Shiori Masui

増井史織

グラフィックデザイナー 2018年入社

デザイナーになろうとしたきっかけを
教えて下さい。

学生時代の部活動では陸上競技をしているなど、他のことに興味がある時期もありましたが、物心つく頃から絵を描くことが好きでした。父も母も画塾に通って油絵を描くなど美術に関心があり、子供の頃に遊びに行く場所も美術館でした。自然な流れで美術大学に進学し、グラフィックデザインを専攻しました。さまざまなデザインがあることを学んだ上で、まずは自分の得意分野でデザイナーを始めようと思い、ゲーム制作会社に就職し、コンセプトビジュアルなどを制作するデザイナーになりました。

デザイナーになろうとしたきっかけを教えて下さい。

学生時代の部活動では陸上競技をしているなど、他のことに興味がある時期もありましたが、物心つく頃から絵を描くことが好きでした。父も母も画塾に通って油絵を描くなど美術に関心があり、子供の頃に遊びに行く場所も美術館でした。自然な流れで美術大学に進学し、グラフィックデザインを専攻しました。さまざまなデザインがあることを学んだ上で、まずは自分の得意分野でデザイナーを始めようと思い、ゲーム制作会社に就職し、コンセプトビジュアルなどを制作するデザイナーになりました。

ゲーム業界でUIデザインや企画の立案などにも関わることで、さらに広い範囲を見渡したうえでデザインを行う必要性を感じるようになりました。そこでwebコンテンツやアプリを制作する会社に転職し、企画や仕様の決定、デザインなど制作のすべてに携わりますが、webやアプリの範疇だけでは課題解決できない場面もありました。こうした体験から目的に応じた媒体を考えた上でデザインをしていくことの重要性を感じ、より幅広くデザインできる可能性のある企業を探して東芝に入社しました。

現在の仕事は?(業務内容)

エネルギー事業を中心に、グラフィックデザインを軸として幅広くデザインを行っています。入社する前は東芝といえば家電のイメージが強かったですが、そのような認識で受けた面接で「インフラに興味はある?」と聞かれて驚きました。思っていた世界よりも圧倒的に広いのは間違いないので、「やります」と答えたのを覚えています。私たちの仕事は、デザインによって課題を解決していくことだと思うので、webに限らず印刷物から動画作成まで媒体を問わず、グラフィックが関わる分野でさまざまなデザインを行っています。

デザイン業務の対象となるテーマは、水素事業に関するプロジェクトや環境負荷の非常に少ない絶縁開閉装置、大出力のモビリティ向け高速超電導モーター、火力発電所の定期点検における工期短縮技術といった東芝グループの技術やソリューションを軸にするものや、エンジニアとともに未来を妄想するSFプロトタイピングのワークショップ設計、運営のような社外からのご依頼など、多岐にわたります。非常に専門的な分野の難しい技術が多く、その良さをどうしたら伝えていけるかを理解することから始め、誰に何を伝えればいいのか、どのように伝えていくのかを考え、ゼロからデザインを作り上げていくプロセスは本当に大変ですが、とても達成感のある仕事です。

デザイン事例の詳細は、WORKSへ

超電導モータープロモーション動画

SFプロトタイピング フェーズⅡ エンジニアによる未来構想
清水建設株式会社と株式会社東芝のコラボレーション

SFプロトタイピング フェーズⅡ エンジニアによる未来構想
清水建設株式会社と株式会社東芝のコラボレーション

“魅力を発見し、最大限にして伝えるデザイン”

対象となる顧客は、それぞれの事案ごとに異なります。誰に何を伝えることでどう行動してもらいたいかのかを、しっかりコンセプトを立ててデザイン業務を進めています。グラフィックデザイナーとしてのスキルだけでなく、デザイン対象の技術を理解し、それが社会実装されていくプロセスを様々な視点からとらえて理解し、意味づけを行えなければ魅力的なデザインは生み出せないと思っています。

火力発電所の定期点検における工期縮説明動画

難しい技術を可視化できたときの「こういうことか!」という感覚は、難解なパズルが完成したときのような気持ちよさがあります。より良いデザインは、それが何なのかを知ってもらうことだけでなく、顧客が感動する、共感する、行動を起こしたくなるなど気持ちを揺り動かします。私たちがデザインしたものは作って終わりではありません。コミュニケーションはその後も続いていくことも視野に入れながらデザインをするようにしています。技術の認知から事業化まで、それぞれのフェーズに合わせデザインを考えていくことも、新しい視点が発見できて面白いです。私たちがデザインした“もの・こと”が、最終的にとても大きな課題の解決に寄与できる可能性があるのはやりがいがあります。

火力発電所の定期点検における工期縮解説動画の画面

今後の取り組みや
目標を聞かせて下さい。

エネルギー問題は、自分の生活に直結するものでありながら、この仕事をするまでは縁遠く、あまり考えたことがありませんでした。今では、そもそも自分たちが快適に電気を使えていることがどれほど凄いことなのかが分かり、このことをもっとたくさんの人に知ってもらうべきだと思っています。
そのために何を伝えるか、どうやって伝えるか、どんな見た目でどのような媒体で伝えるか、デザインで何ができるかを考え続けていきたいです。こうした活動を続けることで、環境やエネルギーに対するリテラシーが高まり、どう向き合うべきか考えることが当たり前の世界につながっていくかもしれません。

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DESIGNERS LIST

株式会社東芝 CPSxデザイン部

〒105-8001 東京都港区芝浦 1-1-1