決算説明会

証券コード:6502

2003年度

2003年度 第1四半期決算説明会

第165期 (2004年3月期)

QA

QA

Q1. 通期見込みを変えないとのことだが、もう少し詳細を教えてほしい。
半期については期初見通しに対して若干弱含みとなっている。パソコンでは、5月になり急に市場価格が下がり、その対応がついていかなかったために損益が悪化した。7月はじめより社長を含めて長期、短期的対策を検討中だ。それが見えた時点でパソコンに関して半期の見通しをお話ししたい。
Q2. 7月だけの損益を見た場合、業績変更をしなくてもいいというような兆候はあるのか?
半導体は当初予定よりも好調に推移している。また液晶では今までかなり苦しんでいたが、よくなりつつある。10億円単位での改善が見えてきている。ただ、デジタルメディアではまだ7月は締まっていないが、改善の兆候は見えていない。
Q3. 上期については下方修正含みということか?
あと2か月で出来る対策もある。それらが見えた段階で、修正が必要なら行うかもしれない。
Q4. パソコン関連の当初営業利益計画220億円はもはや厳しいと思うが?
デジタルプロダクツは難しいというのが正直なところだが、それを電子デバイス、社会インフラでリカバリ出来ると思っている。
Q5. 現在見直し中というものが多いが、何を見直して、いつ発表するのか?
パソコンについては、プロジェクトを発足させて対策を練っている。映像事業も悪いが、基本的に当社のラインアップの問題だ。液晶、PDPの大型を持っていなかったが、8月には揃ってくるので、イーブンな状態で戦える。緊急に対策が必要なのはパソコンだ。営業、製造、固定費など含めて全てを見直す。8月中にはおおよそまとまるので、9月初めにはお話できると思う。
Q6. 家電については、どういう見通しを持っているのか?
エアコンが厳しいのは事実だ。損益的には10億円単位での影響はあるが、20~30億円といった減益にはならない。
Q7. 持分法損益の状況は?
個別の会社でみると一部業績が悪いところもある。また、昨年度は海外の持分法会社で大きなプラスがあった。このため、対前年度比だと大きく悪化して見える。
Q8. 第1四半期のパソコン、携帯電話の販売台数は?
四半期での台数はお話していないが、パソコンについては、年間では変えていない。上期/下期では半々、やや下期が多いという感じだ。第1四半期は計画通りだった。携帯電話についても、年間でも変えないし、第1四半期は国内が好調で計画達成した。
Q9. パソコンの在庫状況は?
2~3週間だ。状況によって変わるが、今はやや多めだ。
Q10. パソコンの市場価格下落の状況と売上面での影響は?
02年度第1四半期比で約180億円の減収だった。売上面では、売価ダウンで-300億円(約-20%の価格下落)だった。台数増による増収効果が約120億円あり(台数ベースで約+10%)、その結果、約180億円の減収となった。なお、売価ダウン後の平均単価は16万円前後となった。
Q11. 半導体だけの損益状況は?
個別には申し上げていないが、黒字で計画通りだった。
Q12. NAND型フラッシュメモリの足許、今後の状況は?
メモリーカード需要が旺盛、特に大容量カードが好調に推移している。7月以降もデジカメ用SDカード、米国市場のUSB向け、携帯電話用MCPも引き続き好調だ。価格は需給逼迫化から安定化傾向にある。
Q13. 4~6月は1~3月に比べてNANDのメガバイト単価はどのくらい下がったのか?
価格は当初想定よりも若干強含みで推移している。
Q14. 液晶の改善はシンガポール工場の歩留り改善が理由なのか? あるいは中小型の需要増によるものなのか?
両方だ。目ざましく歩留りが上がっているというよりは、マネジメント含めて取り組んできた成果が出てきたという感じだ。一方、中小型の需要も強い。
Q15. パソコンでは、市場のトレンドを読めていないという感じがする。TVC(注: 東芝の経営指標)という観点からもう少し厳しく見ていかなければならないという状況になっていると思うが?
ご指摘ごもっともだ。今までの延長線で事業をやっていても解がないと思い、社長を含めて抜本的な対策を練っている。東芝全体としての危機感はパソコン事業にあり、その立て直しは重要な課題だと思っている。
Q16. 半導体の主要製品の稼働率は? 今後の売上高、損益の見通しは?
ディスクリート、システムLSI、メモリともにフル稼働、あるいはそれに近い状況にある。上期の見通しとしては、ディスクリートでは携帯、PCの回復を後半に見込んでいる。システムLSIでは、カスタムLSIはアミューズメント機器の需要が旺盛、CMOSセンサではカメラ付き携帯の需要が強い。メモリではデジカメ向けのNAND型フラッシュ、携帯電話向けMCP(マルチ・チップ・パッケージ)製品も強いが、中国、韓国の調整で緩やかな成長にとどまりそうだ。
Q17. 半導体における地震の影響は?
岩手県北上市に岩手東芝エレクトロニクスがあるが、大きな影響は無かった。
Q18. パソコンの市場価格動向は?
米国では5月が02年5月比で約-15%、個人向け市場だけ見るとUS$250下がって非常に厳しい。欧州ではユーロ高を背景に市場価格が下落、約20%の下落となった。また、日本でも下落が続いている。
Q19. テレビ用液晶の大型投資の計画は?
今時点では、方向性を含めて検討しているが、まだ決定していない。

本ホームページには、業績見通し及び事業計画等も記載しております。それらにつきましては、各資料の作成時点においての経済環境や事業方針などの一定の前提に基づいて作成しております。従って、実際の業績は、様々な要素により、これらの業績見通しとは異なる結果となりうることをご承知おきください。