現場での経験を活かし、日々刻々と変化するソフトウェア開発業務の改善に尽力する。

ソフトウェアエンジニアリング技術部

久連石 圭

仕事

ソフトウェアをどう作ればよりよい品質になるか考える仕事。

私の仕事は、当社の製品に入っているソフトウェアの開発において、どのように開発を進めるとバグがなくなり、品質を上げられるか考えることです。

ソフトウェア市場は大規模かつ複雑なものになっており、我々は品質の高いものを短期間で作らなければなりません。そこで必要となるのが、ソフトウェアプロセス改善(SPI)と呼ばれる業務です。

SPIの仕事は、開発の進め方や方法論をより良くすることです。たとえば開発中にどの指標を見て品質や進捗を可視化するのか、リリースの可否を決める際のチェックリストにはどういった要素が必要かなどを検討します。今、私が担当しているのは、社会インフラ向けの製品に搭載されるソフトウェアのプロセス改善です。

私が東芝に入社して11年。はじめは開発の下流工程(テスト)を中心に改善活動を行ったのち、入社6年目から2年半、実際の製品開発現場でソフトウェアの設計から実装、テストまで一貫した開発に携わりました。現在の部署に戻ってからは開発の管理方法や開発の進め方、品質保証について研究し、開発部門に展開しています。実際に開発の現場を経験するなどして、ソフトウェア開発を全体的に見る目を養えたことは、自身の成長につながりました。

職場環境

役職や年次による上下関係のしばりを感じない職場。誰にでも意見を言いやすく、議論して知識を研さんする機会が多数。

ソフトウェアエンジニアリング技術部が担当する業務はさまざまです。たとえば、ソフトウェア開発をサポートするツールの導入を考える人や、アジャイル開発の導入を推進する人、現場と一緒に実際のソフトウェアの仕様や設計を改善する人などがいます。働いている人たちの間では、役職や年次による上限関係の縛りがあまりないのが特徴で、誰にでも意見を言いやすい雰囲気です。

若いうちは他の社員からいろいろなことを学ぶのが大切です。また、新しい知識を得るために社外でも活動する人もいます。公開セミナーに出たり、学会や研究会に所属して議論をしたりするなど、いつまでも学べる場が多い環境です。

やりがい

努力の成果が多くの人に役立つ仕事。品質向上や負荷を軽減できる開発を目指していきたい。

私たちの仕事はセンター内や部内だけで完結するものではなく、東芝社内やグループ内の製品の品質改善につながります。私たちの提案が部外の人に受け入れられ、製品の品質が向上した、仕事の負荷が減ったという話をいただけると、とてもやりがいを感じます。ソフトウェアは人がつくるものですから、開発担当者が仕事をしやすくなったり、作業が楽になったりすることも大切なのです。

社内はもちろん、社外の研究会や学会に出て、みんなで考え一緒に仕事を進めることもあるなど、多くの人と話す機会があります。そのなかで、いかに人の心を動かすか、受け入れられる提案ができるかを考えることが重要です。それが自身の努力の結果や成長を感じられる場でもあります。

メッセージ

ソフトウェアの開発研究に最適で恵まれた職場。しっかり意見を言える環境でどんどん活躍!


いま振り返ると、学生時代はただ漠然と研究をしていました。しかし、研究には何らかの問題意識が存在します。その解決のためには、問題に対するアプローチを自分で考えていくという作業が必要です。研究の背景をしっかり把握して、情報収集をしっかり行い、最適なものをピックアップ。さらに、そこから派生した新しいものを作るという意識が大切なのです。これには、働き始めてから気づきました。

新しい手法を見つけて挑戦してみたいという人にとって、このデジタルイノベーションテクノロジーセンターはとても恵まれた環境です。ソフトウェアの研究開発に興味があり、前向きにどんどんチャレンジしてみたいという熱い思いを持った人と一緒に働きたいです。

オフの過ごし方

研究開発本部は、前もって仕事の計画を立てて申請を出せば休みを取りやすい環境です。これまで国内外問わず旅行をして、非日常的な風景を見たり、遺跡や博物館を巡ったりしました。ハワイやグアムのきれいな海辺も好きですが、街をぶらぶら歩くのも大好きです。

今は4歳の子どもがいるのでなかなか遠くまで旅に行くことはできませんが、子どもがもう少し大きくなったら、家族で沖縄や海外のリゾートに一緒に行きたいと思っています。