情報セキュリティスペシャリスト


後藤さん :2011年入社
岡田さん:2018年入社
ITプラットフォーム推進部 情報セキュリティ担当

強い信頼と絆でお互いを認め高め合う、そんな関係が業務に生きている

※後藤と岡田は同部署で共に情報セキュリティに関する業務を担当。
 後藤が指導者として岡田をコーチングし、日々共に刺激しあいながら研鑽を積んでいる。

入社の動機とこれまでの業務について

後藤 大学時代に情報科学科を専攻し、多くの人の役に立ちたいという思いもあったため、大規模なシステムに携わることができる当社へ入社しました。入社後は研修で興味を持ったネットワークの担当部署への配属を希望し、ネットワークとサイバーセキュリティを担当する部署に配属されました。その後は年々、サイバーセキュリティの業務の割合が増えていき、配属以来この分野を一貫して担当しています。現在の業務内容はサイバーセキュリティインシデントの対応とその発生を予防するための取り組みを行っています。

岡田 もともとは教員になるのが夢で、数学科の専攻でしたが教員免許取得のため情報処理を学ぶ機会がありました。その時にITの面白さを知り、また共働きの両親の大変さを感じていましたので、働く人を支えるシステムというものにとても興味を抱きました。「働く人を守る」「裏方で支える」そういう人になりたいとセキュリティ分野に進もうと決心しました。現在はウイルス対策ソフトやEDR(Endpoint Detection and Response)といったエンドポイントセキュリティ製品の運用を担当し、ユーザーからの問い合わせ対応をメインに行っています。

セキュリティという業務について

岡田 各社のIT担当者の方からの問い合わせ対応をしているのですが、スピード解決を望まれたり、再発しないように対策してほしいと依頼されたり、要望はさまざまです。求められていることはもちろんのこと、その言葉の先にある意図をくみ取り回答するように心掛けています。また回答して終わりにするのではなく、今後の運用改善につながるような課題を見つけられるように努めています。

後藤 一般的にセキュリティの強化は、利便性を損なわせるトレードオフの関係であると言われています。また、セキュリティは重要ですが、企業活動が円滑に行われることも重要です。そのため、単純に強化を目指すのではなく、本業のビジネスを阻害しないよう、バランスを取り対策をしていくことが大切であると考えています。同時に、セキュリティ事故の発生により会社の存続が危ぶまれる事態に陥る可能性もありますので、大変重要なミッションを任されているという認識を持ち、日々の業務に努めています。

東芝のセキュリティについて

岡田 利用ユーザーとの情報共有に課題があると感じています。特に海外の方の場合、より強くそう思います。インシデント発生時はEDRで暫定対処から調査・駆除まで対応可能となりますが、端末の電源やネットワークを切られてしまうことが多く、こちらからは何もできない状態になってしまいます。

後藤 そうですね、私も同じ考えです。攻撃者はセキュリティレベルの低いところから攻撃を試みますので、脆弱なポイントを作らないようにすることが重要です。対処が難しい課題もありますが、気付いた課題は社内関係部門と連携し改善を進めています。

お互いの印象、望むこと

後藤 非常に優秀で助かっています。少なくとも私が同じくらいの年齢の時よりも、成果を残しています。チームにいるベテランや年配の方に対しても、自分の意見を積極的に発言し、正しい方向に進もうという意欲が感じられます。また、考え方がしっかりしていて、論理的な思考力が備わっているので、このまま努力を継続して、更に成長をしてくれることを期待しています。

岡田 とても広い視野を持っている先輩から学ぶことがたくさんあります。業務を依頼されるときも、先輩から細かく指示されるというよりは、考えさせてくれるような話し方をしてくださるので仕事がやりやすく、私の成長の機会にもなっています。その懐の広さにはとても感謝していますし、尊敬している先輩です。

今後の目標

後藤 セキュリティに関する国内資格はいくつか取得済みなのですが、今後は国際資格にチャレンジしたいですね。セキュリティを含むITの分野は日々進歩を続けていますので、グローバルな視点での勉強は欠かせないと考えています。

岡田 セキュリティの世界に飛び込んだ「働く人を守りたい」ということに対して、気持ちは変わっていません。もっともっと知識を深めてセキュリティの分野で活躍できるように頑張りたいです。

後藤 現在、岡田さんにはいろいろな作業をしてもらっていることが多いのですが、今後は一段上の視点に立ち、考えて人に指示を出す業務を徐々に任せていこうと考えています。

岡田 そうですね。自分の担当業務を移管することを想定し、セキュリティは維持しながら運用の負荷が低減できるような進め方を考えていきたいと思います。

後藤 セキュリティは、ユーザーにとっては煩わしいものかもしれません。でもそれは、大事なものを守るためです。守ることができなかったときにどれだけの被害を受けるのか、そういったユーザーへの啓蒙も私たちの大事な役目です。コンプライアンスと同じで、一人ひとりが意識を高めることで、セキュリティの防御力がさらに高められるのだと信じています。

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