経営方針・事業説明会

証券コード:6502

2005年度

経営方針説明会

(2005年8月9日)

主な質問と回答

主な質問と回答

Q1. 2007年度の姿を発表されましたが、数値目標の達成確度について教えて下さい。
想定外の激しい売価ダウンや、市況の変化等により2000年度から公表している中期的な数値目標は残念ながら達成できませんでした。今回の数値 目標はリスクを考慮したミニマムのコミットメントとご理解いただいて結構です。
なお、社内では、更に高い数値目標を設定しています。妥協せずに社内目標に向かって実行していけば、今回発表した数値は達成できると考えています。
Q2. 西田社長は株主の位置づけについてどのように考えていますか。
ステークホルダーとのコミュニケーションの機会は今後更に増やしていきたいと考えています。ステークホルダーの中でも株主は重要な位置づけです。ステークホルダーの中には、株主、お客様、部品のサプライヤー、従業員等が含まれ、それぞれ重視する必要があると思いますが、株主が重要であることは言うまでもありません。
Q3. 西田社長の時間配分に対する優先順位について教えてください。
社長就任をした6月から150社のお客様を訪問する計画を立てました。既に110社以上を訪問しています。また、社内では14の工場と2つの研究開発センターを既に訪問しました。
国内の顧客や開発・生産・営業それぞれの現場に加え、海外の顧客や当社の拠点にもできるだけ多く足を運ぶとともに、IR活動にも可能な限り時間を割いていきたいと考えています。
Q4. 中期計画をセグメント別により詳しく説明して下さい。
半導体事業の営業利益は、販売価格により影響を受けます。映像やPC事業についても同様です。今回開示した2007年度の数値目標は、今後の競争激化等を想定したコミットメントです。
デジタルプロダクツ内の個々の事業の目標営業利益率は当然異なり、全体として2007年度2%を目指しています。映像事業については、特に競争の激しい分野であり、2007年度で大きな利益は考えていません。
Q5. マイクロソフト社との提携により、東芝にどのようなメリットがあるのですか。
秘密保持契約を結んでいるので、申し訳ありませんが具体的な提携内容についてはお答えする事はできません。しかしながら、ライセンス料が今回の提携によって減るという事はありません。
PCや映像分野での製品開発ではマイクロソフト社との連携を強めていくのは確かであり、マーケティング活動でも、協力して遂行していきます。商品開発における成果については、時期が来たら発表します。
Q6. 西田社長が長年携わったPC事業の経験を、他のどの事業で活かせると思いますか?
また、PC事業と他部門との相違点は何ですか?
市況、商品サイクル、商品構成の変化に伴う事業環境の変化は各事業とも同じように感じられます。商品ラインナップの大切さや低価格化の傾向は、社会インフラ事業でも同様です。売価ダウンに対応した調達力の強化、スピード化によるプロジェクト期間の短縮、ITによるコスト管理システムの構築などは、各事業共通の課題であり、今までの経験を十分活かせると思います。
相違点については、事業毎に当然存在します。個人的には、火力事業や原子力事業について色々勉強をしていますが、その道のプロには追いつけません。その部分に関しては、経営全般に関する知識や経験、普遍的な考え方によって、カバーしていきたいと考えています。
Q7. i cube(イノベーションの乗数効果)のコンセプトについて、どこで一番改善する余地があると考えていますか。
現在は、開発、生産、営業の各分野で革新のための仕組み創りを準備している段階です。下期には具体的な施策を実行に移せると考えています。
特に技術力が重要と考えているので、技術開発には更に力を注いでいきたいと思います。
Q8. 2005年度から2007年度までの3年間で、半導体へどの程度設備投資をするのですか。
1兆1千億円の半分程度を見込んでいます。ただし、マーケット次第では更に増える可能性はあります。
Q9. システムLSIの黒字化対策について教えてください。
システムLSIは、2005年度に黒字化を達成できると思います。今後は健全な事業として育てていきます。
Q10. 人民元の切り上げについて、全社及びPC事業に及ぼす影響について教えて下さい。
全社として人民元の影響はややプラスとなります。PCに関しても、人民元の切り上げによるインパクトは大きくありません。
Q11. SEDの価格設定、サイズの目標、販売時期等について教えてください。
現在の平塚にあるパイロットラインでは8月から生産を始めますが、生産能力が小さい為、ある程度作り貯めをする必要があり、すぐには製品として市場には出ません。今後1,800億円の投資を行い、2007年より50インチクラスの本格量産に入ります。投資による償却コストが発生するので、生産アウトプットの向上と販売数量の増加に期待しています。
また、SEDは液晶、プラズマに比べ、材料費が安いので、そのメリットを活かしたいと思います。
Q12. HD DVDについて、コスト面での優位性についてどの様に考えていますか。
メディアのコストだけを考えると、現行のDVDと物理構造が同じ為、他社と比較したコストの優位性は明らかです。今年末にHD DVDプレーヤーを販売します。また、12月から来春までにスリムタイプを商品化し、PCに搭載します。HD DVDレコーダーも来春までには販売を開始する予定です。

本ホームページには、業績見通し及び事業計画等も記載しております。それらにつきましては、各資料の作成時点においての経済環境や事業方針などの一定の前提に基づいて作成しております。従って、実際の業績は、様々な要素により、これらの業績見通しとは異なる結果となりうることをご承知おきください。