機器試作技術
機器・装置開発部

電気電子工学専攻(修士) 2014年入社 A.T.さん

メカトロニクス技術を活用し、研究や事業化を見据えた技術実証/概念実証のための試作開発を行っています。機械・電気・ソフト設計から加工・組立までを一貫して取り組み、高品質なプロトタイプを迅速に提供することで、東芝の研究開発を支えています。

機器試作技術
機器試作部
情報メディア学科(学士)、電気電子工学専攻(修士) 2014年入社 A.T.さん

メカトロニクス技術を活用し、研究や事業化を見据えた技術実証/概念実証のための試作開発を行っています。機械・電気・ソフト設計から加工・組立までを一貫して取り組み、高品質なプロトタイプを迅速に提供することで、東芝の研究開発を支えています。

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形のないアイデアを技術で実現するモノづくり


研究から実務へ


大学では情報メディア学科でプログラミングやデータ解析技術を学び、大学院では電気電子工学を専攻し、風力発電システムの発電効率向上をテーマに研究しました。
研究では、シミュレーションによる制御モデルを設計し、その妥当性を確認するために風車模擬装置を使った検証を繰り返しました。特に、模擬装置のパラメータを収集し、それをシミュレーションモデルにフィードバックして精度を高める作業に苦労しました。一人では難しい部分も多く、仲間と協力しながら試行錯誤を重ねた結果、ようやくシミュレーションと模擬装置の動作傾向が一致したときは、大きな達成感が得られました。この経験を通じて、「技術で社会に貢献したい」という思いが明確になり、私の中で強い目標となりました。
この目標を実現するため、発電事業部への入社を決めました。配属された発電事業部では、発電機やタービンの制御装置設計に携わり、学生時代に培った知識を実務に生かすことができました。自分が設計した装置が実際に発電所で稼働し、社会の一部として機能する様子を目の当たりにしたとき、大きな達成感を得ると同時に、技術が形となり社会を支えることの意義を強く実感しました。この経験を経て、「自分の技術で何かを形にし、技術を通じて課題を解決する」という思いがより一層深まりました。


モノづくりへの挑戦


この思いをさらに追求するため、「製品が完成する前の段階から、直接技術を形にする仕事に携わりたい」と考えるようになり、グループ内のFA(社内異動)制度を利用して、現在の機器試作部に異動しました。現在の業務では、研究所向けの実験装置を中心に電気設計やソフトウェア設計を担当しています。装置の制御基板や制御プログラムを設計し、試作装置が実験で最適に動作するよう設計を進めています。
研究者から「こう動いてほしい」という要求に応えるため、仕様の見直しや設計変更を頻繁に行うことがあります。このプロセスでは、チーム全員が知恵を出し合いながら課題を乗り越えます。試作業務では、研究者の要求に応じて柔軟な設計を行い、課題を解決する装置を作り上げます。この仕事の醍醐味は、形のないアイデアを装置として具現化し、新しい技術につながることです。「技術で社会に貢献したい」という思いは今も私の原点であり、その実現に技術者としてのやりがいを感じます。


成長を楽しむ


試作業務では、日々新しい課題に直面します。例えば、回路やプログラムの不具合、試作品の動作不良など、問題解決には根気とチームの協力が欠かせません。しかし、試行錯誤の末に装置が思い通りに動いたときには、大きな達成感が得られます。
職場は風通しが良く、チーム全員で課題を共有しながら解決策を見つける文化があります。先輩や同僚からのアドバイスを受けつつ、自分のアイデアを積極的に提案できる環境は、成長を支えてくれる貴重な場です。
将来的には、さらにスキルアップを重ね、これまで携わってきた試作装置の技術を進化させ、社会に新しい価値を提供できるエンジニアを目指しています。
学生の皆さんには、「挑戦を恐れず、常に好奇心を持ち続けてほしい」と伝えたいです。研究でも仕事でも、新しいことに取り組む中で得られる学びが一番の成長につながると思います。


ある日のタイムスケジュール


在宅勤務の場合

8:30 勤務開始
●メール/Teamsチェック
●本日のスケジュールとタスクを確認

10:00 (週一回)部門進捗会議(オンライン会議)
●課題や進捗の共有

12:00 昼休憩

13:00 午後勤務開始

13:00 設計資料作成やプログラムのデバッグ

16:00 ミーティング(オンライン)

18:00 勤務終了

出勤日の場合

9:30 勤務開始
●メール/Teamsチェック
●本日のスケジュールとタスクを確認

10:00 配線・プログラム調整
●装置の配線を行い、制御プログラムを調整

12:00 昼休憩

13:00 午後勤務開始

13:05 (週1回)チームミーティング(ハイブリッド会議)
●チーム内の少人数で進捗確認や相談を行う

14:00 動作確認
●午前中に完成した装置の動作確認

19:00 退社

リフレッシュの時間
週末や長期休みには旅行に出かけてリフレッシュしています。普段なかなか行けない場所を訪れ、地元の文化や食べ物を楽しみながら、日常の忙しさから解放される時間を大切にしています。旅行先では自然豊かな景色や歴史的な街並みを巡ることが多く、新しい発見に出会えるのが魅力です。こうした旅を通じて得られる新しい視点が、仕事へのモチベーションや日々の生活に良い影響を与えてくれると感じています。

  • 記載内容は掲載当時のものです。