SF₆フリーGIS実現に向けた研究成果が国際的に高く評価
株式会社東芝 グリッド・ソリューション事業部の大西智哉を筆頭著者とする中部電力パワーグリッド株式会社との共著の論文「Evaluation of Current
Switching Performance with Synthetic-Air Disconnector and Earthing Switch」が、2026年8月にフランス・パリで開催されたCIGRE Paris Session 2026において、A3(送変電設備)分野の優秀論文賞を受賞しました。A3分野には113件の論文が投稿され、その中からわずか3件が優秀論文賞として選出されました。
受賞論文の概要
本論文は、温室効果ガスであるSF₆(六フッ化硫黄ガス)の代替として注目される「Synthetic Air(人工空気)」を用いたGIS(ガス絶縁開閉装置)の開発に関する研究です。論文では、GISに不可欠な断路器(DS)および接地開閉器(ES)の電流開閉性能を評価し、SF₆を使用しない次世代機器の実現に向けた技術課題と可能性を明らかにしました。
本自然由来ガスを適用した開閉装置のさらなる普及に向けて、中部電力パワーグリッド株式会社の協力のもと実施したものです。CIGREを通じて技術的知見を広く共有することで、SF₆代替技術に関する国際的な理解の深化と持続可能な送変電設備の発展に貢献することを目指しました。今回の受賞は、将来のSF₆フリーGIS技術の実用化・普及に向けた重要な研究成果として評価されたものです。
受賞の意義
世界的に電力機器の脱SF₆化が加速する中、本受賞は東芝が推進する環境配慮型送変電機器技術が国際的に高く評価されたことを示しています。東芝は今後も、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、持続可能な送変電ソリューションの開発と国際発信を積極的に進めてまいります。
CIGREとは
CIGRE(International Council on Large Electric Systems)は、電力エネルギー分野における世界最大級の国際技術組織であり、送変電設備や電力システムに関する最新技術や課題について議論する場として広く知られています。世界中の電力会社、メーカー、研究機関、大学が参画し、電力インフラに関する最新技術や課題について議論・情報発信を行っています。CIGREでの受賞は、国際的な技術的価値と革新性が認められたことを意味します。

