量子力学の原理にもとづき、攻撃者による盗聴を確実に検知できる量子暗号通信技術の開発を行っています。グローバル規模の量子暗号通信の実現に向け、大規模な量子鍵配送ネットワークを効率的に実現する技術や、量子鍵配送の高速化技術、鍵配送距離を長距離化する技術を開発しました。また、多様なアプリケーションを想定した多くの実証試験にも取り組んでいます。
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量子コンピュータでも解くのが難しいとされる数学的問題に基づく暗号である、耐量子計算機暗号(PQC)の開発を行っています。PQCは現行の暗号方式よりデータサイズが大きいため、データサイズのより小さいPQC方式の開発、およびPQCをHDDコントローラ等の実システムに適用するための省メモリ・高速実装技術に取り組んでいます。


工場やプラント、社会インフラをサイバー攻撃から守るセキュリティ技術の開発を行っています。実際の制御システムと同等の模擬環境となるバーチャルインフラ環境を構築し、セキュリティ技術の開発および効果の検証を進めています。
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独自の量子コンピュータ理論から生まれた全く新しい探索原理により組合せ最適化問題を解くアルゴリズムを、FPGAやGPUといった最先端の並列プロセッサで高速実装したシミュレーテッド分岐マシンの開発を進めています。複雑で大規模な問題でも、高精度な近似解(良解)を短時間で得ることができるという強みを活かして、金融、車載といった分野への応用実証も進めています。
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IoT基盤サービス「HABANEROTS™」は、クラウドの活用・運用技術を用いて、IoT機器のデータ収集・遠隔操作におけるセキュリティ確保、効率的な監視運用、開発・運用コストの低減を目指します。さらに持続的な改善が可能な柔軟性を確保し、これにより、安全で効率的なIoTシステムの迅速な提供と安定的な運用、変化するニーズへの対応を実現します。

欧州電池規則などの法規制対応や、製品出荷後のライフサイクル全体にわたるデータの見える化を通じて新たな付加価値を創出する、東芝GX事業を支えるデータ連携技術を開発しています。データのトレーサビリティと信頼性を確保しつつ、データモデル化により異なるシステム間の柔軟な連携を可能とし、社内外でのデータ利活用を促進を図ります。

Skelios™は東芝グループの多様な製品・サービスに利用可能な高信頼なLinux OSです。産業用途に不可欠な高いリアルタイム性やセキュリティ、自動更新技術を基本機能として実現することで効率的かつ迅速な製品化を可能とします。さらに、OSSコミュニティとの連携で製品寿命を満たす10年超の長期サポートを実現し、持続的で安心・安全なシステムを社会に提供します。

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