人感センサお困りごと物語

第4話 ZEBやカーボンニュートラルの
実現に向けできることは何?

ZEBやカーボンニュートラルの実現を目指すには、既存の省エネ技術の延長だけでは難しい。
これ以上有効な省エネの方法はないの?

地球温暖化と密接な関係があると考えられる気候変動リスクへの対策として、カーボンニュートラルの推進はあらゆる業界で取り組むべき待ったなしの課題となっています。

オフィスビル・施設業界においても、建築物のZEB化の加速が求められています。
目標達成に向けてさまざまな企業が新たな技術の開拓に取り組んでいるようですが、実態として効果的な技術などの開発に苦労しているようです。

カーボンニュートラル実現に貢献するために、ZEBへの取り組みは必要ですが、我慢の省エネに頼らない作業環境を実現したい。

通常の高効率な設備機器の積み上げによる省エネに加えて、+αの省エネを実現する新しい技術を導入したい。

ZEBを目指すのであれば、補助金制度を有効に活用したい。

+αの省エネを行っていくためには、今後はビル内で働く人の存在だけではなく、さらに人数などの情報を収集して、効率的な設備機器のコントロールに活かすことがキーとなります。

ですが、それらの情報を有効に取捨選択できなかったり、適切な設備の運用に活かせなかったりすると、上手に省エネにつながらないケースがあります。

省エネ効果が少ない設備制御の例

一般的な人感センサを用いて人のいる・いないを判断する場合、座席の間の通路などを通り過ぎる人に反応して照明を点灯させてしまうのは、無駄にエネルギーを消費してしまいます。また、滞在する人の有無により自動的に空調や換気をコントロールさせる場合では、人が散らばっていたり人数が少ない場合でも、空間全体において「人がいる」と見なし、設備を目一杯稼働させていては、よけいなエネルギーの浪費につながります。

必要な時に必要な人に向けて適切な環境を提供することで省エネを実現するために、精度の高い情報の取得に役立つ人感センサはあるのでしょうか?

東芝多機能画像センサ「SMART EYE SENSOR MULTI」にお任せください︕
画像をリアルタイムに処理して、人の動きを認識することで「人がいる」と判断するので、検知できる内容や精度が格段に向上しています。

「どのエリアに座っているか」や「人の多さ」、「空間の明るさ」などさまざまな情報を把握でき、さらには「着座したのか通り過ぎる歩行者なのか」も判別することができます。
照明や空調のきめ細やかなコントロールに活用すれば、さらなる省エネの向上が期待できます。

人のいる・いない、照度に応じた照明のコントロール

人がいる・いないをエリア別に把握できる他、通り過ぎる歩行者かどうかを判別することもできるため、よけいな点灯を抑えながら各座席ごとの適正な照明のコントロールを行えます。
ZEBの場合、自然採光を取り入れる機会が多いと考えられますが、外光に応じた適切な明るさに調光することで、省エネと快適性の両立に役立ちます。

詳細は動画でチェック

人のいる・いない、人数に応じた空調のコントロール

時間帯やエリアにより人の密度が変化するような施設では、人のいる・いない、人数に応じて空調を適切にコントロールすることが有効です。
人が多い時には出力を高めて快適性をキープし、少ない時には能力を抑えて省エネを図ります。

人数に応じた換気のコントロール

CO2センサの代わりにSMART EYE SENSOR MULTIのマルチな機能を活用することで、人数に応じた適正な換気量にコントロールすることができ、よけいな外気の導入を抑えられます。
時間帯により人数変動が大きいエリアなどがある場合には、冷暖房時の省エネに役立ちます。

詳細は動画でチェック

今後、ビル内の各種データを収集するためにセンサは増えていくと見込まれますが、人感センサや照度センサ、CO2センサなどの各種センサ機能を1台で代替できるので、設計段階からセンサの統合化を検討すれば、全体のイニシャルコストの低減にも役立ちます。

「ZEB実証事業(補助金制度)」を申請する場合、WEBPRO未評価技術15項目より最低1項目以上を導入することが必須となっています。
SMART EYE SENSOR MULTIはこれらの内、「①CO2濃度による外気量制御」と「④空調ファン制御の高度化」に対応していますので、補助金の活用をお考えの場合には導入をご検討下さい。

※ 公益社団法人 空気調和・衛生工学会が公表している「エネルギー消費性能計算プログラム(非住宅版)における未評価技術について」に記載されている15項目の技術を指します。 

人の情報を上手に取り入れることで、必要な時に必要な人に向けて適切な空間環境をお届けできるだけでなく、ワーカーの皆さんの健康・快適性の向上にも貢献できます。
私たちはSMART EYE SENSOR MULTIにより、省エネとウェルネス向上を両立するZEBの空間設計をお手伝いします。

次回は、「働き方改革に向けデータを活用できます」篇をお届けします。
お楽しみに︕

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