事例概要
あらたな時代へとつなぐ
DX※1戦略のフラグシップファクトリー
大規模生産施設として国内初の『ZEB』※2認定工場
OKI本庄工場H1棟は、沖電気工業株式会社様が「モノづくり基盤強化」のフラグシップファクトリーと位置づけ、カーボンニュートラルを目指した取り組みを強化するとともに、Manufacturing DX(製造業のDX)を実現するAIやIoT、ロボティクスを駆使したさまざまな技術を実践しています。
外壁や屋根の高断熱化はもちろんのこと、屋根面積の約半分への太陽光発電パネルの設置や、生産の稼働状況に連動した照明・空調・換気の制御などきめ細やかなエネルギー制御を行うことで、建物の一次エネルギー消費量を100%を大幅に上回る133%削減を達成し、大規模生産施設として国内初の『ZEB』を認証取得しました。
※1 DX(Digital transformation):AIやIoTなど先端的なデジタル技術を駆使してビジネスや社会システムの基盤をより良く変革することで、新たな付加価値を創造すること。
※2 ZEB(Net Zero Energy Building)の4段階の定義の1つで、年間の一次エネルギー消費量を正味100%以上削減した建築物。
生産エリアで働く人の状況に応じて照明・空調制御
OKI本庄工場H1棟では、生産設備の稼働状況と働く人の状況に応じてリアルタイムに室内環境を適正化する制御技術「T-Factory Next※3」を導入して省エネを図っており、人の在/不在や人数の検知にはSMART EYE SENSOR MULTIが採用されています。
照明は、作業者の在/不在に応じて減光・調光制御を行い、作業者不在で生産設備も停止している場合は消灯します。
空調は、作業者の人員カウントを行い、人の在室状況に応じて室外機の冷媒蒸発温度の制御を行い、さらに一定時間作業者がいない場合は、冷暖房ともに設定温度の緩和を行います。
※3 生産稼働状況によって施設内の照明・空調・換気を制御して省エネを図る大成建設株式会社様の独自技術(株式会社東光高岳様との共同開発)。
働く人の状況に応じた照明・空調の制御(イメージ)
施設情報
お客様プロフィール
沖電気工業株式会社様
今回導入したソリューション
SMART EYE SENSOR MULTI
従来センサでは検知が困難だったオフィスワーク中の人の微細な動きを検知可能な多機能人感センサ。人の在/不在やおおよその人数・活動量などを検知し、設備機器の制御に活用して、省エネと快適性の両立を図ります。