事例概要
商品を探す・運ぶ作業をロボット化物流業界が抱える課題の解決を目指して
次世代ロジ技術推進担当
グループ長 岩崎 正 様
1,000〜1,200坪ほどの広い倉庫内を作業員が歩き回ってピッキングするため、一人ひとりの歩行距離が必然的に長くなり、疲労が溜まって作業のスピードや精度が低下してしまう課題を抱えていました。庫内のレイアウト変更などの対策は講じてきましたが、やはり歩くという作業をゼロにはできないため、棚搬送ロボットシステムを導入しました。
その結果、作業工程が効率化され、1人1時間あたりの仕事量が約2倍にアップしました。さらに、色を使って作業ミスを防止する機能があることで品質の向上にもつながっており、大きな効果を感じています。
事例名称 SBS東芝ロジスティクス株式会社様 導入事例
導入時期 2021年2月
次世代ロジ技術推進担当
グループ長 岩崎 正 様
今回導入したソリューション
棚搬送ロボットシステム
棚搬送ロボットシステムは、「商品を探す/運ぶ」をロボットが自動で行うシステムで、商品を探す時間が大幅に短縮。作業工程が減り、遅延や作業ミスなどのリスクを軽減します。
導入の決め手
北関東支店
主任 大竹 裕司 様
北関東支店
主任 大竹 裕司 様
作業の効率化と人手不足への対応
物流ロボット関連の市場拡大も後押しに
広い倉庫のため、作業員の歩行距離が長くなること、多くの人手が必要になることが課題でした。また、格納効率を考えるとどうしても通路が狭くなるため、台車のすれ違いができず渋滞が発生することもありました。出荷頻度分析やIE分析に基づくさまざまな改善策を試みてきましたが、課題を根本的に解決することはできていなかったのです。
そうしたなかで2年ほど前から棚搬送ロボットの実機見学など物流ロボット関連市場が広がり、導入できる範疇に入ってきたので本格的に検討を開始しました。現場のメンバーも含めて、「仕事のやり方を大きく変えられる」という期待感がふくらみました。
保守体制やカスタマイズ性が選定ポイント
導入時には作業全体への影響を考慮
最終的に4社に絞り込み、実績やコスト、ソフトウエアのカスタマイズ性、保守の体制などを比較しました。事業者からすると、長く安心して使えることは重要なポイントですから。その上で、導入後の能力向上にも期待できたことが、東芝インフラシステムズさんを選ぶ決め手になりました。
導入に際してもっとも考慮したのは、棚搬送ロボットシステムの前後にある作業への影響です。ロボットの効果を出しつつも、出荷プロセス全体の効率が損なわれないように一つひとつを点検しました。ロボットが滞りなく棚を運んでくる様子に、作業員も“棚が目の前にやってくる”と驚いていましたね。
1人1時間あたりの仕事量が2倍にアップ
作業ミスを防ぐ機能によって品質も向上
棚搬送ロボットシステムの導入によって、1人1時間あたりの仕事量が約2倍になりました。歩行距離や渋滞の軽減によって作業時間を短縮できた結果だと思います。身体的な負担が少なくなるので、作業員からも好評です。現段階でも成果は出ていますが、向こう5〜10年という長期間の使用を考えると、3倍、それ以上を目指して伸ばしていきたいですね。
また、これまでは検品時に商品の入れ間違いや数量ミスが多少見受けられましたが、棚搬送ロボットシステムには格納先を色で示してくれる機能がついているため、ミスの頻度が減って品質向上にもつながっています。
棚搬送ロボットシステムの導入によって残業が減少。労働環境の改善にも効果あり
日々の物流量を正確に予測して、適正な人数を手配することは非常に難しい仕事です。しかし予測よりも物量の多い日が続けば残業が発生し、作業員の負担が大きくなってしまいます。そういった面に対しても、棚搬送ロボットシステムの導入によって残業が減少し、労働環境の改善に効果を感じています。棚搬送ロボットシステムの効率をさらに上げていくことで、より働きやすい職場を目指したいと思います。
今後の展望
物流業界のトレンドは省人化・省力化
ロボットの早期導入で、さらなるパフォーマンスアップを
人手不足が深刻になるなかで、省人化・省力化に貢献するロボット化はこの先も変わらないトレンドです。だからこそ仕組みをいち早く導入し、経験値を積み上げていくことが必要ではないでしょうか。ノウハウが蓄積されれば仕事の構造をシンプルにできるため、外国人の方の雇用のほか、他業態への横展開にも有効ですから。
今後も東芝インフラシステムズさんと一緒に知恵を絞りながら、さらなる能力向上に注力したいと思います。
弊社担当者のコメント
東芝インフラシステムズ
セキュリティ・自動化システム事業部 物流・郵便ソリューション技術部
村木 宏光
現在の物流業界は、少子高齢化による労働力不足が加速するなかでのEC市場拡大を受けて、多頻度小口化対応といった現場の業務効率化が求められています。そこで、SBS東芝ロジスティクス様の課題でもあった人手不足と作業効率化に対しては、棚搬送ロボットシステムと弊社の強みであるソフトウェアのカスタマイズ化を併せてご提案し、採用いただきました。
導入後も、収集されたデータや現場の声、課題と対策案などを定期的に共有し、具体的な数値目標達成に向けて協働を継続するとともに、弊社ソフトウェアのレベルアップにもご協力をいただいております。
物流のプロフェッショナル集団であるSBS東芝ロジスティクス様と、システム導入の初動から組めたことは非常に良い経験となりました。今後は同システムの前後に組み込む荷降ろしロボットやピッキングロボットなど、お客様サイト/運用に合わせた全体最適化もご提案していきます。
採用企業様プロフィール
SBS東芝ロジスティクス株式会社様
企業情報
所在地
神奈川県川崎市川崎区日進町1-14
従業員数
722名(2021年3月末現在)
資本金
21億2,800万円
事業概要
3PL企業としてロジスティクスのエンジニアリング・設計から、ロジリソース調達、保管・荷役・輸送などのオペレーションを一貫して展開し、高品質・競争力あるトータル・ロジソリューションを提供させていただいております。さらに、私たちはお客様の経営戦略に沿ったロジスティクス戦略を提案、実現する4PL(フォースパーティロジスティクス)カンパニーを目指します。
URL
https://www.sbs-toshibalogistics.co.jp/logi/corporate/outline.html
所在地
従業員数
資本金
事業概要
URL
神奈川県川崎市川崎区日進町1-14
722名(2021年3月末現在)
21億2,800万円
3PL企業としてロジスティクスのエンジニアリング・設計から、ロジリソース調達、保管・荷役・輸送などのオペレーションを一貫して展開し、高品質・競争力あるトータル・ロジソリューションを提供させていただいております。さらに、私たちはお客様の経営戦略に沿ったロジスティクス戦略を提案、実現する4PL(フォースパーティロジスティクス)カンパニーを目指します。
https://www.sbs-toshibalogistics.co.jp/logi/corporate/outline.html
関連製品
製品の詳細はカタログよりご確認いただけます。