東芝エネルギーシステムズ
社員座談会
自身の技術でエネルギーの未来をデザインする! ~社員座談会~
東芝エネルギーシステムズ株式会社は、東芝グループのエネルギーソリューション事業を担う一方で、先進のIoTやAIの技術を用いた次世代エネルギーサービスの具現化を推進しています。このエネルギー事業のデジタル化は東芝グループとして取り組むもので、多くの技術者がこれまでに培った、そして新しく獲得した技術を磨き、活用することで社会に貢献しています。東芝エネルギーシステムズ株式会社には技術者が活躍できるフィールドが豊富にあります!
メンバー紹介
エネルギーソリューション開発部
※所属部署名は取材当時の名称(2020年3月時点)
技術者として活躍できるフィールドの広さ
本日はさまざまなフィールドで活躍する技術者の方々に集まってもらいました。まずは自己紹介をお願いします。
高倉:
2012年入社で、最初は原子力発電所向けの計装機器などのセンシング、監視技術の研究開発に従事しました。今はデジタルトランスフォーメーション技術に関わるグループで、プラントや電力設備の保全業務を支援する技術や、状態監視技術の開発に携わっています。
市川:
2016年の入社から浜川崎工場の生産技術部に所属しており、製品の自動組立や自動検査を行う設備の設計が主な業務です。昨年度は、オール東芝グループで開催されたテクニカルコンテストにて2次元CADの部で優勝しました。最近では、古い設備のIoT化開発にも着手しています。
関野:
2002年に東芝ITソリューション(現・東芝デジタルソリューションズ)に入社し、東芝グループ内の基幹系システムの開発や運用保守業務に関わってきました。2017年からは東芝エネルギーシステムズ株式会社のエネルギーIoT推進部も兼務、バーチャルパワープラント事業などの新しいサービスを作ることにも携わっています。
川嶋:
2009年の入社から、電力系統システム部の系統IT・プラットフォーム担当に所属しています。入社以来担当してきたヒューマンインターフェース装置設計に加え、現在はハードウェア設計、ミドルウェア設計を含めたチームの取りまとめを行っています。
なぜ就職先として東芝を選んだのか
学生時代に力を入れていたことと、なぜ東芝を就職先に選んだのかを聞かせてください。
高倉:
学生時代は物理工学を専攻し、プラズマや核融合の研究をしていました。実際に自分で手を動かして装置を組み立て、実験し、データを分析するというプロセスが好きでした。モノづくりに関わりたいという思いもありましたし、放射線応用などの技術開発を行っている東芝なら知識や技術を活かせるのではないかと思い入社しました。職場が横浜や川崎、都内など首都圏にあることも選んだ理由の一つです。
入社後に配属になる部門や職種を示してもらったことも、良かったなと思います。実際の製品につながるような、具体的な研究開発に関わりたいという思いがありましたので。
市川さんは学生時代には何を?
市川:
機械工学部でロボット研究室に所属していました。ロボットがカメラやレーザーセンサーを使って周辺の環境を測定したものから、人工知能を使って最適だと考える行動を導き出して、対応するプログラムをスイッチングしながら実行するといったものです。
どうして東芝を就職先に選んだのですか?
市川:
研究していたロボットの魅力を、実現できる環境を探していました。ソフト面でもハード面でも研究することができると思ったのが、東芝でした。会社の名前で選んだというよりも、やりたいことができる環境とマッチングした感じですね。
関野さんが東芝を選んだ理由は何ですか?
関野:
子どもの頃にサザエさんを見て東芝を知り、初めて使ったワープロも東芝ルポ、実家の冷蔵庫も東芝製で20年間壊れなかったことから、もともと東芝を身近に感じており、品質面でも良いイメージを持っていました。就職する時はあまり難しく考えずに、「東芝はいいよ」と勧められて入ったくらいで、入った後にやりたいことを見つければいいか、という感じでした。
事業領域の広さも入社を決める要因の1つでしたか?
関野:
そうですね。今はBtoBに特化していますが、電化製品が始まりだと思いますし、例えば東芝未来科学館にはその歴史を物語る、数々の日本初・世界初の製品やからくり人形が展示されています。自分も科学館に並ぶような何かに関わった仕事がしたいというのは、入社当時から今まで持ち続けている志です。
川嶋さんは学生時代に何を研究されていましたか?
川嶋:
研究室では超伝導関係を学んでいました。研究を進めていくうちに自然とエネルギーに興味を持つようになって、就職には重電メーカーを希望するようになりました。
他にも候補はあったと思いますが、なぜ東芝を?
川嶋:
他のメーカーももちろん回りましたけれど、技術者が最も主体的に動ける環境だと感じられたことが大きいですね。予算や仕様が先に決められていて...といった仕事の進め方ではなく、技術者の提案で物造りの方針が決まっていく、またその中で常に新しいものに挑戦できる会社であると感じました。今は実際にそういう環境で仕事ができています。
現在の取り組みと将来携わりたい技術・研究
みなさんが現在触れている、そして将来に開発を進めていきたい技術や研究を教えてください。
川嶋:
今は電力系統監視制御システムのベースとなる部分で、ハードウェア、ソフトウェア、デザインと幅広い技術に触れています。これから深めていきたいものとしては、例えばヒューマンインターフェース装置のあり方や、大容量の画像伝送など、最新技術を製品やシステムに落とし込むこと、ですね。
関野:
エネルギーのデジタルサービスを作る取り組みを進めています。具体的にはVPP(バーチャルパワープラント/仮想発電所)のサブスクリプションサービスを、今夏をめどに開始できるよう開発中です。また、技術の開発方法においても、従来のウォーターフォール開発に代えてアジャイル開発のプロセスを導入するなど、新たな取り組みを進めています。
市川:
機械設計、電気設計、盤設計、油圧回路、空圧回路、制御プログラム、操作インターフェースなど、ものづくりに関わる分野の技術に網羅的に触れています。本年度からは自身では初めてのFAロボットを用いた自動化ラインの作成にも着手する予定で、工場の効率化に貢献していきたいと考えています。
高倉:
プラントや電力設備の保全に機械学習技術を応用する研究開発に触れています。例えば現場の紙図面や熟練者のノウハウのデジタル化ですね。これらを活用して、プラントや電力設備の保全や運転業務を効率化、究極的には無人化していくところまでつなげられるような技術を開発していきたいと思っています。
東芝エネルギーシステムズだからこそ実現できる未来
就職活動に向けて、東芝エネルギーシステムズでしかできないことや技術者の喜びを交えてメッセージをお願いします。
市川:
世界中に自分が携わった製品が届けられるのは、インフラに関わる技術者として大きな喜びです。そしてこれから先、水素エネルギーなのかエネファームなのか、何が中心になるのかはわからない状況ですが、東芝エネルギーシステムズならどの分野でもけん引できるだけの技術力はありますし、活躍のフィールドはとても広いと思います。そして業界のゴールは、暮らしの中で電気を意識させないこと。当たり前に電気があること。みんなで目指していきましょう!
高倉:
技術者の喜びは、自分たちでものづくりを行って、自分が関わった新しい技術を世の中に提供していけることだと思います。電力業界、広い意味で言うとエネルギー業界は、さまざまな意味で大きく変わろうとしています。でも逆にこれは新しい提案をしていけるチャンスでもあるので、「今までになかったようなことをやりたい」という志を持つ方には、すごく魅力のある仕事なのかなと思っています。
川嶋:
もともと技術が好きな方には、とても楽しい職場だと思います。あまり難しく考えずに入ってきてほしいですね。大変なことも多く、決して楽ではないですけれど、その代わりに大きな達成感が得られます。そして東芝エネルギーシステムズは大きな企業ですので、政策にも関わる、私たちにしかできないこともあります。メーカーだからこそ持つプラントや電力設備などのフィジカル知識を用いた研究開発のやりがいはすごく大きいです。
関野:
東芝エネルギーシステムズには、世の中のためになる新しい技術の開発・研究部門、研究した技術をどう活かすかを考える部門、お客さまの声を聞いて技術を活用する部門など、やりたいことができるフィールドが必ずあります。目標が明確に決まっている方も、それがまだ定まっていない方も、きっと活躍する場所が見つけられる会社だと思います。ぜひ、私たちと一緒に、人と地球の明日を作っていきましょう!
東芝エネルギーシステムズは技術者が存分に経験を積み、社会に貢献していける会社だということですね。技術を学んで活かしていきたいと考える方々に、大きなフィールドがあるということも伝わってきました。みなさんありがとうございました!