亀田 佳代子 ソフトウェア開発管理ツールチェーン

クラウド上のツール共有から、その先のデータ活用を支援

オープンソースプログラムオフィス

亀田 佳代子

入社以来、業務を効率化するためのソフトウェアを開発しています。例えば、東芝の自然言語処理技術を用いたテキストマイニングツール、携帯電話ソフトウェア開発での国際化・多言語化を支援するツール、ソフトウェア構造の良否を定量的に評価するツール「PlatformDoctor®(*)」などの開発を行ってきました。また、2015年度には、東芝の社内スタートアップ制度「Toshiba Startup」に自らエントリーし、「外国語の原文読みアシスト 機械翻訳×教育」のテーマで活動しました。ここでは、アジャイル開発を用いたリーン開発により、ビジネスプランの練上げと、ワーキングプロトタイプの開発を行いました。

これらの経験を活かして、ソフトウェア開発部門へのツールの導入、および効果的な活用推進を担当しています。2016年度からは、多言語化を支援する技術およびツールの導入に取り組んでいます。近年、ソフトウェア開発は、海外拠点との分散開発が増えています。これに伴い、「言葉の壁」が課題になっており、例えば、要求仕様書の内容に関する質問を、英語で受けて、英語で回答する業務などに課題があります。そこで、高い品質の要求仕様を、英語で伝える業務を支援しています。クラウド型のソフトウェア開発管理環境で、タスク管理ツールを用いて実施すべき作業を英語で書く支援です。ここでは、翻訳技術と、私たちの部門が持つソフトウェア設計技術を合わせて提供しています。

東芝では,さまざまな事業分野でソフトウェアを開発しています。そこで,ソフトウェアの設計技術を核としながら,さまざまな事業分野の技術を理解できるようになりたいと考え,国家資格である技術士資格を取得しました。業務全体を俯瞰しながら個々の開発プロジェクトに適した方法を提案してゆくことで,ソフトウェア品質の向上と豊かな価値の創造に貢献していきたいと考えています。

(*)ソフトウェア構造診断ツール PlatformDoctor®
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/manufacturing-ict/embedded/development/platformdoctor.html(東芝デジタルソリューションズ株式会社)

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