決算説明会

証券コード:6502

2005年度

2005年度 決算説明会

第167期 (2006年3月期)

QA

プレゼンテーションの要旨

(1) 2005年度の連結業績

売上高 6兆3,435億円 (前期比 +9%)
営業損益 2,406億円 (同 +858億円)
税引前損益 1,782億円 (同 +670億円)
当期純損益 782億円 (同 +322億円)
  • 注)2005年度より、持分法投資損益を税引前損益に含めて表示する方法に変更しています。
  • 当社グループはデジタルプロダクツ部門、電子デバイス部門ではそれぞれの製品分野において高い成長を目指し、社会インフラ部門では海外展開の拡大を中心に安定的な収益確保を目指しています。このように、高い成長性と安定的な収益性を兼ね備えた企業グループを目指して事業戦略を展開した結果、すべての部門で増収、増益を達成し、好業績を挙げることができました。

(2) 資産、負債、資本及びキャッシュフローの状況

  • 総資産は2005年3月末に比べ1,557億円増加し、4兆7,271億円となりました。
  • 資本の部の合計は2005年3月末に比べて1,867億円増加し、1兆22億円となりました。
  • 借入金・社債残高は営業キャッシュ・フローの大幅な改善等により2005年3月末に比べ1,939億円減少し、9,175億円と1兆円を大きく下回りました。
  • フリー・キャッシュ・フローは1,980億円のプラスとなり、2004年度と比べ1,356億円の改善となりました。
  • D/Eレシオは92%と100%を下回り、2005年3月末に比べて45ポイントの改善となりました。

(3) 2006年度の連結業績見込み

売上高 6兆6,000億円 (当期比 +4%)
営業損益 2,650億円 (同 +244億円)
税引前損益 2,200億円 (同 +418億円)
当期純損益 900億円 (同 +118億円)
  • ( )内 当期比較

QA

Q1. 原材料コスト上昇に伴う05年度及び06年度の業績へのインパクトを教えてください。
原油価格高騰によって影響がでるのが樹脂類関係です。05年度は各事業でコスト削減を実施しその影響を吸収していきました。06年度も、コスト削減、設計見直し等で影響を吸収する努力をしていく予定です。
Q2. 05年度のディスクリート、システムLSI、メモリの各半導体個別事業の営業損益を教えてください。
各半導体個別事業の営業損益の具体的な数値は開示していません。ディスクリートは黒字、システムLSIは下期黒字になりました。メモリは黒字でした。
Q3. 半導体事業の各工場の稼働率を教えてください。
ディスクリートを生産する姫路半導体工場は、前/後工程共にフル稼働です。
システムLSIのバイポーラ、光半導体を生産する北九州工場はフル稼働です。同じくシステムLSIを生産する大分工場もフル稼働です。メモリを生産する四日市工場もフル稼働です。
Q4. 05年度のNAND型フラッシュメモリの価格実績と、06年度の想定を教えて下さい。
NAND型フラッシュメモリの価格は、年明け以降スポット価格を中心に価格が下がりましたが、第4四半期(1-3月)は想定の範囲内で収まりました。06年度の価格下げ率の想定は、例年通り30-40%程度を見込んでいます。
ビット成長率は、05年度は2.3倍以上を見込んでいましたが、06年度は2.5倍を越える成長率を見込んでいます。
Q5. 06年度半導体事業の営業損益が対05年度300億円の増加を見込んでいますが、どの個別事業が増益する見込みなのでしょうか?
システムLSIの損益改善とメモリの増益の2つが増益要因です。
Q6. 06年度のデジタルプロダクツセグメントの営業損益の見込みを教えてください。
TVの改善を見込んでいます。06年度下期は黒字化を見込んでいます。HDDの増益見込みも利益改善の牽引となります。
Q7. 06年度の社会インフラセグメントの営業損益見込みを教えてください。
06年度は減益を見込んでいます。医用事業が低めな見込みを計画していて、損益が改善する可能性があります。
Q8. 06年度のフリー・キャッシュ・フローの見通しについて教えてください。
▲2,000億円を見込んでいます。ウェスチングハウスへの投資を織り込んだ結果です。
Q9. 06年度の半導体事業への投資スタンスを教えて下さい。
半導体事業は、投資体力の勝負になっています。06年度も積極的に投資をする予定です。NANDだけを見ると、巨額の投資をしているにも係わらず、過去2,000億円程度のフリー・キャッシュを生み出しており、短期サイクルで回収できています。昨年来、投資額を増額していますが、それでもフリー・キャッシュは±0を維持できています。
Q10. 06年度のD/Eレシオ(負債・株主資本比率)が、05年度0.9倍から1.1倍に増加する背景を教えて下さい。
06年度はウェスチングハウスの買収で3,000億円以上の資金が必要になります。フリー・キャッシュ・フローがマイナスになる分、計画上はすべて借入金で調達する予定です。
当社は、過去6年間で6,000億円のフリー・キャッシュ・フローを創出しており、年間1,000億円を創出する実力があります。従って、06年から08年の3年間で3,000億円は手当て出来ると考えています。06年度のD/Eレシオは1倍を少し超えますが、07年度では、再び1倍を割り込む計画です。
Q11. 06年度見込みには、ウェスチングハウスを連結されていますか?
売上1,000億円を見込んでいます。
Q12. 税率が依然高いように見えますが、今後どうやって税率を下げていくのでしょうか?
05年度の税率は51%でした。法定税率は40.7%なので約10ポイント高いことになります。これは、過去の累損に起因する繰延税金資産といった構造的な問題と一部の赤字子会社が税効果をとれないことが主な要因でした。
06年度も52%で計画していますが、繰延税金資産の処理の目処はたったので07年度からは40%台に戻ると思います。

本ホームページには、業績見通し及び事業計画等も記載しております。それらにつきましては、各資料の作成時点においての経済環境や事業方針などの一定の前提に基づいて作成しております。従って、実際の業績は、様々な要素により、これらの業績見通しとは異なる結果となりうることをご承知おきください。