特集:2024年の技術成果
東芝グループの2024年の技術成果を掲載しております。
研究開発
技術戦略に基づいて,中長期的な視点で基盤技術を深め,新規事業領域の研究や革新的かつ先行的な研究開発に取り組んでいます。近年は特に,カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーの実現や,社会インフラの強靱化(きょうじんか),デジタル・データの利活用などを進める研究開発に注力しています。顧客やパートナー企業と未来を共創し,発想力と技術力で,これまでにない価値を生み出します。
エネルギーシステム
原子力・火力などの大型発電設備に加え,水力・太陽光をはじめとする再生可能エネルギー発電システムの技術を開発しています。また,家庭や産業向け施設などに電気を届ける送配電システムや,分散型エネルギー資源を有効活用するVPP(バーチャルパワープラント),再生可能エネルギー由来の水素エネルギーシステムなども提供しています。デジタルやAIなどの最新技術を活用し,安全かつ効率的に電気を届ける技術を提供して,快適な社会を支えています。
インフラシステム
気候変動に伴う自然災害や,社会インフラの老朽化,国内労働人口の減少などに対応するため,社会インフラ強靱(きょうじん)化の重要性が増しています。IoT(Internet of Things)やAIなどのデジタル技術を活用して,上下水道や,鉄道,通信,電源システムをはじめとする社会インフラの高度化,スマート化,自動化,省力化に対応した製品・サービスを提供することで,より安全・安心で快適な社会の構築に貢献します。
デバイス&ストレージ
社会生活や産業を支えるために重要な,車載・産業用半導体や,データセンター向け大容量HDD(ハードディスクドライブ),半導体製造装置,部品・材料などの技術開発に注力しています。高付加価値な製品の供給を通じて,デジタル社会の進展やカーボンニュートラル・サーキュラーエコノミー社会の実現に貢献します。
デジタルソリューション
IoT(Internet of Things)やAIなどのデジタル技術や量子技術を活用した製品を開発し,グローバルに展開しています。また,重要なデータを守るセキュリティー技術にも注力しています。東芝グループの幅広い事業領域で生まれる様々なデータが持つ力を最大限に活用するとともに,プラットフォーム化を推進することで,価値あるサービスを次々に生み出し,カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現に貢献していきます。
ビルソリューション
人々の暮らしを支える上で不可欠なビル・施設向け昇降機・照明の分野で製品・サービスを提供しています。高い省エネ性能で環境に配慮するだけでなく,デジタル技術の活用により安全性・快適性・利便性を高めることで,これまでにないライフスタイルを実現するビルソリューションを,グローバルに展開しています。
リテール&プリンティング
従来の事業展開で獲得した独自技術とフィジカルアセットの活用や,顧客・開発パートナーとの共創により,変動する社会環境に合わせた製品・サービスを開発しています。消費者の多様化や作業従事者の省力化に配慮したPOS(販売時点情報管理)システムや,伝票処理を効率化する事務機器,クラウドサービス技術を活用したプリントサービスなどで,人々の生活や業務の利便性・快適性向上を支えています。
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