2024年9月 更新
製品の主な特長
- Intel Atom® x5-E3940 プロセッサ(1.6 GHz)搭載
- COM×1、DisplayPort×1、LAN×2、USB3.0×2、USB 2.0×4、DI/DO(オプション)
- DC電源モデル、AC電源モデルのいずれかを選択可能
- 停電対策向けOSシャットダウン用バッテリをオプションで選択可能
- RAS機能標準搭載
- Windows® 10 IoT Enterprise 2019 LTSC、Windows® 10 IoT Enterprise 2016 LTSB 対応
耐環境性能の向上
装置組込み向けの低消費電力プラットフォームを採用して発熱を抑制し、専用設計のヒートシンクによって筐体内部を効率よく冷却する構造として、自然空冷による冷却効率を高め、0℃~50℃ (メインメモリ4GB、OSシャットダウン用バッテリ非搭載時)の設置環境温度を実現しました。また、補助記憶装置にSSDを採用することで、HDDなどの機械駆動部分を排除したスピンドルレス構造とし、より高い耐環境性能を実現しました。
設置環境に合わせた電源駆動
設置する場所や組込む装置に合わせて、電源タイプをDC(定格電圧DC24V)電源モデル、AC(定格電圧AC100V-AC240V)電源モデルから選択可能です。
OSシャットダウン用バッテリ(オプション)
電源遮断時に自動的にバックアップ電源駆動に切り替えて、OSを正常にシャットダウンすることが可能です。なお、OSのシャットダウン中に復電した場合は、シャットダウン完了後にスタンバイ状態とするか、自動再起動とするかをシステム要件に合わせて選択することが可能です。
設置形態
設置場所に応じて縦置き/横置き設置が可能です。また、システム装置内に固定するための本体固定スタンドをオプションとして用意しています。
優れたメンテナンス性
SSDユニット、CMOSバッテリ、OSシャットダウン用バッテリは、本体前面部から容易に交換が可能です。
セキュリティ・保護構造
本体の盗難防止のため、セキュリティロックスロットを標準装備しています。また、AC電源モデルには、電源コードが誤って抜けてしまうことを防ぐための電源コードクランプを標準装備しています。
24時間連続稼働を支える技術と品質
24時間連続稼働を前提として、高品質・長寿命部品を採用し、ディレーティングを考慮したハードウェア設計を行っております。また、部品レベルでの単品試験を行った上で、お客様出荷構成での機能試験・製品仕様を十分満たす、温度試験を全出荷品で行い、徹底した品質管理を行っています。
製品の長期間供給・長期保守
CP30 model 300は、販売開始後5年間(2019年12月~2024年12月まで)の製品供給を行い、製造終了後7年間(2031年12月まで)の保守メンテナンスに対応します。
(CP30 model 300は、2026年9月末まで販売期間を延長中です。)
ご案内文書:小型組込み産業用コンピュータ CP30 model 300 供給期間、保守期間の延長について (PDF形式)
ロングライフ対応
通常の保守対応期間に加え、オプションで保守対応期間を3年間延長できる「※ロングライフ対応」をつけることも可能です。
- ※「ロングライフ対応」は本体ご購入時のみ、ご購入いただけます。
また、保守契約ではありませんので、別途、保守費用が必要です。
規格対応
海外規格(RoHS指令・CEマーキング・UL・CCCなど)をご希望の場合はご相談ください。
各規格の対応状況については、別途お問合せください。
なお、RoHS指令(2011/65/EU)の施行に伴い、欧州圏向けなどでCEマーキングが必要な場合には
CEマーキングにRoHS指令への適合を含みます。
CEマーキング適合が不要な場合には、RoHS規制物質不含有製品※として出荷可能です。
- ※RoHS規制物質不含有製品とは
東芝 産業用コンピュータは、全構成部材の各仕入先より、RoHS不使用証明書を取得完了することを
もって、RoHS規制物質不含有製品として提供しています。
RAS機能
RAS機能は、早期に本体内部の異常を検知し、それに応じた適切な対応により早期復旧を可能にします。 充実した状態監視機能で詳細な動作状態を知ることができ、さらにその内容がバッテリバックアップされたRASメモリに保存されますので後で原因解析をすることが可能です。また、外部接点入出力(DI/DO)機能により、接点入力(4点)、接点出力(4点)、本体電源ON/OFFや本体のイニシャライズを行うリモート制御入力(1点)が可能です。
仕様
仕様一覧表
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製品名称 | CP30 model 300 | ||
---|---|---|---|
DC電源モデル | AC電源モデル | ||
プロセッサ | メインプロセッサ | Intel Atom® x5-E3940プロセッサ(1.6GHz) |
|
コア数/ スレッド数 |
4/4 | ||
キャッシュメモリ容量 | 2MB | ||
メインメモリ※1 | 容量 | 4GB(4GB×1)または8GB(8GB×1) |
|
メモリチェック方式 | ECC | ||
種別 | DDR3L-SDRAM | ||
動作速度 | DDR3L-1600 | ||
補助記憶装置 | 内蔵SSD※2 | オプション | |
インタフェース | COMインタフェース | RS-232C(D-SUB9ピン)×1 | |
グラフィックインタフェース※3 | DisplayPort×1(オンボードグラフィックス) | ||
LANインタフェース | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T(自動切り替え) RJ45コネクタ×2ポート Wake on LAN(本体ポートのみ対応) |
||
USBインタフェース※4 | USB3.0(TYPE A)×2、USB2.0(TYPE A)×2 | ||
DI/DOインタフェース※5 | オプション | ||
拡張インタフェース |
PCI Express※6 | 1スロット(Low Plofile) コネクタタイプ(x4)、有効レーン(x1) PCI Express 2.0 | |
入力 装置 |
キーボード | オプション | |
マウス | オプション | ||
RAS機能 | CPU温度上昇検出、筐体内温度検出、内部電圧検出、CMOSバッテリ状態監視、OSシャットダウン用バッテリ状態監視、メモリエラー検出、 ディジタル入出力※7(DI/DO 各4点、リモート制御入力 1点)、ウォッチドッグタイマ監視(システム起動時/ システム稼働時)、ソフト電源オフ(シャットダウン)、リモートイニシャライズ、 リモート電源コントロール、RASメモリへの異常情報保存、稼働時間監視機能、温度情報トレンド機能、シミュレーション機能 | ||
電源
(ワイドレンジ電源)※8 |
定格電圧 DC24V 許容電圧 DC20.4V-DC26.4V 定格電流 2A |
定格電圧 AC100V-AC240V 許容電圧 AC85V-AC264V 許容周波数 50Hz/60Hz±3Hz |
|
最大消費電力※9 | 50W | 54W/72VA | |
省エネ法(2021年度基準)に基づくエネルギー消費効率 ※10 | 区分 | 1 | |
値 | 対象外 ※11 | 対象外 ※11 | |
寸法※12(mm)(突起部含まず) | 縦置き時 | 114(W)×164(H)×174(D) | 114(W)×172(H)×221(D) |
横置き時 | 164(W)×114(H)×174(D) | 172(W)×114(H)×221(D) | |
OSシャットダウン用バッテリ搭載 縦置き時 | 114(W)×222(H)×174(D) | 114(W)×222(H)×221(D) | |
OSシャットダウン用バッテリ搭載 横置き時 | 222(W)×114(H)×174(D) | 222(W)×114(H)×221(D) | |
質量( )内はOSシャットダウン用バッテリ搭載時 | 約2.5kg(約3.5kg) | 約3.0kg(約4.0kg) | |
出荷同梱品 | 取扱説明書PDF(光学メディアに含入)、DC 電源プラグ(DC電源モデル時)、電源
コード(AC電源モデル時)、プロダクトリカバリメディア(OSプレインストール
モデル時)、ゴム足 ※ご発注機器構成により、上記に記載のない物品が同梱される場合があります。 |
||
ソフトウェア(OS) ※13※14 |
Windows® 10 IoT Enterprise 2019 LTSC (日本語・英語版) (64ビット)※15 | ||
Windows® 10 IoT Enterprise 2016 LTSB (日本語・英語版) (64ビット)※15 |
オプションハードウェア仕様
オプションハードウェア仕様一覧表
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内蔵SSD ※2 | 容量:128GBまたは512GB 最大1ユニット実装可能 | |
---|---|---|
キーボード | USBタイプ109キー(日本語)、104キー(英語) | |
マウス | USBマウス(光学式) | |
OSシャット ダウン用 バッテリ※5 |
バッテリタイプ | ニッケル水素蓄電池 |
公称電圧/公称容量 | DC 8.4V/2500 mAh | |
充電時間 ※16 | 最長約12時間 | |
駆動時間 | 約10分 | |
DI/DOインタフェース※5 | ディジタル入出力(ハーフピッチ20ピン) DI( 4点)、DO(4点)、リモート制御入力(1点) | |
RAS端子台 | DI 4点、DO 4点、リモート制御入力 1点 | |
RASケーブル |
両端ハーフピッチ20ピン オス ケーブル長 1mまたは2m | |
RAS端子台 取付パネル |
簡易タイプ | |
本体固定スタンド | 2式1セット | |
取扱説明書 (製本冊子) |
本体取扱説明書、RASサポートソフトウェア取扱説明書 |
オプションソフトウェア仕様
オプションソフトウェア仕様一覧表
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バックアップ・リストア/ツール |
1ライセンス(本体1台分) |
---|---|
ホワイトリスト型セキュリティソフトウェア |
1ライセンス(本体1台分) |
設置環境条件
設置環境条件一覧表
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設置 環境 |
OSシャットダウン用 バッテリなし |
OSシャットダウン用 バッテリあり |
||
---|---|---|---|---|
温度(動作時/保存時) | メインメモリ容量 4GB時 | 0℃~50℃/-10℃~60℃ | 0℃~40℃/-10℃~50℃ | |
メインメモリ容量 8GB時 | 0℃~45℃/-10℃~60℃ | |||
湿度(動作時/保存時) | 20%~80%RH(結露しないこと)/10%~90%RH(結露しないこと) | |||
振動 | 動作時 | 4.9m/S²以下(JIS C60068-2-6:9~150Hz 1サイクル) |
||
梱包時 | 19.6m/S²以下 | |||
衝撃(動作時/梱包時) | 19.6m/S²以下 / 245m/S²以下 | |||
塵埃 | 0.3mg/m³以下(JEITA-IT-1004B Class B準拠) | |||
腐食性ガス・薬品 |
検出されないこと(JEITA-IT-1004B Class A相当) | |||
許容瞬停時間 | DC電源モデル | - | 1ms以内(定格電圧動作時) | |
AC電源モデル | 20ms以内(定格入力時) |
- ※1 弊社産業用コンピュータ純正品メモリ以外の動作保証は致しかねます。
- ※2 SSDの寿命予測に使用できるツール「SMARTサポートソフトウェア」はプレインストールされていません。OSプレインストールモデル時、本体内蔵ストレージドライブ内にインストールプログラムが格納されています。必要に応じてお客様にてインストールを実施しご使用ください。
- ※3 本製品のDisplayPort はDisplay オーディオに対応しています。DisplayPort に接続したディスプレイから音声を出力する場合には、DisplayPort オーディオに対応したケーブルおよびディスプレイを使用してください。なお、DisplayPort はMST(Multi Stream Transport)非対応です。複数のディスプレイをデイジーチェーン接続して使用することはできません。
- ※4 USBインタフェースは、USB機器すべての動作を保証するものではありません。
- ※5 出荷時オプションのため、お客様での増設は行えません。
- ※6 PCI Expressスロット(Low Profile)は、ボードサイズ(167.65mm(L)×68.90mm(H))以下が実装できます。
- ※7 ディジタル入出力機能を使用するには、別途オプション(DI/DOインタフェース、RAS端子台、RASケーブル)が必要です。
- ※8 本機(AC電源モデル時)には、PFC(力率改善)回路内蔵電源を搭載しております。UPS(無停電電源装置)を選定の際は、正弦波出力タイプをご使用ください。
- ※9 消費電力の目安は、CP30本体がDC電源モデルの場合、拡張ボード等の周辺機器を何も接続していないとき、本体起動中および本体起動後にアプリケーションが動作していない状態で、最大約15W(OS シャットダウン用バッテリなし)/20W(OS シャットダウン用バッテリ充電中)です。CP30本体がAC電源モデルの場合、拡張ボード等の周辺機器を何も接続していないとき、本体起動中および本体起動後にアプリケーションが動作していない状態で、最大約16W(OS シャットダウン用バッテリなし)/22W(OS シャットダウン用バッテリ充電中)です。
- ※10 エネルギー消費効率とは、中央演算処理装置、補助記憶装置及び主記憶装置の消費電力あたりの性能を幾何平均して得られる数値です。
- ※11 搭載CPUが省エネ法で定める測定対象外であるため、省エネ法に基づく表示は対象外となります。
- ※12 本体の縦置き、横置きに応じて、高さ方向にゴム足の高さ8mmを加算してください。
- ※13 ここに記載のOSのうち、ご指定のOSがインストールされます。OSの供給期間は、OS供給元の販売期間により、変更させて頂く場合があります。
- ※14 Windowsご使用時、以下の機能はサポートしていません。
Windows Bitlocker、 省電力モード(サスペンド、ハイバネーション等)、高速スタートアップ、Windows Hello - ※15 プレインストール対象はWindows 10 IoT Enterprise 2019 LTSCまたは、Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSBのみとなります。他のバージョン、他のサービシングモデル、他のエディションは弊社サポート対象外となります。使用言語については、初回セットアップ時に日本語または英語のいずれかをご選択ください。
- ※16 電源が供給されている場合、本体の起動状態にかかわらずOS シャットダウン用バッテリは充電されます。新しいOSシャットダウン用バッテリを初めて使用する場合や、無通電状態が1か月以上続いたOS シャットダウン用バッテリを使用する場合には、使用する前にソフトオフ状態で、OSシャットダウン用バッテリ内部の強制充電ボタンを押下して6 時間以上充電してください。外部入力電源断検出による自動シャットダウン1回分の消費電力を充電するためには、約6時間以上の充電が必要になります。
- ※17 Trellix Embedded Control は、Trellix がMcAfee 社からMcAfee Embedded Control を承継し継続 提供している製品です。またTrellix はMcAfee Enterprise とFireEye の統合と新商号の発表に伴い変更されたブランド名です。
- 本頁に掲載されている技術情報は、製品の代表的操作・応用を説明するためのもので、その使用に際して当社および第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。
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- 本頁に掲載されている製品の材料には、GaAs(ガリウムひ素)などのひそ化系合物が使われているものがあります。その粉末や蒸気は人体に対して有害ですので、破壊、切断、粉砕や化学的な分解はしないでください。
- いかなる場合においても、本製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、事業情報の損失、またはその他の金銭的損害を含むがこれらに限定されない)に関して、当社は一切責任を負わないものとします。
特に、人命に直接関わる安全性を要求されるシステムに適用される目的で製造されたものではありません。このような用途に使用する可能性がある場合は、当社営業窓口へご相談願います。- 【例】
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- 原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護システム、その他安全上重要な系統システム
- 集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム
- 人命に関わる医療制御システム
- 誤操作や故障により、本商品の記録内容が変化・消失する場合がございますが、これによる損害については、当社は一切その責任を負いませんので、あらかじめご了承ください。
- ストレージドライブに記録されたデータは、「削除」や「フォーマット」を行っただけでは復元されることがあります。完全消去を行う場合は、専門業者に依頼(有償)もしくは市販のソフトウェア(有償)などを使用してください。
- 本頁に記載の製品(ソフトウェアを含む)は、日本国内でのみ販売するものであり、当社では海外の保守サービスおよび技術サポートは行っておりません。
- 本頁に記載のメモリ容量は、1MBを1024×1024、1GBを1024×1024×1024バイトで計算した数値です。
- 本頁に記載のストレージドライブ容量は、1GBを1000×1000×1000バイト、1TBを1000×1000×1000×1000バイト、で計算した数値です。1GBを1024×1024×1024バイト、1TBを1024×1024×1024×1024バイトで計算した数値のものとは、表記上同容量でも、実容量は少なくなりますのでご注意ください。
- プレインストールおよび添付のソフトウェアバージョンや詳細機能などは、予告なく変更する場合があります。
それに伴い一部機能に制限が生じる場合があります。 - 各拡張機器、アプリケーションソフトウェアの動作確認については、各メーカにお問い合わせください。
- 本頁に記載の仕様デザインは、設計変更その他の理由によりお断りなく変更させていただくことがあります。
使用部品は、長期供給を維持するため、本頁に記載品と同等の性能部品にお断りなく変更する場合があります。 - Intel、Intel Atomは、アメリカ合衆国および / またはその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
- Microsoft,Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国および他の国における登録商標です。
- Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
- DisplayPortは、Video Electronics Standards Association の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
- Trellix、FireEye およびSkyhigh Security は、Musarubra US LLC、FireEye Security Holdings US LLCおよびそれらの関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
- McAfee、マカフィー、及びMcAfeeのロゴは、米国法人McAfee,Inc.またはその関係会社の米国またはその他の国における登録商標または商標です。
- Symantec、Symantecロゴは、Broadcom Inc.およびその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
- Ethernetは、富士フィルムビジネスイノベーション株式会社の商標です。
- PCI Express は、PCI-SIGの登録商標です。
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