消費生活用製品安全法に基づく事故報告 2010年度公表
この事故報告は、「東芝グループ製品安全に関する基本方針」により公表するものです。
掲載の内容は、速報段階のものであり、今後の追加情報、調査進展等により変更される可能性があります。
「重大製品事故」とは消費生活用製品安全法に規定された下記の事故です。
- 死亡事故
- 重傷病事故(治療に要する期間が30日以上の負傷・疾病)又は後遺障害事故
- 一酸化炭素中毒事故
- 火災(消防が火災として確認したもの)
重大製品事故情報一覧
- (1)製品起因が疑われる事故
- (2)製品起因か否かが特定できていない事故
- (3)製品起因による事故ではないと考えられ、今後、第三者判定委員会において審議を予定している案件
- (4)製品に起因して生じた事故かどうか不明であると判断した事故
- (5)製品起因による事故ではないと判断した事故
(1)製品起因が疑われる事故
事故 発生日 |
製品名 | 機種型式 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 事故発生 都道府県 |
管理番号 | |
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事故内容 | 関連情報 | ||||||
2011年 1月28日 |
電気カーペット | CK-626 | 当該製品の上にカバーを敷き、掛け布団と毛布を掛けて就寝中、異臭がしたため確認すると、布団がくすぶっており、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。調査の結果、当該製品のコントローラー基板の抵抗器が断線して温度調節回路が作動しなくなり、常に定格消費電力でヒーター線が発熱する状態となったため、ヒーター線の過熱により絶縁被覆が熱硬化してもろくなり、検知線の一箇所の絶縁被覆に亀裂が入って検知線が断線し、温度過昇防止回路が作動せず温度が上昇し焼損したものと推定されるが、抵抗器が断線した時期や原因の特定には至らなかった。 | 電気暖房器 電気毛布・電気ミニマット・電気カーペットをご使用のみなさまへ(一般社団法人日本電機工業会のサイト) | 日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 福岡県 | A201000946 |
2011年 1月7日 |
照明器具 | FVH94790RPE7 | 当該製品を設置し、スイッチを入れて点灯させた直後に当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺を焼損、1名が火傷を負った。調査の結果、事故原因は、当該製品を設置する際に電源アダプタのツメの取り付けが不十分であったため、配線に強い引っ張り力が加わり、当該製品の配線コネクタの保持力が仕様より弱いものであったことから、配線がコネクタの配線端部から抜けて、スイッチを入れた際に配線端部が短絡・スパークし、出火に至ったものと考えられる。なお、本体表示には「アダプタのツメが確実に取り付いたことを確認する」旨、記載されている。 | ----- | (株)LDF(東芝ライテック(株)ブランド) | 茨城県 | A201000849 |
2011年 3月3日 |
電気湯沸器 | PLK-30VFA | 当該製品を使用中、警報音とともに異臭がしたため確認すると、蒸気が多量に出ており、当該製品の内部容器の底部が変色し、温度ヒューズが溶断していた。事故原因は、当該製品内部のヒーター用リレー(ヒーターのONとOFFを切り換える部品)の不良のために、リレー接点部が溶着したことにより、加熱状態が継続され、お湯が蒸発し、空焚き状態となったものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 和歌山県 | A201001095 |
2011年 2月7日 |
蛍光ランプ | EFA25EL/21-R | 当該製品を点灯中、異臭がしたため確認すると、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生していた。調査の結果、当該製品内部の点灯回路用FET(電界効果トランジスター )2個に焼損がみられた。事故原因は、以下の2点が考えられる。①当該製品の寿命末期に点灯回路用FETに過電流が流れ、FETがショートモードで破壊したため異常発熱し、焼損した。FETは製品ばらつきによってショートモードで破壊する場合があるが、その際は、パターンヒューズによって通電を停止する回路設計であった。しかし、事故品では、パターンヒューズの溶断電流が大きかったために過電流が継続し、焼損に至ったものと考えられる。②さらに、当該製品を取り付けていた照明器具が不適切な施工により、紙製の断熱材に近接していたため、断熱材が過熱され出火に至ったものと推定される。なお、当該製品のパッケージには、「断熱材施工器具には使用しない」(※断熱材が使われているところでは使用しない)旨、また、当該製品を取り付けていた照明器具の施工説明書には、「断熱材、防音材をかぶせた状態で使用しない。過熱による火災の原因になる。」旨、記載されている。事業者は、平成22年6月生産分より、回路に電流ヒューズを追加している。 | ----- | 東芝ライテック(株) | 埼玉県 | A201001012 |
2010年 7月3日 |
扇風機 | D-30D21G | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。事故原因は、当該製品に使用されているファンモーター用コンデンサーが長期使用(約35年)によって絶縁劣化したことから、内部短絡が生じたため出火に至ったものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 石川県 | A201000324 |
2010年 10月22日 |
電気洗濯機 | AW-F80HVP | 当該製品を使用中、当該製品から発煙・出火する火災が発生し、当該製品が焼損した。事故発生前より、故障表示が出ていた。事故原因は、3本のモーターリード線の内、1本が断線して溶融痕が認められたことから、この部分でスパークが生じ、出火に至ったものと考えられる。なお、事故発生前よりエラー表示が頻繁に出ていたとのこと及び当該製品にモーターの回転異常を示すエラーの発生が記録されていた。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 神奈川県 | A201000617 |
2010年 8月22日 |
電気洗濯機 | AW-E70HVP | 以前より動作不良をしていた当該製品を使用中、当該製品後部より発煙する火災が発生し、当該製品が焼損した。事故原因は、3本のモーターリード線の内、1本が断線して溶融痕が認められたことから、この部分でスパークが生じ、発煙に至ったものと考えられる。なお、事故発生の約10日前から水槽の回転動作が不調でエラーが表示され、運転が停止していたとのこと及び当該製品にモーターの回転異常を示すエラーの発生が記録されていた。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 東京都 | A201000477 |
2011年 1月2日 |
テレビ(ブラウン管型) | 25J-S52 | 当該製品の電源を入れた直後に異臭がし、その後当該製品後方から発煙・出火する火災が発生、当該製品が焼損した。事故原因は、長期使用により高圧部品外郭に亀裂が発生し、その部分から放電して、出火に至ったものと考えられる。(製造から20年以上経過した製品 2004年4月13日からリコール実施) | ----- | (株)東芝 | 兵庫県 | A201000857 |
2010年 12月5日 |
電気衣類乾燥機 | ED-D300 | 当該製品を使用中、異臭に気付き確認すると、当該製品から出火する火災が発生しており、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、当該製品の制御基盤とヒーターを制御する部品の接触不良により発熱し、発煙・出火に至ったものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 福岡県 | A201000767 |
2010年 11月19日 |
電気冷蔵庫 | GR-1908TC | 火災報知機が鳴動したため確認すると、当該製品下部から出火する火災が発生しており、当該製品の一部及び周辺が焼損した。事故原因は、長期使用(約30年)によって始動リレーの接点部で微小スパークが発生したことから、始動リレー接点周囲の樹脂が絶縁劣化したため短絡し、出火に至ったものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 富山県 | A201000731 |
2010年 9月17日 |
蛍光ランプ | EFA25EL/21-R | 照明器具に当該製品を取り付けて使用していたところ、当該製品から発煙する火災が発生し、当該製品が焼損した。事故原因は、当該製品の寿命末期に点灯回路の電気部品であるFET(電界効果トランジスター)に過電流が流れ、FETがショートモードで破壊したため異常発熱し、焼損したものである。FETは製品ばらつきによってショートモードで破壊する場合があり、その際には、パターンヒューズによって通電を停止する回路設計であったが、パターンヒューズの溶断電流が大きかったため、過電流が継続したものと考えられる。 | ----- | 東芝ライテック(株) | 千葉県 | A201000603 |
2010年 9月26日 |
電子レンジ | ER-B9 | 当該製品を使用中、当該製品から異臭と異音とともに発煙する火災が発生し、当該製品の一部が焼損した。事故原因は、当該製品の冷却用ファンモーター巻線にレイヤーショートが確認でき、冷却用ファンモーターの制御用部品が焼損していることから、製品に起因する事故と考えられるが、部品が焼損したメカニズムが不明であり、原因の特定には至らなかった。 | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 東京都 | A201000593 |
2010年 10月4日 |
液晶テレビ(DVD一体型) | SD-P120DT | 異音がしたため確認すると、当該製品から出火する火災が発生しており、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、当該機器のバッテリーパックの内部短絡等により、バッテリーパックが異常発熱し、機器本体の樹脂を溶融させたものと考えられる。 (2009年10月15日からリコール実施) | ----- | (株)東芝 | 長野県 | A201000585 |
2010年 9月1日 |
扇風機 | W-30SH | 当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、火災現場の状況から当該製品から出火したものと推定されるが、焼損が著しく、原因の特定には至らなかった。(製造から35年以上経過した製品) | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 熊本県 | A201000540 |
2010年 9月3日 |
エアコン | RAS-406LDR | 当該製品を運転開始直後、当該製品右側から出火する火災が発生し、当該製品が焼損、周辺が汚損した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、エアコン洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、出火に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 神奈川県 | A201000508 |
2010年 8月20日 |
換気扇 | 不明 | 当該製品を運転させたまま就寝したところ、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。事故原因は、長期使用(約35年)により、モーター用コンデンサーが絶縁劣化し、内部短絡したためスパークが発生し、出火に至ったものと考えられる。 | ----- | 東芝キヤリア(株) | 長崎県 | A201000484 |
2010年 8月8日 |
エアコン | RAS-713GF | 当該製品から発煙する火災が発生した。事故原因は、長期使用(約34年)により、ファンモーター駆動用コンデンサーが破裂し、ファンモーターの運転が止まったことから、巻線が異常発熱してレイヤショートが起きたため、発煙に至ったものと考えられる。 | ----- | (株)東芝(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 埼玉県 | A201000425 |
2010年 8月1日 |
エアコン | RAS-406LDR-D | 当該製品を使用中、異音と共に当該製品から出火する火災が発生した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、エアコン洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、出火に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 広島県 | A201000400 |
2010年 7月27日 |
エアコン | RAS-506LDR | 当該製品を使用中、異音がし、発煙する火災が発生した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、発煙に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 宮崎県 | A201000384 |
2010年 7月1日 |
エアコン | RAS-506LDR | 当該製品を使用中、当該製品から発煙する火災が発生した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、エアコン洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、発煙に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 千葉県 | A201000310 |
2010年 6月26日 |
扇風機 | S-35DC | 当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。事故原因は、長期使用(約38年)により、電源コードが繰り返し屈曲を受けて損傷し短絡したか、もしくはモーター用コンデンサーが劣化し出火に至ったものと考えられる。 なお、通電してもファンが回らないで状態で使用を継続したことも事故発生に影響したものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 奈良県 | A201000292 |
2010年 6月25日 |
テレビ(ブラウン管型) | 25S21 | 異臭がしたため確認すると、当該製品から発煙する火災が発生した。事故の原因は、劣化した電解コンデンサーの安全弁が作動し、内部の電解液が気化して蒸気が漏れたものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年1月20日からリコール実施) | ----- | (株)東芝 | 東京都 | A201000290 |
2010年 6月25日 |
エアコン | RAS-406LDR | 当該製品を使用中、当該製品右側から発煙する火災が発生し、当該製品が焼損した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、発煙に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 東京都 | A201000282 |
2010年 5月22日 |
ノートパソコン | PS18070C4418 | 当該製品にACアダプターを接続して使用中、その場を離れたところ、異音がしたため確認すると、当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、当該製品の電池パックのセル内部で製造時の不良により内部短絡が生じて発火した可能性があり、製品内部から出火に至ったものと考えられるが、セル内部の電極箔の焼損が著しく、原因の特定には至らなかった。 | ----- | (株)東芝 | 広島県 | A201000190 |
2010年 5月3日 |
電気冷蔵庫 | GR-2008TC | 当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。事故原因は、長期間の使用(約30年)によって、圧縮機用モーターの始動リレーの接点が接触不良を起こし、異常発熱して出火に至ったものと考えられた。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 神奈川県 | A201000134 |
2010年 4月21日 |
電気衣類乾燥機 | ED-D252 | 当該製品を使用中、異臭がしたため確認すると、当該製品背面部から出火しており、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、長期使用(約21年)により、PTC素子と電極との固定に緩みが生じてPTC素子に施された銀メッキが部分的に剥がれたため接触部で異常発熱したか、ヒーターの電極間にホコリが堆積していたためトラッキング現象が発生したものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 京都府 | A201000110 |
2010年 3月20日 |
テレビ(ブラウン管型) | 25S77 | 当該製品を視聴中、当該製品から発煙し、異臭がした。事故原因は、当該製品の電源回路に使用されていた電解コンデンサーに不具合があったため、コンデンサー内部で異常発熱して内圧が上昇し、安全弁が作動した際に、噴出した電解液の蒸気が発煙したように見えたものと考えられる。 | ----- | (株)東芝 | 大阪府 | A201000010 |
事故 発生日 |
製品名 | 機種型式 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 事故発生 都道府県 |
管理番号 | |
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事故内容 | 関連情報 | ||||||
2011年 1月28日 |
電気カーペット | CK-626 | 当該製品の上にカバーを敷き、掛け布団と毛布を掛けて就寝中、異臭がしたため確認すると、布団がくすぶっており、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。調査の結果、当該製品のコントローラー基板の抵抗器が断線して温度調節回路が作動しなくなり、常に定格消費電力でヒーター線が発熱する状態となったため、ヒーター線の過熱により絶縁被覆が熱硬化してもろくなり、検知線の一箇所の絶縁被覆に亀裂が入って検知線が断線し、温度過昇防止回路が作動せず温度が上昇し焼損したものと推定されるが、抵抗器が断線した時期や原因の特定には至らなかった。 | 電気暖房器 電気毛布・電気ミニマット・電気カーペットをご使用のみなさまへ(一般社団法人日本電機工業会のサイト) | 日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 福岡県 | A201000946 |
2011年 1月7日 |
照明器具 | FVH94790RPE7 | 当該製品を設置し、スイッチを入れて点灯させた直後に当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺を焼損、1名が火傷を負った。調査の結果、事故原因は、当該製品を設置する際に電源アダプタのツメの取り付けが不十分であったため、配線に強い引っ張り力が加わり、当該製品の配線コネクタの保持力が仕様より弱いものであったことから、配線がコネクタの配線端部から抜けて、スイッチを入れた際に配線端部が短絡・スパークし、出火に至ったものと考えられる。なお、本体表示には「アダプタのツメが確実に取り付いたことを確認する」旨、記載されている。 | ----- | (株)LDF(東芝ライテック(株)ブランド) | 茨城県 | A201000849 |
2011年 3月3日 |
電気湯沸器 | PLK-30VFA | 当該製品を使用中、警報音とともに異臭がしたため確認すると、蒸気が多量に出ており、当該製品の内部容器の底部が変色し、温度ヒューズが溶断していた。事故原因は、当該製品内部のヒーター用リレー(ヒーターのONとOFFを切り換える部品)の不良のために、リレー接点部が溶着したことにより、加熱状態が継続され、お湯が蒸発し、空焚き状態となったものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 和歌山県 | A201001095 |
2011年 2月7日 |
蛍光ランプ | EFA25EL/21-R | 当該製品を点灯中、異臭がしたため確認すると、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生していた。調査の結果、当該製品内部の点灯回路用FET(電界効果トランジスター )2個に焼損がみられた。事故原因は、以下の2点が考えられる。①当該製品の寿命末期に点灯回路用FETに過電流が流れ、FETがショートモードで破壊したため異常発熱し、焼損した。FETは製品ばらつきによってショートモードで破壊する場合があるが、その際は、パターンヒューズによって通電を停止する回路設計であった。しかし、事故品では、パターンヒューズの溶断電流が大きかったために過電流が継続し、焼損に至ったものと考えられる。②さらに、当該製品を取り付けていた照明器具が不適切な施工により、紙製の断熱材に近接していたため、断熱材が過熱され出火に至ったものと推定される。なお、当該製品のパッケージには、「断熱材施工器具には使用しない」(※断熱材が使われているところでは使用しない)旨、また、当該製品を取り付けていた照明器具の施工説明書には、「断熱材、防音材をかぶせた状態で使用しない。過熱による火災の原因になる。」旨、記載されている。事業者は、平成22年6月生産分より、回路に電流ヒューズを追加している。 | ----- | 東芝ライテック(株) | 埼玉県 | A201001012 |
2010年 7月3日 |
扇風機 | D-30D21G | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。事故原因は、当該製品に使用されているファンモーター用コンデンサーが長期使用(約35年)によって絶縁劣化したことから、内部短絡が生じたため出火に至ったものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 石川県 | A201000324 |
2010年 10月22日 |
電気洗濯機 | AW-F80HVP | 当該製品を使用中、当該製品から発煙・出火する火災が発生し、当該製品が焼損した。事故発生前より、故障表示が出ていた。事故原因は、3本のモーターリード線の内、1本が断線して溶融痕が認められたことから、この部分でスパークが生じ、出火に至ったものと考えられる。なお、事故発生前よりエラー表示が頻繁に出ていたとのこと及び当該製品にモーターの回転異常を示すエラーの発生が記録されていた。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 神奈川県 | A201000617 |
2010年 8月22日 |
電気洗濯機 | AW-E70HVP | 以前より動作不良をしていた当該製品を使用中、当該製品後部より発煙する火災が発生し、当該製品が焼損した。事故原因は、3本のモーターリード線の内、1本が断線して溶融痕が認められたことから、この部分でスパークが生じ、発煙に至ったものと考えられる。なお、事故発生の約10日前から水槽の回転動作が不調でエラーが表示され、運転が停止していたとのこと及び当該製品にモーターの回転異常を示すエラーの発生が記録されていた。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 東京都 | A201000477 |
2011年 1月2日 |
テレビ(ブラウン管型) | 25J-S52 | 当該製品の電源を入れた直後に異臭がし、その後当該製品後方から発煙・出火する火災が発生、当該製品が焼損した。事故原因は、長期使用により高圧部品外郭に亀裂が発生し、その部分から放電して、出火に至ったものと考えられる。(製造から20年以上経過した製品 2004年4月13日からリコール実施) | ----- | (株)東芝 | 兵庫県 | A201000857 |
2010年 12月5日 |
電気衣類乾燥機 | ED-D300 | 当該製品を使用中、異臭に気付き確認すると、当該製品から出火する火災が発生しており、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、当該製品の制御基盤とヒーターを制御する部品の接触不良により発熱し、発煙・出火に至ったものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 福岡県 | A201000767 |
2010年 11月19日 |
電気冷蔵庫 | GR-1908TC | 火災報知機が鳴動したため確認すると、当該製品下部から出火する火災が発生しており、当該製品の一部及び周辺が焼損した。事故原因は、長期使用(約30年)によって始動リレーの接点部で微小スパークが発生したことから、始動リレー接点周囲の樹脂が絶縁劣化したため短絡し、出火に至ったものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 富山県 | A201000731 |
2010年 9月17日 |
蛍光ランプ | EFA25EL/21-R | 照明器具に当該製品を取り付けて使用していたところ、当該製品から発煙する火災が発生し、当該製品が焼損した。事故原因は、当該製品の寿命末期に点灯回路の電気部品であるFET(電界効果トランジスター)に過電流が流れ、FETがショートモードで破壊したため異常発熱し、焼損したものである。FETは製品ばらつきによってショートモードで破壊する場合があり、その際には、パターンヒューズによって通電を停止する回路設計であったが、パターンヒューズの溶断電流が大きかったため、過電流が継続したものと考えられる。 | ----- | 東芝ライテック(株) | 千葉県 | A201000603 |
2010年 9月26日 |
電子レンジ | ER-B9 | 当該製品を使用中、当該製品から異臭と異音とともに発煙する火災が発生し、当該製品の一部が焼損した。事故原因は、当該製品の冷却用ファンモーター巻線にレイヤーショートが確認でき、冷却用ファンモーターの制御用部品が焼損していることから、製品に起因する事故と考えられるが、部品が焼損したメカニズムが不明であり、原因の特定には至らなかった。 | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 東京都 | A201000593 |
2010年 10月4日 |
液晶テレビ(DVD一体型) | SD-P120DT | 異音がしたため確認すると、当該製品から出火する火災が発生しており、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、当該機器のバッテリーパックの内部短絡等により、バッテリーパックが異常発熱し、機器本体の樹脂を溶融させたものと考えられる。 (2009年10月15日からリコール実施) | ----- | (株)東芝 | 長野県 | A201000585 |
2010年 9月1日 |
扇風機 | W-30SH | 当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、火災現場の状況から当該製品から出火したものと推定されるが、焼損が著しく、原因の特定には至らなかった。(製造から35年以上経過した製品) | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 熊本県 | A201000540 |
2010年 9月3日 |
エアコン | RAS-406LDR | 当該製品を運転開始直後、当該製品右側から出火する火災が発生し、当該製品が焼損、周辺が汚損した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、エアコン洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、出火に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 神奈川県 | A201000508 |
2010年 8月20日 |
換気扇 | 不明 | 当該製品を運転させたまま就寝したところ、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。事故原因は、長期使用(約35年)により、モーター用コンデンサーが絶縁劣化し、内部短絡したためスパークが発生し、出火に至ったものと考えられる。 | ----- | 東芝キヤリア(株) | 長崎県 | A201000484 |
2010年 8月8日 |
エアコン | RAS-713GF | 当該製品から発煙する火災が発生した。事故原因は、長期使用(約34年)により、ファンモーター駆動用コンデンサーが破裂し、ファンモーターの運転が止まったことから、巻線が異常発熱してレイヤショートが起きたため、発煙に至ったものと考えられる。 | ----- | (株)東芝(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 埼玉県 | A201000425 |
2010年 8月1日 |
エアコン | RAS-406LDR-D | 当該製品を使用中、異音と共に当該製品から出火する火災が発生した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、エアコン洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、出火に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 広島県 | A201000400 |
2010年 7月27日 |
エアコン | RAS-506LDR | 当該製品を使用中、異音がし、発煙する火災が発生した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、発煙に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 宮崎県 | A201000384 |
2010年 7月1日 |
エアコン | RAS-506LDR | 当該製品を使用中、当該製品から発煙する火災が発生した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、エアコン洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、発煙に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 千葉県 | A201000310 |
2010年 6月26日 |
扇風機 | S-35DC | 当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。事故原因は、長期使用(約38年)により、電源コードが繰り返し屈曲を受けて損傷し短絡したか、もしくはモーター用コンデンサーが劣化し出火に至ったものと考えられる。 なお、通電してもファンが回らないで状態で使用を継続したことも事故発生に影響したものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームテクノ(株) | 奈良県 | A201000292 |
2010年 6月25日 |
テレビ(ブラウン管型) | 25S21 | 異臭がしたため確認すると、当該製品から発煙する火災が発生した。事故の原因は、劣化した電解コンデンサーの安全弁が作動し、内部の電解液が気化して蒸気が漏れたものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年1月20日からリコール実施) | ----- | (株)東芝 | 東京都 | A201000290 |
2010年 6月25日 |
エアコン | RAS-406LDR | 当該製品を使用中、当該製品右側から発煙する火災が発生し、当該製品が焼損した。事故原因は、当該製品のファンモーターのリード線接続部分に、洗浄液等の電気を通しやすい物質、又は、当該製品内部で発生した結露水が浸入・付着することによって、トラッキング現象が生じ、発煙に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過した製品 2004年8月19日からリコール実施) | 東芝ルームエアコンLDR, YDRシリーズ無償点検・修理のお知らせ(発煙・発火の恐れがあります) | 東芝キヤリア(株) | 東京都 | A201000282 |
2010年 5月22日 |
ノートパソコン | PS18070C4418 | 当該製品にACアダプターを接続して使用中、その場を離れたところ、異音がしたため確認すると、当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、当該製品の電池パックのセル内部で製造時の不良により内部短絡が生じて発火した可能性があり、製品内部から出火に至ったものと考えられるが、セル内部の電極箔の焼損が著しく、原因の特定には至らなかった。 | ----- | (株)東芝 | 広島県 | A201000190 |
2010年 5月3日 |
電気冷蔵庫 | GR-2008TC | 当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。事故原因は、長期間の使用(約30年)によって、圧縮機用モーターの始動リレーの接点が接触不良を起こし、異常発熱して出火に至ったものと考えられた。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 神奈川県 | A201000134 |
2010年 4月21日 |
電気衣類乾燥機 | ED-D252 | 当該製品を使用中、異臭がしたため確認すると、当該製品背面部から出火しており、当該製品及び周辺が焼損した。事故原因は、長期使用(約21年)により、PTC素子と電極との固定に緩みが生じてPTC素子に施された銀メッキが部分的に剥がれたため接触部で異常発熱したか、ヒーターの電極間にホコリが堆積していたためトラッキング現象が発生したものと考えられる。 | ----- | 東芝ホームアプライアンス(株) | 京都府 | A201000110 |
2010年 3月20日 |
テレビ(ブラウン管型) | 25S77 | 当該製品を視聴中、当該製品から発煙し、異臭がした。事故原因は、当該製品の電源回路に使用されていた電解コンデンサーに不具合があったため、コンデンサー内部で異常発熱して内圧が上昇し、安全弁が作動した際に、噴出した電解液の蒸気が発煙したように見えたものと考えられる。 | ----- | (株)東芝 | 大阪府 | A201000010 |
(2)製品起因か否かが特定できていない事故
事故 発生日 |
製品名 | 機種型式 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 事故発生 都道府県 |
管理番号 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
事故内容 | 関連情報 | ||||||
2010年 11月19日 |
電気式浴室換気乾燥暖房機 | VBK-8S | 当該製品を使用中に、当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。リフォーム会社がリフォーム時に当該製品の電源コードを切断し、再接続した状況も含め、現在、原因を調査中。 | ----- | 販売事業者:東芝キヤリア(株) | 大阪府 | A201000732 |
事故 発生日 |
製品名 | 機種型式 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 事故発生 都道府県 |
管理番号 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
事故内容 | 関連情報 | ||||||
2010年 11月19日 |
電気式浴室換気乾燥暖房機 | VBK-8S | 当該製品を使用中に、当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。リフォーム会社がリフォーム時に当該製品の電源コードを切断し、再接続した状況も含め、現在、原因を調査中。 | ----- | 販売事業者:東芝キヤリア(株) | 大阪府 | A201000732 |
(4)製品に起因して生じた事故かどうか不明であると判断した事故
(消費経済審議会製品安全部会『製品事故判定第三者委員会』判断による)
事故 発生日 |
製品名 | 機種型式 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 事故発生 都道府県 |
管理番号 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
事故内容 | 判断理由 | ||||||
2010年 8月9日 |
電気がま | RC-18PMD | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | ○当該製品本体後側の焼けが著しく、電源コードの一部が確認できなかった。 ○残存している電源コードには、溶融痕等の異常は認められなかった。 ○電源基板を始め、回収された内部部品に異常過熱等の痕跡は認められなかった。 ●回収された当該製品の内部部品に異常は認められないものの、電源コードの一部が確認できなかったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定に至らなかった。 |
東芝ホームテクノ(株) | 東京都 | A201000428 |
2010年 8月23日 |
配線器具(コンセント) | DG2112 | 異臭がしたため確認すると、当該製品から発煙し、当該製品が焼損していた。 | ○無人の部屋で約27年使用した当該製品は、何も接続していなかったが、溶融変形していた。 ○電源側屋内配線は、線が細って一部に欠損が認められた。 ○電源側屋内配線接続部は、強い過熱痕があり、屋内配線の溶融物とみられる銅の付着が認められた。 ●当該製品の長期使用や過電流での使用の繰り返し等により、屋内配線接続部で接触不良が生じたためスパークが生じ、異常発熱して火災に至ったものと推定されるが、接触不良が生じた原因が不明なことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |
(株)東芝(現 東芝ライテック(株)) | 福岡県 | A201000498 |
2011年 2月12日 |
電気毛布 | CS-165C | 異音と異臭がしたため確認すると、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生していた。 | ○当該製品は、終日電源が入れられており、当該製品の敷毛布の上には、バスタオル、毛布とバスタオルの順に重ね、その上に終日電源を入れている電気こたつを置き、こたつには、半面に薄掛け布団と反対の面に毛布を掛けていた。 ○敷毛布とコネクタ接続部から約15cm先のヒータ線や検知線には、断線が認められた。 ○断線部から一方向への敷毛布でのみ焼失が認められた。 ○電源コードやコントローラ部には、焼損が認められなかった。 ●当該製品のヒータ線や検知線に断線が認められたことから、当該製品から出火した可能性も推定されるが、当該製品周辺の焼損が著しいことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |
日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 北海道 | A201001047 |
2010年 12月8日 |
電気毛布 | CB-136 | 当該製品及び周辺を焼損する火災事故が発生した。 | ○当該製品は足側の一部が焼失し、焼失箇所のヒーター線及びセンサー線の状況が確認できなかった。 ○ヒーター線及びセンサー線の断線部に、溶融痕は認められなかった。 ○断線部以外のヒーター線とセンサー線に、ループが生じている箇所があり、柔軟性も低下していたが、発熱の痕跡は認められなかった。 ○電源コード、配線コード及びコントローラーは焼損しておらず、コントローラー基板の温度調整器及び過昇防止器は正常に動作した。 ●長期使用(使用約39年)により、ヒーター線が断線し、その際の火花が毛布に着火した可能性があるが、焼失部のヒーター線等の状況が確認できなかったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |
日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 岐阜県 | A201000779 |
2010年 9月26日 |
電気洗濯乾燥機 | TW-641H | 異音がしたため確認すると、当該製品の電源プラグとコンセントの接続部分から出火する火災が発生しており、当該製品及び周辺が焼損した。 | ○電源プラグは、プラグ刃が根本で溶融し、片側が脱落していた。 ○電源プラグの栓刃と電源コードとのカシメ部に、断線等の異常は認められなかった。 ○コンセントは、蛇口や当該製品より高い位置にあり、コンセント口が焼損していたが、コンセント内部に異常は認められなかった。 ○当該製品は、電源コードを交換すると、正常に動作した。 ○当該電源プラグは、栓刃間に熱硬化性の樹脂を用いた耐トラッキング対策品であった。 ●当該製品の電源プラグの栓刃間において、埃や湿気等によりトラッキング現象が発生して、出火に至ったものと推定されるが、当該電源プラグは耐トラッキング対策品であり、使用環境も不明なことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。なお、取扱説明書には「火災の原因になるので電源プラグの刃、刃の取り付け面に付着した埃をふくこと。」旨、記載されている。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 神奈川県 | A201000584 |
事故 発生日 |
製品名 | 機種型式 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 事故発生 都道府県 |
管理番号 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
事故内容 | 判断理由 | ||||||
2010年 8月9日 |
電気がま | RC-18PMD | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | ○当該製品本体後側の焼けが著しく、電源コードの一部が確認できなかった。 ○残存している電源コードには、溶融痕等の異常は認められなかった。 ○電源基板を始め、回収された内部部品に異常過熱等の痕跡は認められなかった。 ●回収された当該製品の内部部品に異常は認められないものの、電源コードの一部が確認できなかったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定に至らなかった。 |
東芝ホームテクノ(株) | 東京都 | A201000428 |
2010年 8月23日 |
配線器具(コンセント) | DG2112 | 異臭がしたため確認すると、当該製品から発煙し、当該製品が焼損していた。 | ○無人の部屋で約27年使用した当該製品は、何も接続していなかったが、溶融変形していた。 ○電源側屋内配線は、線が細って一部に欠損が認められた。 ○電源側屋内配線接続部は、強い過熱痕があり、屋内配線の溶融物とみられる銅の付着が認められた。 ●当該製品の長期使用や過電流での使用の繰り返し等により、屋内配線接続部で接触不良が生じたためスパークが生じ、異常発熱して火災に至ったものと推定されるが、接触不良が生じた原因が不明なことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |
(株)東芝(現 東芝ライテック(株)) | 福岡県 | A201000498 |
2011年 2月12日 |
電気毛布 | CS-165C | 異音と異臭がしたため確認すると、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生していた。 | ○当該製品は、終日電源が入れられており、当該製品の敷毛布の上には、バスタオル、毛布とバスタオルの順に重ね、その上に終日電源を入れている電気こたつを置き、こたつには、半面に薄掛け布団と反対の面に毛布を掛けていた。 ○敷毛布とコネクタ接続部から約15cm先のヒータ線や検知線には、断線が認められた。 ○断線部から一方向への敷毛布でのみ焼失が認められた。 ○電源コードやコントローラ部には、焼損が認められなかった。 ●当該製品のヒータ線や検知線に断線が認められたことから、当該製品から出火した可能性も推定されるが、当該製品周辺の焼損が著しいことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |
日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 北海道 | A201001047 |
2010年 12月8日 |
電気毛布 | CB-136 | 当該製品及び周辺を焼損する火災事故が発生した。 | ○当該製品は足側の一部が焼失し、焼失箇所のヒーター線及びセンサー線の状況が確認できなかった。 ○ヒーター線及びセンサー線の断線部に、溶融痕は認められなかった。 ○断線部以外のヒーター線とセンサー線に、ループが生じている箇所があり、柔軟性も低下していたが、発熱の痕跡は認められなかった。 ○電源コード、配線コード及びコントローラーは焼損しておらず、コントローラー基板の温度調整器及び過昇防止器は正常に動作した。 ●長期使用(使用約39年)により、ヒーター線が断線し、その際の火花が毛布に着火した可能性があるが、焼失部のヒーター線等の状況が確認できなかったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |
日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 岐阜県 | A201000779 |
2010年 9月26日 |
電気洗濯乾燥機 | TW-641H | 異音がしたため確認すると、当該製品の電源プラグとコンセントの接続部分から出火する火災が発生しており、当該製品及び周辺が焼損した。 | ○電源プラグは、プラグ刃が根本で溶融し、片側が脱落していた。 ○電源プラグの栓刃と電源コードとのカシメ部に、断線等の異常は認められなかった。 ○コンセントは、蛇口や当該製品より高い位置にあり、コンセント口が焼損していたが、コンセント内部に異常は認められなかった。 ○当該製品は、電源コードを交換すると、正常に動作した。 ○当該電源プラグは、栓刃間に熱硬化性の樹脂を用いた耐トラッキング対策品であった。 ●当該製品の電源プラグの栓刃間において、埃や湿気等によりトラッキング現象が発生して、出火に至ったものと推定されるが、当該電源プラグは耐トラッキング対策品であり、使用環境も不明なことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。なお、取扱説明書には「火災の原因になるので電源プラグの刃、刃の取り付け面に付着した埃をふくこと。」旨、記載されている。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 神奈川県 | A201000584 |
(5)製品起因による事故ではないと判断した事故
(消費経済審議会製品安全部会『製品事故判定第三者委員会』判断による)
事故 発生日 |
製品名 | 機種型式 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 事故発生 都道府県 |
管理番号 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
事故内容 | 判断理由 | ||||||
2010年 5月9日 |
照明器具 | FLD-2777(V)-ELB | 当該製品を焼損する火災が発生した。 | '○当該製品の反射板等の樹脂部分が焼損している。 ○当該製品の電気部品(安定器、スタータ、ランプソケット、端子台)に溶融痕等の出火の痕跡は認められなかった。 ○当該製品に取り付けられていた蛍光ランプのフィラメントは断線しておらず、ガラス部の溶融等、異常発熱の痕跡は認められなかった。 ●当該製品に出火の痕跡は認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
(株)LDF (旧和光電気(株))(東芝ライテック(株)ブランド) | 大阪府 | A201000159 |
2010年 7月3日 |
電気温水器 | HPL-3720RD | 当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。 | 調査の結果、○当該製品外部から内部へ引き込んだ電源ケーブルが焼損していた。 ○本体内部ブレーカー上部の一次側端子部に、ねじの緩みはなく、接触不良による異常発熱や溶融等の出火の痕跡は認められなかった。 ○そのほかの内部部品に異常は認められなかった。 ○電源ケーブルのクランプ固定部と一致する箇所の電源ケーブルが2本共断線しており、短絡痕が認められた。 ○電源ケーブルは当該製品の付属品ではなく、屋内配線から引き込んだものであり、当該製品との接続は設置業者が行っていた。 ●当該製品の内部に異常が認められないことから、製品に起因しない事故であると判断される。 なお、火災の原因は当該製品に接続する電源ケーブルに異常が認められていることから、電源ケーブルの固定部において何らかの不具合が発生し、短絡に至ったものと推定される。 |
東芝キヤリア(株) | 栃木県 | A201000309 |
2011年 3月18日 |
エアコン(室外機) | RAS-225EAD2 | 家人が外出中、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生していた。 | ○当該製品の内部基板及び内部配線に出火の痕跡は認められなかった。 ○当該製品の電流ヒューズは溶断していなかった。 ○室内機と室外機をつなぐ渡り配線が途中で断線しており、断線部に溶融痕が認められた。 ●当該製品内部に出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。なお、室内機と室外機をつなぐ渡り配線に溶融痕が認められたことから、当該箇所から出火した可能性も考えられる。 |
東芝キヤリア(株)(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 神奈川県 | A201001124 |
2011年 3月2日 |
電気がま | RCK-A18Z | 当該製品が焼損し、周辺が汚損する火災が発生した。 | ○当該製品は、底面のコードリール部を取り外す改造が行われていたが、改造した者及び改造時期は不明であった。 ○焼損箇所は、コードリールを取り外して内部配線と電源コードが直接接続されている部分であった。 ○接続部は、手より接続されており、接続部に溶融痕が認められた。 ●当該製品は、コードリールを取り外して内部配線と電源コードを接続する改造が行われていたため、接続部で接触不良が生じ異常発熱し、出火に至ったものと推定される。なお、取扱説明書には、「修理技術者以外の人は分解したり修理しないこと、火災、感電、けがの原因になります。修理の際はお買い上げの販売店または、お近くのお客様相談センターにご相談ください。」旨、記載されている。 |
東芝ホームテクノ(株) | 静岡県 | A201001078 |
2011年 2月13日 |
電気衣類乾燥機 | ED-60C | 当該製品を使用後、内容物(タオル)を取り出し、電源が切れたことを確認した。しばらくすると、異臭がしたため確認すると、当該製品を焼損する火災が発生していた。 | ○製品内部の電気部品や配線類に出火の痕跡は認められなかった。 ○ドラム内の焼損が著しいが、ドラム内の焼損物から発火源となる異物は認められなかった。 ○乾燥していたタオルや製品に付着していた油脂類を分析したが、自然発火に至る油脂類は認められなかった。 ●当該製品には出火の痕跡は認められず、自然発火に至る油脂類は認められなかったことから、製品に起因しない事故と推定される。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 兵庫県 | A201000997 |
2010年 8月28日 |
電気冷蔵庫 | GR-W42FB | 当該製品の電源コードから出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。 | ○当該製品本体の外観び内部部品に発火の痕跡は認められなかった。 ○当該製品の電源コードの一部が焼損しており、コード断線部に溶融痕が認められた。 ○電源コード断線部は、本体背面のコード取付部から床に垂れ下がった位置にあった。 ○当該製品の横にはキャスター付きのレンジ台があり、キャスターによって傷つけられたと考えられる複数の傷が電源コードに認められた。 ●当該製品の電源コードが繰り返し外力を受けて損傷したため、コード芯線が短絡・スパークし、出火に至ったものと推定される。 なお、取扱説明書には「電源コードを傷つけたり、束ねたり、折り曲げたり、重いものを載せたりしない、火災・感電の原因になる」旨、記載されている。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 北海道 | A201000492 |
2010年 7月24日 |
電気洗濯機 | AW-70GF又はAW-60GF | 発煙に気づき確認すると、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生していた。 | ○事故当時、当該製品の電源プラグはコンセントに差し込まれていたが、使用されていなかった。 ○使用されていない場合でも電圧が印加されている電源プラグからプログラムタイマーまでの部品に、発熱や溶融痕等の異常は認められなかった。 ○プログラムタイマー基板の電源回路部が焼損していたが、電圧が印加されている部品は回収されており、溶融等の異常は認められなかった。 ●当該製品の内部配線や電気部品に出火の痕跡は認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 大阪府 | A201000387 |
2010年 7月18日 |
食器洗い乾燥機 | DWS-70EY | 建物が全焼する火災が発生し、現場に当該製品があった。 | ○家人が外出中に台所の当該製品付近から出火したと認められる火災が発生し、家が全焼した。 ○当該製品は、全体的に焼損していたが、焼損の著しい箇所は認められなかった。 ○当該製品内部の電気部品は残存しており、出火の痕跡は認められなかった。 ●当該製品に出火の痕跡が認めらなかったことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 京都府 | A201000361 |
2010年 5月7日 |
電気がま | RCK-18SFX | 建物が全焼する火災が発生し、現場に当該製品があった。 | ○当該製品は、著しく焼損していたが、制御基板、内部配線及び電源コードに出火の痕跡は認められなかった。 ○当該製品の電源プラグを接続していた延長コードは、途中でねじり接続されており、ねじり接続部に溶融痕があり、亜酸化銅が認められた。 ●当該製品には出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損しものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 愛知県 | A201000275 |
2010年 4月10日 |
IH調理器 | MRD-252 | 当該製品の上にカセットこんろを載せていたところ、カセットこんろのカセットボンベが破裂する火災が発生し、周辺が焼損し、2名が負傷した。 | ○当該製品は飲食店で業務用として使用されていた。 ○当該製品は正常に動作することが認められた。 ○当該製品の上に載せていたカセットこんろの底面に、当該製品の加熱による焦げ跡が認められた。 ○同等品による再現試験の結果、IH調理器のスイッチを入れると、上に置いたカセットこんろ底面の温度は約2分後に250℃に達した。 ●当該製品のスイッチを入ったまま、カセットこんろを上に載せて使用したことにより、カセットボンベが加熱されたため、カセットボンベの内圧が上昇しつづけカセットボンベが破裂し、火災に至ったものと推定される。 なお、本体表示には「缶詰やアルミ箔などは、破裂したり赤熱しますので、なべ以外のものはのせないでください。」旨、記載されている。 |
東芝ホームテクノ(株) | 東京都 | A201000068 |
2010年 3月25日 |
電気洗濯乾燥機 | TW-250VG | 洗濯物が入った当該製品から発煙・出火し、これらが焼損する火災が発生した。 | ○当該製品の電気部品に焼損はなく、乾燥運転を行うと正常に動作した。 ○当該製品の乾燥経路に油分が付着し、焼損したタオルから、動植物系の油が検出された。 ○使用者は業務用で使用していたタオルを洗濯乾燥していた。 ●当該製品は、油分が付着したタオル等を乾燥し、放置したため、油の酸化熱により自然発火し、火災に至ったものと推定される。 なお、製品本体及び取扱説明書には「油の酸化熱による自然発火の恐れがある」旨、記載されている。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 大阪府 | A201000041 |
2010年 3月26日 |
電気洗濯乾燥機 | TW-742EX | 火災報知器が鳴動したため確認すると、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生していた。 | ○当該製品は給排水ホースが外され、使用されていなかったが、電源プラグはコンセントに差し込まれていた。 ○当該製品は、右側上部が焼損していたが、製品内部に出火の痕跡は認められなかった。 ○電源コードに溶融痕が認められたが、解析の結果、二次痕と推定された。 ●当該製品の内部に出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 鹿児島県 | A201000024 |
2010年 7月4日 |
IH調理器 | BHP-M46AS | 当該製品を使用し鍋で湯を沸かしていたところ、湯が噴きあがり、火傷を負った。 | ○当該製品は左右のヒーターの各設定火力(消費電力)に異常は認められず、正常に使用できる状態であった。 ○当該製品に火力「手動“強”」(最大火力3,000W)でステンレス製なべを使用して湯を沸かしていた。 ○当該製品による突沸現象の再現試験を行ったが、再現する事はできなかった。 ●当該製品の機能に異常は認めらないことから、沸かしていた湯が偶発的に突沸現象を起こしたものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 福岡県 | A201000336 |
2011年 3月1日 |
ブルーレイレコーダー | D-B1005K | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | ○当該製品の内部の基板、部品等は、全体が無炎燃焼(燻焼)特有の炭化状態であった。また、上カバー外側の著しいスス付着に対し内側にはほとんどススの付着が認められなかった。 ○当該製品内部の基板上の各部品・リード線・端子・パターン銅箔、及び電源コードに溶融痕等の出火の痕跡は認められなかった。 ●当該製品に出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
(株)東芝 | 埼玉県 | A201001083 |
2011年 2月8日 |
テレビ(ブラウン管型) | 15ZR8 | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。(使用期間:4年) | ○当該製品は鋼製のラックの上に置かれており、本体背面部が焼失していた。 ○電源コードに溶融痕が認められた。 ○電源コードの溶融痕は、当該製品後方のラックの金属パイプ部分に接する位置でできており、当該製品本体の下敷きになっている箇所であった。 ●当該製品の電源コードに、重いテレビ本体の荷重が局所的に加わっていたため、コードに負荷がかかり異常発熱し、出火に至ったものと推定される。 なお、取扱説明書には「電源コードは、引っ張ったり、重いものを載せたり、はさんだりしない」旨、記載されている。 |
(株)東芝 | 埼玉県 | A201000977 |
2011年 2月13日 |
エアコン | RAS-255PR | 当該製品の電源コード部分から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。(使用期間:約10年) | ○当該製品の電源コードが途中接続されており、当該接続部に溶融痕が認められた。 ○電源コードは、電源プラグ側の方が本体側より細い電線が使用されていた。 ○電源コードを新品に交換し、動作確認を行ったところ、当該製品は正常に運転できた。 ●当該製品の電源コードが途中接続されていたため、接続部で発熱し出火に至ったものと推定される。 |
東芝キヤリア(株)(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 広島県 | A201000990 |
2011年 1月18日 |
電気がま | RCK-S10C | 当該製品で炊飯中、異音とともに火花が生じ、当該製品下部の樹脂部分が溶損した。 | ○本体底面や樹脂製の足が溶融しており、外部からの受熱により変形した痕跡が認められた。 ○コードリールの接点リングや電源コード側の接点ばねにスパーク痕が認められた。 ○製品内部にススの付着は認められず、焦げなど焼損した痕跡も認められなかった。 ●当該製品内部に焼損などの異常が認められないことから、外部からの熱を受けて底面にあるコードリール部の底板がずれ、コードリールの接点部付近でスパークが発生したものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 兵庫県 | A201000896 |
2010年 12月16日 |
エアコン(室外機) | RAS-4054AR-D | 発煙が生じたため確認すると、当該製品の一部及び周辺が焼損していた。(製造時期から約6年と推定) | ○当該製品は、右側面外郭が一部焼損していたが、内外連絡線の端子取付け部は焼損しておらず、内部からの出火の痕跡は認められなかった。 ○壁面の内外連絡線が配線の途中で焼損・断線しており、断線部に溶融痕が認められたが、接続方法については確認できなかった。 ○当該製品の室内機に焼損は認められなかった。 ●当該製品の内部に異常が認められないことから、製品に起因しない事故であると推定される。なお、内外連絡線に異常が認められるため施工不良に伴う事故であると考えられるが、接続方法について確認できないことから、事故原因の特定には至らなかった。 |
東芝キヤリア(株)(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 兵庫県 | A201000809 |
2010年 10月29日 |
電気がま | RC-18VGC | 当該製品をコンセント付ワゴンに乗せて使用中、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | ○当該製品は、本体外郭の左側面及び背面が溶融していたが、内部の電気部品や配線に出火の痕跡は認められなかった。 ○電源コード及び電源プラグが焼損していたが、溶融痕などの出火の痕跡は認められなかった。 ○木製ワゴンのコンセント部において異常が発生していた。 ●当該製品の内部に出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 愛知県 | A201000649 |
2010年 10月22日 |
石油ストーブ(開放式) | KSR-23TD | 当該製品に点火後、しばらくして当該製品を確認すると、当該製品から灯油が漏れて燃えており、当該製品及び周辺を焼損した。 | ○当該製品を知人(大工)に作ってもらった木枠と板で覆われた木製のしいたけ乾燥機の中に入れて、火力を最弱にして使用していた。 ○燃焼筒にススの付着は認められず、異常燃焼の痕跡は認められなかった。 ○カートリッジタンク及び固定タンクに灯油漏れの痕跡は認められなかった。 ●当該製品を木枠と板で覆われた木製の乾燥機に入れて使用していたため、何らかの理由により木枠などに着火して火災に至ったものと考えられ、製品に起因しない事故と推定されるが、事故当時の状況が不明であり、原因の特定には至らなかった。 |
東芝ホームテクノ(株) | 京都府 | A201000640 |
2010年 9月18日 |
エアコン(室外機) | RAS-2252ASV | 当該製品を使用中、当該製品が焼損し、周辺が汚損する火災が発生した。(製造期間から7~8年と推定) | ○当該製品は足側の一部が焼失し、焼失箇所のヒーター線及びセンサー線の状況が確認できなかった。 ○ヒーター線及びセンサー線の断線部に、溶融痕は認められなかった。 ○断線部以外のヒーター線とセンサー線に、ループが生じている箇所があり、柔軟性も低下していたが、発熱の痕跡は認められなかった。 ○電源コード、配線コード及びコントローラーは焼損しておらず、コントローラー基板の温度調整器及び過昇防止器は正常に動作した。 ●長期使用(使用約39年)により、ヒーター線が断線し、その際の火花が毛布に着火した可能性があるが、焼失部のヒーター線等の状況が確認できなかったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |
東芝キヤリア(株)(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 東京都 | A201000552 |
2010年 8月8日 |
扇風機 | H-35DA | 当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。(製造時期から約40年と推定) | ○当該製品は焼損が著しく、樹脂製部品は焼失していた。 ○電源コードは、中間接続されており、中間接続部の断線部に溶融痕が認められ、溶融痕解析の結果、一次痕と推定された。 ○モーター、コンデンサー、内部配線等に、出火の痕跡は認められなかった。 ●当該製品は、電源コードを中間接続する改造が行われていたため、接続部で接触不良が生じ異常発熱し、出火に至ったものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 愛知県 | A201000448 |
2010年 5月13日 |
電気カーペット | CK-40H | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | ○事故当時、当該製品の電源スイッチは切れていた。 ○当該製品の中央部分には焼損による穴が開いていた。 ○当該製品は、ヒーター部で異常が発生すると温度ヒューズが切れる構造であったが、温度ヒューズは溶断していなかった。 ●当該製品の内部から出火した痕跡が認められないことから、外部からの延焼によるものと推定される。 |
日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 神奈川県 | A201000180 |
2010年 5月8日 |
電気ひざ掛け | CH-105 | 当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。 | ○使用者が、寝室で敷毛布として使っていた当該製品から出火しているのを家人が気づいて消火した。 ○本体側コントローラー接続部には、他社製コントローラーが無理矢理差し込まれていた。 ○正規のコントローラーは、メス5口の樹脂製接続口があり、他社製コントローラーは、メス4口の樹脂製接続口のため、中央部のピンが差し込まれるようにドリルで穴を開けられていた。 ○未接続の中央ピンは、2線式検知線の1本であった。 ●当該製品のコントローラーに改造した他社製コントローラーを無理矢理接続して使用していたため、本体温度が正常に検知されずにヒーターが通電され続けて過熱し、本体生地などを焼損して火災に至ったものと推定される。 |
日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 大阪府 | A201000168 |
2010年 5月3日 |
電動工具(電気かんな) | SP-82B | 当該製品を使用中、木材を持っていた右手の指先が当該製品の刃に巻き込まれ、負傷した。 | ○使用者は、切削する木材を台に置いて固定しないで、手で持って下から支えながら当該製品を使用していた。 ○当該製品のかんな刃の幅は、切削する木材の幅より広いものであった。 ○当該製品のかんな刃の装着及び回転に異常は認められなかった。 ●当該製品を使用中に、切削する木材を固定せず、手で持って下から支えながら使用していたため、当該製品の刃に指が巻き込まれて事故に至ったものと推定される。なお、取扱説明書には、材料は固定し、手に持って作業しない旨、記載されている。 |
日本電産シバウラ(株)((株)東芝ブランド) | 静岡県 | A201000252 |
事故 発生日 |
製品名 | 機種型式 | 製品事故に関する情報 | 事業者名 | 事故発生 都道府県 |
管理番号 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
事故内容 | 判断理由 | ||||||
2010年 5月9日 |
照明器具 | FLD-2777(V)-ELB | 当該製品を焼損する火災が発生した。 | '○当該製品の反射板等の樹脂部分が焼損している。 ○当該製品の電気部品(安定器、スタータ、ランプソケット、端子台)に溶融痕等の出火の痕跡は認められなかった。 ○当該製品に取り付けられていた蛍光ランプのフィラメントは断線しておらず、ガラス部の溶融等、異常発熱の痕跡は認められなかった。 ●当該製品に出火の痕跡は認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
(株)LDF (旧和光電気(株))(東芝ライテック(株)ブランド) | 大阪府 | A201000159 |
2010年 7月3日 |
電気温水器 | HPL-3720RD | 当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。 | 調査の結果、○当該製品外部から内部へ引き込んだ電源ケーブルが焼損していた。 ○本体内部ブレーカー上部の一次側端子部に、ねじの緩みはなく、接触不良による異常発熱や溶融等の出火の痕跡は認められなかった。 ○そのほかの内部部品に異常は認められなかった。 ○電源ケーブルのクランプ固定部と一致する箇所の電源ケーブルが2本共断線しており、短絡痕が認められた。 ○電源ケーブルは当該製品の付属品ではなく、屋内配線から引き込んだものであり、当該製品との接続は設置業者が行っていた。 ●当該製品の内部に異常が認められないことから、製品に起因しない事故であると判断される。 なお、火災の原因は当該製品に接続する電源ケーブルに異常が認められていることから、電源ケーブルの固定部において何らかの不具合が発生し、短絡に至ったものと推定される。 |
東芝キヤリア(株) | 栃木県 | A201000309 |
2011年 3月18日 |
エアコン(室外機) | RAS-225EAD2 | 家人が外出中、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生していた。 | ○当該製品の内部基板及び内部配線に出火の痕跡は認められなかった。 ○当該製品の電流ヒューズは溶断していなかった。 ○室内機と室外機をつなぐ渡り配線が途中で断線しており、断線部に溶融痕が認められた。 ●当該製品内部に出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。なお、室内機と室外機をつなぐ渡り配線に溶融痕が認められたことから、当該箇所から出火した可能性も考えられる。 |
東芝キヤリア(株)(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 神奈川県 | A201001124 |
2011年 3月2日 |
電気がま | RCK-A18Z | 当該製品が焼損し、周辺が汚損する火災が発生した。 | ○当該製品は、底面のコードリール部を取り外す改造が行われていたが、改造した者及び改造時期は不明であった。 ○焼損箇所は、コードリールを取り外して内部配線と電源コードが直接接続されている部分であった。 ○接続部は、手より接続されており、接続部に溶融痕が認められた。 ●当該製品は、コードリールを取り外して内部配線と電源コードを接続する改造が行われていたため、接続部で接触不良が生じ異常発熱し、出火に至ったものと推定される。なお、取扱説明書には、「修理技術者以外の人は分解したり修理しないこと、火災、感電、けがの原因になります。修理の際はお買い上げの販売店または、お近くのお客様相談センターにご相談ください。」旨、記載されている。 |
東芝ホームテクノ(株) | 静岡県 | A201001078 |
2011年 2月13日 |
電気衣類乾燥機 | ED-60C | 当該製品を使用後、内容物(タオル)を取り出し、電源が切れたことを確認した。しばらくすると、異臭がしたため確認すると、当該製品を焼損する火災が発生していた。 | ○製品内部の電気部品や配線類に出火の痕跡は認められなかった。 ○ドラム内の焼損が著しいが、ドラム内の焼損物から発火源となる異物は認められなかった。 ○乾燥していたタオルや製品に付着していた油脂類を分析したが、自然発火に至る油脂類は認められなかった。 ●当該製品には出火の痕跡は認められず、自然発火に至る油脂類は認められなかったことから、製品に起因しない事故と推定される。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 兵庫県 | A201000997 |
2010年 8月28日 |
電気冷蔵庫 | GR-W42FB | 当該製品の電源コードから出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。 | ○当該製品本体の外観び内部部品に発火の痕跡は認められなかった。 ○当該製品の電源コードの一部が焼損しており、コード断線部に溶融痕が認められた。 ○電源コード断線部は、本体背面のコード取付部から床に垂れ下がった位置にあった。 ○当該製品の横にはキャスター付きのレンジ台があり、キャスターによって傷つけられたと考えられる複数の傷が電源コードに認められた。 ●当該製品の電源コードが繰り返し外力を受けて損傷したため、コード芯線が短絡・スパークし、出火に至ったものと推定される。 なお、取扱説明書には「電源コードを傷つけたり、束ねたり、折り曲げたり、重いものを載せたりしない、火災・感電の原因になる」旨、記載されている。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 北海道 | A201000492 |
2010年 7月24日 |
電気洗濯機 | AW-70GF又はAW-60GF | 発煙に気づき確認すると、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生していた。 | ○事故当時、当該製品の電源プラグはコンセントに差し込まれていたが、使用されていなかった。 ○使用されていない場合でも電圧が印加されている電源プラグからプログラムタイマーまでの部品に、発熱や溶融痕等の異常は認められなかった。 ○プログラムタイマー基板の電源回路部が焼損していたが、電圧が印加されている部品は回収されており、溶融等の異常は認められなかった。 ●当該製品の内部配線や電気部品に出火の痕跡は認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 大阪府 | A201000387 |
2010年 7月18日 |
食器洗い乾燥機 | DWS-70EY | 建物が全焼する火災が発生し、現場に当該製品があった。 | ○家人が外出中に台所の当該製品付近から出火したと認められる火災が発生し、家が全焼した。 ○当該製品は、全体的に焼損していたが、焼損の著しい箇所は認められなかった。 ○当該製品内部の電気部品は残存しており、出火の痕跡は認められなかった。 ●当該製品に出火の痕跡が認めらなかったことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 京都府 | A201000361 |
2010年 5月7日 |
電気がま | RCK-18SFX | 建物が全焼する火災が発生し、現場に当該製品があった。 | ○当該製品は、著しく焼損していたが、制御基板、内部配線及び電源コードに出火の痕跡は認められなかった。 ○当該製品の電源プラグを接続していた延長コードは、途中でねじり接続されており、ねじり接続部に溶融痕があり、亜酸化銅が認められた。 ●当該製品には出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損しものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 愛知県 | A201000275 |
2010年 4月10日 |
IH調理器 | MRD-252 | 当該製品の上にカセットこんろを載せていたところ、カセットこんろのカセットボンベが破裂する火災が発生し、周辺が焼損し、2名が負傷した。 | ○当該製品は飲食店で業務用として使用されていた。 ○当該製品は正常に動作することが認められた。 ○当該製品の上に載せていたカセットこんろの底面に、当該製品の加熱による焦げ跡が認められた。 ○同等品による再現試験の結果、IH調理器のスイッチを入れると、上に置いたカセットこんろ底面の温度は約2分後に250℃に達した。 ●当該製品のスイッチを入ったまま、カセットこんろを上に載せて使用したことにより、カセットボンベが加熱されたため、カセットボンベの内圧が上昇しつづけカセットボンベが破裂し、火災に至ったものと推定される。 なお、本体表示には「缶詰やアルミ箔などは、破裂したり赤熱しますので、なべ以外のものはのせないでください。」旨、記載されている。 |
東芝ホームテクノ(株) | 東京都 | A201000068 |
2010年 3月25日 |
電気洗濯乾燥機 | TW-250VG | 洗濯物が入った当該製品から発煙・出火し、これらが焼損する火災が発生した。 | ○当該製品の電気部品に焼損はなく、乾燥運転を行うと正常に動作した。 ○当該製品の乾燥経路に油分が付着し、焼損したタオルから、動植物系の油が検出された。 ○使用者は業務用で使用していたタオルを洗濯乾燥していた。 ●当該製品は、油分が付着したタオル等を乾燥し、放置したため、油の酸化熱により自然発火し、火災に至ったものと推定される。 なお、製品本体及び取扱説明書には「油の酸化熱による自然発火の恐れがある」旨、記載されている。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 大阪府 | A201000041 |
2010年 3月26日 |
電気洗濯乾燥機 | TW-742EX | 火災報知器が鳴動したため確認すると、当該製品及び周辺が焼損する火災が発生していた。 | ○当該製品は給排水ホースが外され、使用されていなかったが、電源プラグはコンセントに差し込まれていた。 ○当該製品は、右側上部が焼損していたが、製品内部に出火の痕跡は認められなかった。 ○電源コードに溶融痕が認められたが、解析の結果、二次痕と推定された。 ●当該製品の内部に出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
東芝ホームアプライアンス(株) | 鹿児島県 | A201000024 |
2010年 7月4日 |
IH調理器 | BHP-M46AS | 当該製品を使用し鍋で湯を沸かしていたところ、湯が噴きあがり、火傷を負った。 | ○当該製品は左右のヒーターの各設定火力(消費電力)に異常は認められず、正常に使用できる状態であった。 ○当該製品に火力「手動“強”」(最大火力3,000W)でステンレス製なべを使用して湯を沸かしていた。 ○当該製品による突沸現象の再現試験を行ったが、再現する事はできなかった。 ●当該製品の機能に異常は認めらないことから、沸かしていた湯が偶発的に突沸現象を起こしたものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 福岡県 | A201000336 |
2011年 3月1日 |
ブルーレイレコーダー | D-B1005K | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | ○当該製品の内部の基板、部品等は、全体が無炎燃焼(燻焼)特有の炭化状態であった。また、上カバー外側の著しいスス付着に対し内側にはほとんどススの付着が認められなかった。 ○当該製品内部の基板上の各部品・リード線・端子・パターン銅箔、及び電源コードに溶融痕等の出火の痕跡は認められなかった。 ●当該製品に出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
(株)東芝 | 埼玉県 | A201001083 |
2011年 2月8日 |
テレビ(ブラウン管型) | 15ZR8 | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。(使用期間:4年) | ○当該製品は鋼製のラックの上に置かれており、本体背面部が焼失していた。 ○電源コードに溶融痕が認められた。 ○電源コードの溶融痕は、当該製品後方のラックの金属パイプ部分に接する位置でできており、当該製品本体の下敷きになっている箇所であった。 ●当該製品の電源コードに、重いテレビ本体の荷重が局所的に加わっていたため、コードに負荷がかかり異常発熱し、出火に至ったものと推定される。 なお、取扱説明書には「電源コードは、引っ張ったり、重いものを載せたり、はさんだりしない」旨、記載されている。 |
(株)東芝 | 埼玉県 | A201000977 |
2011年 2月13日 |
エアコン | RAS-255PR | 当該製品の電源コード部分から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。(使用期間:約10年) | ○当該製品の電源コードが途中接続されており、当該接続部に溶融痕が認められた。 ○電源コードは、電源プラグ側の方が本体側より細い電線が使用されていた。 ○電源コードを新品に交換し、動作確認を行ったところ、当該製品は正常に運転できた。 ●当該製品の電源コードが途中接続されていたため、接続部で発熱し出火に至ったものと推定される。 |
東芝キヤリア(株)(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 広島県 | A201000990 |
2011年 1月18日 |
電気がま | RCK-S10C | 当該製品で炊飯中、異音とともに火花が生じ、当該製品下部の樹脂部分が溶損した。 | ○本体底面や樹脂製の足が溶融しており、外部からの受熱により変形した痕跡が認められた。 ○コードリールの接点リングや電源コード側の接点ばねにスパーク痕が認められた。 ○製品内部にススの付着は認められず、焦げなど焼損した痕跡も認められなかった。 ●当該製品内部に焼損などの異常が認められないことから、外部からの熱を受けて底面にあるコードリール部の底板がずれ、コードリールの接点部付近でスパークが発生したものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 兵庫県 | A201000896 |
2010年 12月16日 |
エアコン(室外機) | RAS-4054AR-D | 発煙が生じたため確認すると、当該製品の一部及び周辺が焼損していた。(製造時期から約6年と推定) | ○当該製品は、右側面外郭が一部焼損していたが、内外連絡線の端子取付け部は焼損しておらず、内部からの出火の痕跡は認められなかった。 ○壁面の内外連絡線が配線の途中で焼損・断線しており、断線部に溶融痕が認められたが、接続方法については確認できなかった。 ○当該製品の室内機に焼損は認められなかった。 ●当該製品の内部に異常が認められないことから、製品に起因しない事故であると推定される。なお、内外連絡線に異常が認められるため施工不良に伴う事故であると考えられるが、接続方法について確認できないことから、事故原因の特定には至らなかった。 |
東芝キヤリア(株)(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 兵庫県 | A201000809 |
2010年 10月29日 |
電気がま | RC-18VGC | 当該製品をコンセント付ワゴンに乗せて使用中、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | ○当該製品は、本体外郭の左側面及び背面が溶融していたが、内部の電気部品や配線に出火の痕跡は認められなかった。 ○電源コード及び電源プラグが焼損していたが、溶融痕などの出火の痕跡は認められなかった。 ○木製ワゴンのコンセント部において異常が発生していた。 ●当該製品の内部に出火の痕跡が認められないことから、外部からの延焼によって焼損したものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 愛知県 | A201000649 |
2010年 10月22日 |
石油ストーブ(開放式) | KSR-23TD | 当該製品に点火後、しばらくして当該製品を確認すると、当該製品から灯油が漏れて燃えており、当該製品及び周辺を焼損した。 | ○当該製品を知人(大工)に作ってもらった木枠と板で覆われた木製のしいたけ乾燥機の中に入れて、火力を最弱にして使用していた。 ○燃焼筒にススの付着は認められず、異常燃焼の痕跡は認められなかった。 ○カートリッジタンク及び固定タンクに灯油漏れの痕跡は認められなかった。 ●当該製品を木枠と板で覆われた木製の乾燥機に入れて使用していたため、何らかの理由により木枠などに着火して火災に至ったものと考えられ、製品に起因しない事故と推定されるが、事故当時の状況が不明であり、原因の特定には至らなかった。 |
東芝ホームテクノ(株) | 京都府 | A201000640 |
2010年 9月18日 |
エアコン(室外機) | RAS-2252ASV | 当該製品を使用中、当該製品が焼損し、周辺が汚損する火災が発生した。(製造期間から7~8年と推定) | ○当該製品は足側の一部が焼失し、焼失箇所のヒーター線及びセンサー線の状況が確認できなかった。 ○ヒーター線及びセンサー線の断線部に、溶融痕は認められなかった。 ○断線部以外のヒーター線とセンサー線に、ループが生じている箇所があり、柔軟性も低下していたが、発熱の痕跡は認められなかった。 ○電源コード、配線コード及びコントローラーは焼損しておらず、コントローラー基板の温度調整器及び過昇防止器は正常に動作した。 ●長期使用(使用約39年)により、ヒーター線が断線し、その際の火花が毛布に着火した可能性があるが、焼失部のヒーター線等の状況が確認できなかったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |
東芝キヤリア(株)(現東芝ホームアプライアンス(株)) | 東京都 | A201000552 |
2010年 8月8日 |
扇風機 | H-35DA | 当該製品及び周辺が焼損する火災が発生した。(製造時期から約40年と推定) | ○当該製品は焼損が著しく、樹脂製部品は焼失していた。 ○電源コードは、中間接続されており、中間接続部の断線部に溶融痕が認められ、溶融痕解析の結果、一次痕と推定された。 ○モーター、コンデンサー、内部配線等に、出火の痕跡は認められなかった。 ●当該製品は、電源コードを中間接続する改造が行われていたため、接続部で接触不良が生じ異常発熱し、出火に至ったものと推定される。 |
東芝ホームテクノ(株) | 愛知県 | A201000448 |
2010年 5月13日 |
電気カーペット | CK-40H | 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。 | ○事故当時、当該製品の電源スイッチは切れていた。 ○当該製品の中央部分には焼損による穴が開いていた。 ○当該製品は、ヒーター部で異常が発生すると温度ヒューズが切れる構造であったが、温度ヒューズは溶断していなかった。 ●当該製品の内部から出火した痕跡が認められないことから、外部からの延焼によるものと推定される。 |
日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 神奈川県 | A201000180 |
2010年 5月8日 |
電気ひざ掛け | CH-105 | 当該製品から出火する火災が発生し、当該製品及び周辺が焼損した。 | ○使用者が、寝室で敷毛布として使っていた当該製品から出火しているのを家人が気づいて消火した。 ○本体側コントローラー接続部には、他社製コントローラーが無理矢理差し込まれていた。 ○正規のコントローラーは、メス5口の樹脂製接続口があり、他社製コントローラーは、メス4口の樹脂製接続口のため、中央部のピンが差し込まれるようにドリルで穴を開けられていた。 ○未接続の中央ピンは、2線式検知線の1本であった。 ●当該製品のコントローラーに改造した他社製コントローラーを無理矢理接続して使用していたため、本体温度が正常に検知されずにヒーターが通電され続けて過熱し、本体生地などを焼損して火災に至ったものと推定される。 |
日本電熱(株)((株)東芝ブランド) | 大阪府 | A201000168 |
2010年 5月3日 |
電動工具(電気かんな) | SP-82B | 当該製品を使用中、木材を持っていた右手の指先が当該製品の刃に巻き込まれ、負傷した。 | ○使用者は、切削する木材を台に置いて固定しないで、手で持って下から支えながら当該製品を使用していた。 ○当該製品のかんな刃の幅は、切削する木材の幅より広いものであった。 ○当該製品のかんな刃の装着及び回転に異常は認められなかった。 ●当該製品を使用中に、切削する木材を固定せず、手で持って下から支えながら使用していたため、当該製品の刃に指が巻き込まれて事故に至ったものと推定される。なお、取扱説明書には、材料は固定し、手に持って作業しない旨、記載されている。 |
日本電産シバウラ(株)((株)東芝ブランド) | 静岡県 | A201000252 |