Junna Kobahashi

小林潤奈

UIデザイナー 2007年入社

デザイナーになろうとしたきっかけを
教えて下さい。

小学生の頃から絵を描くことが好きで、将来は描くことに携わりたいと考えていました。デザイナーになろうとした一番大きなきっかけは、中学生のときに見た人気RPGのTVゲームのCMです。今までにない3Dグラフィクスの圧倒的な美しさと、パソコンに向かいながらキーボードを打ち、3Dデータが画面上に映し出される開発現場の様子に衝撃を受けました。そこからPCを使って絵を描く夢を持ち、憧れのゲーム開発者の経歴を調べ、美術大学の存在を知り進学しました。

そこでの授業で出会ったUIデザインという考え方に衝撃を受けたのが第2の転機です。ユーザーにどのような使い方をさせるかによって製品の価値を向上させられること、それがグラフィックデザインで実現できることに興味を持ち、その道に進むことを決めました。

デザイナーになろうとしたきっかけを教えて下さい。

小学生の頃から絵を描くことが好きで、将来は描くことに携わりたいと考えていました。デザイナーになろうとした一番大きなきっかけは、中学生のときに見た人気RPGのTVゲームのCMです。今までにない3Dグラフィクスの圧倒的な美しさと、パソコンに向かいながらキーボードを打ち、3Dデータが画面上に映し出される開発現場の様子に衝撃を受けました。そこからPCを使って絵を描く夢を持ち、憧れのゲーム開発者の経歴を調べ、美術大学の存在を知り進学しました。

そこでの授業で出会ったUIデザインという考え方に衝撃を受けたのが第2の転機です。ユーザーにどのような使い方をさせるかによって製品の価値を向上させられること、それがグラフィックデザインで実現できることに興味を持ち、その道に進むことを決めました。

現在の仕事は?(業務内容)

入社した当初は携帯電話のインターフェイス画面やテレビの操作画面などコンシューマー向けのデジタル機器を手掛け、現在は社会インフラ関連のGUI制作の担当をしています。対象は上下水道、電力、物流、設備管理など幅広いですが、特に多くかかわっている事業が鉄道関係です。皆さんよくご存知の車内案内表示器の場合、多言語化が進んだ結果として1言語の表示時間がとても短くなってしまいます。その制限の中で可読性を上げる工夫をしています。

GUIだけでなく、ユーザーが利用して得られる体験価値(UX)の観点からもデザインしています。一例を上げれば阪急電鉄では神戸線・京都線・宝塚線すべての車両がシックなマルーン色で統一されていて、外観から何線なのかを即座に判断することが難しくなっています。そこで、車両に乗り込んだ瞬間にどの路線を走る車両か分かるように、車内案内表示の基調色をそれぞれの路線のシンボルカラーである緑・オレンジ・青で構成しています。

阪急電鉄車内案内表示器画面:
上から京都線(緑)、宝塚線(橙)、神戸線(青)

阪神電鉄車内案内画面(※開発当時案):
鉄道事業者ごと、ニーズにあった提案を行う

新幹線の改札機では自分が投入した切符が正しいのか、もし間違いであれば何がいけないのかをすぐに判断してもらうために、正しければ青い背景ですが、間違いであれば全面真っ赤で目立つ画面に変わります。係員のところに行かなければ解決しないような問題の場合には大きく係員のアイコンが出て、瞬間的に分かるデザインにしています。また、切符が複数枚出てくる際の取り忘れが多いため、切符の枚数が一目でわかるアイコンにするなど、工夫を凝らしました。

新幹線改札機:品川駅に設置されている様子と改札機画面表示例

“本当に必要なことを気づかせるデザイン”

大手スーパー物流センター:物流現場でのヒヤリングの様子

デザインする対象分野は多岐にわたることが面白くもあり、やりがいでもあります。新しく関わる分野では一から勉強することになりますが、現場でのヒアリングやその道のプロへのインタビューを行なって理解を深めています。その積み重ねで自らの知見が広がり、様々な分野とつながる面白さがあり、常に新鮮さが感じられる仕事だと思います。ユーザーの使用シーンを自分事として考え、使いにくいと思わせるようなものは作らない。それを大前提として、ユーザーの期待している以上の価値が得られるものを作りたいと思っています。

社会インフラ関連のお客様の中には、「見た目を今よりキレイにしてほしい」という考えで依頼される場合があります。私たちは単にキレイにするだけではなく、無駄を削ぎ落とし、作業のミスが少なくなるような的確なレイアウトを提案したり、より可読性の向上する表組みなどを通して、お客様が今まで気がつかなかった重要なポイントが見えてきたり、お客様自身が工夫できる余地が生まれてくるようなデザインを心がけています。

ドローン対処ソリューション:展示デモ用画面

今後の取り組みや
目標を聞かせて下さい。

5年前に出産し、1年間育児休暇を取得。その後リモートワーク主流になるまでは時間短縮で勤務していました。育児経験によって仕事に変化があったのは、辛抱強くなったことと、説明の仕方が上手になったことです。現場の方や設計者の方とデザインについて会話するとき、自分のペースで話を進めてしまうことが多かったと反省しています。デザインのことが分からないことを理解した上で丁寧に説明できるようになりましたし、自分にも理解が及んでいない専門の世界があることを知った上で謙虚な気持ちで話が聞けるようになりました。

仕事を通してかなり専門的な知識を得ているので、将来それを子供に教えることができるのも楽しみです。「水道の仕組みってこうなっているんだよ」とか「駅員さんって、こういうこともやっているんだよ」と自分の体験から教えられるお母さんは、そんなにいないですから(笑)。現在はコロナ禍の影響でリモートワークが主流になったことで、子供の小学校進学を待たず通常勤務に戻ることができています。私には将来、仕事をしながら地元の長野県と関わっていきたいという夢がありますが、もしかしたら東芝でデザイナーを続けながら、地元で子供を育てることも可能かもしれないという希望を持っています。

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株式会社東芝 CPSxデザイン部

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