,グローバルな観点で先進性の高い技術開発に注力しています。

エネルギーシステム

これからの社会では,カーボンニュートラルの実現が重要な課題です。二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギー発電設備や,エネルギーを安定に送る電力系統技術,エネルギーを貯蔵して有効に使うための水素の利活用技術,発生した二酸化炭素を分離して有効に活用するためのCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)など,2050年の二酸化炭素排出実質ゼロを実現する技術を開発しています。

インフラシステム

世界的な気候変動に伴う自然災害の増加や,社会インフラの老朽化,国内労働人口の減少,巧妙さが増すサイバー攻撃などに備えるため,社会インフラの強靱(きょうじん)化が重要です。そのために,デジタル技術を活用して,インフラシステムの高度化,スマート化,自動化,省力化,サイバーセキュリティー強化のための技術を開発し,製品・サービスを提供しています。

デバイス&ストレージ

社会のデジタル化が進む中,半導体技術の重要性が高まっています。中でも,パワー半導体の低消費電力化・高性能化・高効率化は,カーボンニュートラルの実現に大きく貢献する技術です。また,大量のデータを保存できるHDD(ハードディスクドライブ)は,今後も大きな成長が見込まれており,高記録密度化などの技術開発を進めて,大容量の製品を提供しています。

デジタルソリューション

カーボンニュートラルと社会インフラの強靱(きょうじん)化を実現するには,デジタル基盤技術が欠かせません。これまで当社が培ってきたAIなどのデジタル技術を,様々なシステムに容易に適用するための基盤であるTOSHIBA SPINEXなどを開発し,提供しています。

リテール&プリンティング

人々の生活が大きく変化している中,店舗向けPOS(販売時点情報管理)システムで非接触での接客を可能にする技術や,複合機事業におけるメンテナンスの省力化,リモートワークに対応した働き方改革ソリューションなどを開発しています。

ビルソリューション

人々の働き方や価値観が変化する今,ビル・施設向けの昇降機・照明・空調に求められる機能も変わりつつあります。省エネ性はもちろん,人々の安全性・快適性・利便性を向上させる技術を開発し,製品に適用しています。


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