超電導リニア

東芝は、東海旅客鉄道株式会社が推進する超電導リニアの技術開発において、走行試験等による信頼性・耐久性の検証、性能向上やコスト低減に向け、着実に取り組んできました。
今後も、超電導リニアの技術開発およびリニア中央新幹線の開業に向けて、より一層の貢献ができるよう、積極的に取り組んでいきます。

■過去の実績

東芝レビュー2006年9月 (PDF形式)(373KB)

超高速輸送システムを目指す超電導リニアモータカー技術

超電導磁気浮上式鉄道(通称:リニアモータカー、以下、超電導リニアと記す)の開発は、山梨実験線で走行試験による信頼性・耐久性の検証が続けられており、また、性能向上やコスト低減に向けた取組みも着実に進められている。
東芝は、1999年から東海旅客鉄道(株)と共同で進めてきた、従来の超電導リニア用低温超電導磁石と同じ性能を持つ高温超電導磁石の開発に成功した。その後、磁石を車両に搭載し、実験線にて最高速度553.9km/hを達成した。地上コイルや電力変換器についても新型を開発し、山梨実験線での試験に供している。

一体型コイルのガイドウェイ取付け状況
推進コイルと浮上・案内コイルを一体化することで、コイルの製作と取付けのコストを低減

山梨実験線用 高温超電導磁石
4個のコイルを収納し2台の冷凍機で伝導冷却する構成の高温超電導磁石

東芝レビュー1997年11月 (PDF形式)(1.41MB)

山梨リニア実験線用 電力変換設備

山梨リニア実験線の駆動システムは、車上に超電導磁石を搭載し、地上コイルを一次側としたリニアシンクロナスモーター方式を採用している。当社は、車両の走行速度に同期した三相交流を供給するための38MVA大容量PWM(Pulse Width Modulation)インバータを製作した。現在、車両走行に適した制御系の改善と、高速走行・信頼性確認試験に向けたデータ収集を継続している。

インバータ装置
世界最大級の38MVAインバータ(1997年当時)