よくあるお問い合わせ(FAQ)

大規模シリーズ (model 3000)

コンピュータリンクはホストコンピュータ(表示器を含む)とコントローラとの間を、専用のプロトコルによってデータの受け渡しを行なう機能です。

(1)RS-485 (2)Ethernet (3)TOSLINE-S20 の接続形態があります。コントローラにより接続できる形態が異なります。

形態一覧表

形態一覧表
  S3PU
21
S3PU
45A
S3PU
55A
S3PU
65A
L3PU
11
L3PU
21
(1)
(2)
(3)
  • 1. 電源はVシリーズ専用の電源モジュールを使用してください。それ以外の電源を使用しますと、誤動作、故障の原因となります。
  • 2. 空調機や複写機など、高い消費電力を要したり、ノイズを発生する機器の電源は、同じコンセントからとらないで下さい。

Sモジュール:S3PU65Aのみです。
Lモジュール:全種(L3PU11、L3PU21)二重化できます。

二重化構成時には基本ベースにはパラレルI/Oモジュールは実装できません。拡張ベースに実装する必要があります。
各モジュールの実装については、[サポート]-[技術情報]-[モジュール実装位置]をご覧下さい。

RS-485は、2重化の両系統(プライマリ/セカンダリ)共、同じステーション番号となりますので、両方同時にRS-485通信はできません。

Sモジュールは電源投入時にRS-485の設定を行います。モジュール起動中にRS-485の設定を変更したときは、電源再投入を行なってください。

入出力レジスタの登録などをエンジニアリングツールで行なう必要があります。詳しくは「汎用PLC通信インタフェースモジュール SSIF1 取扱説明書」(6E8C3833)をご覧下さい。

LモジュールはMODBUSプロトコルは対応できません。

  • 1. モジュールがダウンした場合
    Lモジュールが対応していない命令語(ファンクション、ファンクションブロック)を使用している可能性があります。「命令語説明書」(6E8C3737)で確認してください。
  • 2. モジュールが正常な場合
    Lモジュールのメインスキャンが未設定(=0)となっている可能性があります。エンジニアリングツールで設定を変更してください。
    (Sモジュールはメインスキャンが0の場合フローティングスキャンで動作しますが、Lモジュールは未設定として動作しません。必ずメインスキャンの設定を行なってください)

Cモジュールは、2重化構成を行なっても、S,Lモジュールのようにプログラム・データの等値化機能はありませんので、各モジュールが単独で動作します。
(但し S、Lモジュールの(2重化関連)情報を参照し、他のモジュール状態に合わせる形で、Cモジュールのプログラムを作成する事は可能です)

Cモジュール動作中に電源をいきなりOFFした場合、記憶装置の故障やデータの破壊など起きる可能性があります。アプリケーションを終了し、オペレーションシステム(OS)をシャットダウンしてから電源をOFFしてください。

従来はI/O信号やシリアル通信レベルでデータの受け渡しを行なうのが一般的でしたが、現在はさまざまなオープンネットワークが普及しており、より高速・大容量のデータ交換ができるようになりました。
統合コントローラではEthernet、FL-net、DeviceNetといったオープンネットワークをサポートしています。他社コントローラがこれらのネットワークをサポートしていれば容易に接続が行なえます。

弊社製コントローラ PROSEC Tシリーズをサポートしている表示器であればシリアル通信またはEthernetで接続できます。

  • Sモジュール:標準装備のRS485ポート、もしくはイーサネットモジュール
  • Lモジュール:イーサネットモジュール

CPUモジュール、伝送モジュール、パラレルI/Oモジュールにより実装できる位置が決まっています。またI/Oモジュールの中でも実装位置に制限のあるモジュールがあります。詳細は「実装位置モジュール 大規模シリーズ [model 3000]」をご覧下さい。また、耐ノイズ性上、弱電系I/Oと強電系I/Oを分離配置することをお勧めします。

CPUモジュールにはメモリの停電バックアップのためリチウムバッテリを搭載しています。万一のバッテリ切れを防止するため、2年毎にバッテリ交換を行なってください。

  • Sモジュール:
    通常Sモジュールはバッテリを搭載し、プログラムをバッテリバックアップしていますが、標準でフラッシュメモリー(以下FROM)を内蔵しており、プログラムをFROMに格納しておけばバッテリなしでの運転も可能です。ただし連続的に変化するデータのバックアップやカレンダ機能を使用する場合はバッテリが必要です。
  • Lモジュール:
    バッテリ搭載はありません。プログラムは消去しますのでご注意ください。プログラムをバックアップするときは、電源モジュールにバッテリを搭載してください。

最大2048点(64点I/Oモジュール使用時)。

実装しているI/Oモジュールの消費電流によっては、拡張I/Oユニットの電源モジュールを無しとする構成が可能です。この場合、拡張インタフェースモジュールの設定を変更して、前段のユニットの電源モジュールから給電されるようにします。

ディスクリートI/Oモジュールについて、活線着脱が可能です。活線着脱を行うときには、負荷の電源を落とし、安全に注意して行って下さい。

電源断の判定はモジュール内部5Vの電圧低下で検出し、これが規定値以下となるとシャットダウン動作を行います。従って、瞬停が発生した時にシャットダウンとなるか運転継続するかは、瞬停の継続時間と内部5V電源の負荷状態によります。内部5V電源が最大負荷状態での運転継続可能な瞬停時間は10msです。また、シャットダウン後に復電した時には、通常の起動時と同様にイニシャライズ起動となります。なお、瞬停継続機能を選択したときには、指定時間以内の瞬停であればイニシャライズせずに継続データで運転を再開します。

パラレルI/Oは、運転停止時/電源断時/エラー発生時は、出力は全てOFFとなります。従って出力OFFでフェイルセーフとなるようにシステムを構成して下さい。 なお、非常停止回路や重要なインタロック回路は、コントローラの外部で構成するようにして下さい。

実行中にプログラム変更は可能です。なお、実行中に変更できるのはRAM上のプログラムであり、実行中にFlashMemory(FROM)に書き込むことはできません。従って、実行中プログラム変更を行ったら、電源を落とす前に運転停止状態でFROMへの書き込みを行って下さい。

model 3000のイーサネットモジュールを使用しイーサネット通信を行います。イーサネットモジュールに設定するI/Pアドレスなどは、エンジニアリングツールで設定します。

コントローラの動作が異常なときには、まずCPUモジュール上のRUNのランプ(LED)の点灯状態を確認して下さい。RUN LEDが点灯している時は運転状態、RUN LEDが消灯している時は停止またはエラーダウン状態です。
次にエンジニアリングツールを接続して、RUN LEDが消灯している時にはシステムログを確認して下さい。
RUN LEDが点灯している時には、プログラマのモニタ機能で、入出力状態やプログラム実行状態を確認して下さい。

プログラムメモリとしてRAMの他にFlash Memory(以下FROM)を標準内蔵しており、運転開始時(RUN起動時)にFROMの内容がRAMにコピーされます。これは、万一過大なノイズなどでRAMの内容が壊れたときでも、バックアップFROMによってすぐに復旧できるようにするためです。
ところが、この内蔵FROMのために、運転開始時にプログラムが消えてしまうという現象が起こり得ます。これは、RAMにプログラムを書き込んだ後、FROMへの書き込みを行っていないために起こるものです。つまり、次回運転開始時に空のFROMの内容がRAMに上書きされてしまうということです。
これを防ぐためには、プログラムを作成/変更したら、電源を切る前に必ずFROMへの書き込みを行うようにして下さい。
または、RAM/ROM切り替えスイッチを、頻繁にプログラム変更が行われるデバッグ/試運転時には、このスイッチをRAM側にしておいて下さい。こうするとFROMからRAMへのプログラム転送は行われません。ただし、実稼動に入る際には、FROMへの書き込みを行って、RAM/ROMスイッチをROM側にするようにして下さい。