クラウド型PLC活用のポイント
~遠隔メンテナンスと経営へのデータ利活用~
リモート化によるエンジニアの出張工数削減
検査装置のリモート化とユーザによる装置の現地調整によりメンテナンス業務を最適化して、出張を減らしてエンジニアは他案件へリソースを振り分けられます。
データドリブンな経営へ
生産実績や稼働率の自動収集機能を追加することで、生産調整や資金調達にデータを活かして企業経営を支援します。
実証内容とシステム構成
~遠隔地のAI外観検査装置の運用・保守~
※画像1~3(株)ASTINA の公式ウェブサイトより引用
出典:https://www.astina.co/product/okikae-kensa-box/
株式会社ASTINAが提供するAI外観検査装置にクラウド型PLCを適用し、メンテナンス工数削減とデータドリブンな経営を見据えたシステムの実証に取り組みました。
近年、水産物加工などの分野において、AI外観検査装置の採用が進んでいます。本装置では、リアルタイム制御をPLCで行っていますが、水産物は時期や漁場によってサイズが変動するため、検査装置のAIとPLCプログラムを都度最適化する必要があります。その対応のため、水産物加工場のある沿岸部の遠隔地へエンジニアが出張し、2週間以上戻れない状況が発生していました。一方で、少子高齢化に伴う人手不足が進み、エンジニアの確保は年々困難になっています。こうした背景から、遠隔地への出張回数を削減し、エンジニアが複数案件を並行して対応できるようにしたいというニーズがありました。
そこで、AI外観検査装置に対して、クラウド環境上に実装したクラウド型PLCをリモートサービスとして提供しました。これにより、PLCプログラムの調整が遠隔から可能になりました。その結果、年間60日の出張削減が見込まれています。将来的には、本装置に生産実績や稼働率といったデータの自動収集機能を追加し、生産調整や資金調達への活用など、データドリブンな経営へとつなげていくことを目指します。
取り組む社会課題
~日本の稼ぐ力を強化する人とデータへの投資~
- 質・能力の高い労働力の確保
人口減少が続く中、資源が少ない日本は先端産業の人材育成と活躍機会の創出により国全体の稼ぐ力の競争力強化を図っています(文科省 「産業・科学革新人材」の育成・確保に向けて (PDF形式) p1)。 - データ利活用で競争力のあるサステナブルな企業へ
人・モノ・金に加えデータを重要な経営資源として捉え、データの共有・連携・利活用を通して企業価値を高め、コストの低減や職場環境を改善しサステナブルな事業運営が求められています(デジタル庁 データガバナンス・ガイドライン2025概要 (PDF形式))。

