空飛ぶクルマが飛び交う時代に
空の安全どう守るか

空飛ぶクルマに代表される「次世代エアモビリティ」の普及が見込まれる将来。
空の安全に関わる懸念と対策についてのコラムです。

空飛ぶクルマが飛び交う時代に
空の安全をどう守るか

空飛ぶクルマに代表される「次世代エアモビリティ」の普及が見込まれる将来。空の安全に関わる懸念と対策についてのコラムです。

コラム:空飛ぶクルマが飛び交う時代に空の安全をどう守るか

次世代の移動手段として、空飛ぶクルマの普及が見込まれる

次世代エアモビリティの登場で、「車」は地面を走るものという常識が覆される。

「車は車輪で地面を走るもの」という常識が覆されようとしています。次世代エアモビリティに代表される電動垂直離着陸機という過去にはない航空機。車に代替される次世代の人類の移動手段となり得ることから、「空飛ぶクルマ」と呼ばれています。海外では、AAM (Advanced Air Mobility)や、eVTOL (electric VTOL)とも呼ばれています。2024年のパリ五輪、2025年の大阪万博での利用も予定しており、それ以降、利用が広がることが予想されます。

空飛ぶクルマが普及することにより、都市内移動、都市間移動、都市部から空港への移動などが実現し、渋滞の緩和と短時間での移動が期待できます。加えて、離島や山間部への移動、災害時の緊急搬送や緊急物流、遊覧飛行といった場面でも活用が期待されます。

これまで、車では実現が難しく、また、ヘリを利用すると高額となるサービスを、より安価に、より手軽に利用できる未来がすぐそこに来ています。人々の「移動」の手段や価値観は多様化し、移動以外の時間や、移動そのものの時間が、より豊かになることが想像できます。

次世代エアモビリティの登場で、「車」は地面を走るものという常識が覆される。

飛行中や離発着時のドローンとの衝突のリスク

機体の認証制度、品質基準、運用に関する規則・規制を急ピッチで検討中。

機体の認証制度、品質基準、運用に関する規則・規制を急ピッチで検討中。

世界では、空飛ぶクルマの普及に向けて、機体の認証制度や品質基準、運行に関する規則や規制について、急ピッチで検討が進んでいます。日本でも、経済産業省や国土交通省が旗振り役となり、空の移動革命に向けた官民協議会を立ち上げ、2022年3月に空飛ぶクルマの運用概念の第一弾が発行されました。

ただ、機体認証を取得して品質基準を満たした機体が、法令を守り飛行すること、それだけで、空の安全は担保されるのでしょうか?正しい機体を正しく飛行させたとしても、飛行ルートや離発着場付近を、法令で定められたリモートIDを搭載せず、機体登録を行っていない等の不審なドローンが飛行している場合はどうでしょうか?

これらのドローンによる、空飛ぶクルマの飛行の妨害、機体との衝突事故が懸念され、私たちの空の安全を脅かす存在となります。また、ドローンだけではなく、大型の鳥類や、突風等により接近する飛来物との衝突も、安全な飛行を脅かすリスクとなり得ます。

空飛ぶクルマの安全な運行をカウンタードローンが守る

カウンタードローンが不審ドローンの接近を検知して空の安全を担保。

カウンタードローンのレーダやセンサが、空飛ぶクルマの離発着場や飛行ルートを見守ることで、空飛ぶクルマの運行管理システムでは検知できない不審ドローン等の接近を検知します。

また、空飛ぶクルマの運行管理システム(UTM)とカウンタードローンシステムが連携することで、検知した不審ドローン等の情報を即座に共有し、より安全な運行管理を実現することが期待できます。

将来の空の安全を担保し、私たちが、安心して空の移動を楽しむために、次世代エアモビリティの分野でも、カウンタードローンの活躍が期待されています。

カウンタードローンが不審ドローンの接近を検知して空の安全を担保。

執筆・監修

執筆

東芝インフラシステムズ株式会社
電波システム事業部 電波・セキュリティソリューション営業部
宮野 賢治

監修

東芝インフラシステムズ株式会社
電波システム事業部 電波システム技術部
鎌田 満

対ドローン セキュリティシステム

東芝が提供する対ドローン セキュリティシステムが、不審ドローン対策への課題を解決します。

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