クラウド型PLC活用のポイント
~AI活用のスマートビルディングを実現するデータ利活用プラットフォーム~
空調最適化AIをクラウド上で運用可能に
クラウド型PLCを適用し空調最適化AIをクラウドに置くことで、現場には小型のエッジエージェント装置とI/O機器のみで済み、設置スペース削減とAIの知財流出リスクを低減できました。リモート化によりAI再学習の効率化、メンテナンスを省力化しました。
スマートビルディングへの発展
クラウド型PLCの導入が空調用途から進むことで、ビル施設全体のデータ利活用を支えるプラットフォームとして機能し、照明など他設備との連携を通じて、スマートビルディングへ発展します。
実証内容とシステム構成
~空調最適化AIのクラウド実装による現場ライトアセット化~
負荷予測よりAIが最適な設定温度を決めてクラウド型PLCが空調機器へ温度設定
株式会社アラヤが提供する空調最適化AIソリューションをクラウド型PLCと連携して、クラウドからAIで空調を制御するシステムの実証を行いました。
オフィスビル・商業施設における電力・CO₂削減を目的とした、熱源機や室内機の運転制御は、従来、ルールベースの手法や人手で行われており、効率化の余地がありました。その課題を解決するため、同社は現場の空調機器からのセンサー情報を基に、室温等の将来予測と機器の最適制御を行い、1~3割程度の電力消費量削減を実現する空調最適化AIソリューションを提供されていました。
一方で、このAIの動作にはGPU搭載の高性能サーバが必要であり、現場の設置スペースの確保や設備管理のコストが課題となっていました。またAIは暗号化してサーバに実装していたものの、資産流出の懸念がありました。
そこで本実証では、このソリューションにクラウド型PLCを連携させました。これによりAIをクラウド環境上に実装可能となり、現場には小型のエッジエージェント装置とI/Oを設置するだけで運用できる構成を実現しました。その結果、設置スペース削減に加え、AIソフトウェア資産の流出リスクの低減にも寄与しました。さらに、AIの再学習の調整やトラブル対応といったメンテナンス作業をリモートで実施できるようになり、省力化も実現しました。
取り組む社会課題
~AIが加速する次世代のエネルギー需要と省エネ~
- 2050年カーボンニュートラルの課題(経産省 エネルギー白書2025 (PDF形式) p5)
国際情勢が不安定な中、GXおよびデータセンターや半導体工場の新増設等による需要増加への対応として、自国でのクリーンエネルギー開発と共に、効率的なエネルギー使用が進められています。 - 電力所費における空調運転の課題
オフィスビル・商業施設では、ピーク時の電力消費量の約50 %を空調が占めており、ピークカットと共に1日や年間を通してトータルで省エネ・CO2削減となる、空調運転の工夫や技術開発が求められています(経産省 夏季の省エネ・節電メニュー 消費電力の内訳 (PDF形式) p3)。

