制御技術
制御技術研究部

技術社会システム専攻 2021年入社 K.O.さん

東芝グループのパワエレ製品への事業貢献を目指し、設計技術、製造技術、評価技術を駆使してパワエレ製品のシステム全体の最適化を図ります。基盤技術として、モータ・磁気応用技術、モータ・電力変換制御技術、EMC・回路技術の研究開発に取り組んでいます。

制御技術
制御技術研究部
技術社会システム専攻 2021年入社 K.O.さん

東芝グループのパワエレ製品への事業貢献を目指し、設計技術、製造技術、評価技術を駆使してパワエレ製品のシステム全体の最適化を図ります。基盤技術として、モータ・磁気応用技術、モータ・電力変換制御技術、EMC・回路技術の研究開発に取り組んでいます。

目に見えない電磁ノイズを抑制する技術の開発


東芝のモノづくりを支える研究


学生時代はパワーエレクトロニクスを専門とする研究室で新しいモータを応用した機器に関する研究に取り組んでいました。私はこの研究を通して自分の手で新しいモノを作り出すことの困難さと、それを乗り越えるやりがいを知りました。東芝は日本を代表するモノづくりの会社であり、世界初の技術を数多く作り出してきた会社です。そんな東芝のモノづくりの根幹を支える生産技術センターに興味を持ったことが志望のきっかけです。

入社後1か月の全体研修を経て研究活動を開始しました。現在私は、パワーエレクトロニクスなどの電気機器が動作した時に発生する電磁ノイズに関する研究に携わっています。学生時代とは少し異なる分野ですが、意欲的に研鑽に励み、日々学びながら研究を推進しています。


不要な電磁ノイズを抑える


皆さんはEMCという言葉をご存じでしょうか。EMCとはElectroMagnetic Compatibility(電磁両立性)の略で、電気機器が発生する電磁ノイズが他の機器の動作に及ぼす影響を抑制すると共に、他の機器が発する電磁ノイズによって影響を受けないように耐ノイズ性を向上することです。普段皆さんが何気なく使用しているスマートフォンや家電も、何も対策しなければ大きな電磁ノイズを出して他の機器を誤動作させ、他の機器が出すノイズが入り込んで誤動作を起こす可能性があります。また昨今、カーボンニュートラル社会の実現のため、自動車をはじめとした様々な製品の電動化が進んでいます。電動化により今まで以上に電磁ノイズ対策が必要となるため、EMC技術の重要性は高まっています。

電磁ノイズはフィルタなどの対策部品を使って抑制することができますが、試行錯誤的な対策は、多くの時間がかかります。また、必要のない場所への対策は無駄なコストがかかります。そこで、ノイズの発生要因を明確化し、適切に対策できる技術を研究しています。


生産技術センターでの研究


生産技術センターは、東芝の各事業部が必要としている技術を研究開発しています。研究成果が事業部の製品開発に関わるため責任は大きいですが、自分が開発した技術が製品に適用された時には大きな喜びを得ることができます。大学とは異なり、各研究者は複数の研究テーマを並行して推進するため、効率的、計画的に業務を進めることが重要です。各テーマとも1人で担当するのではなく、複数人で役割を分担して進めます。EMC技術を専門としていない事業部の方々と一緒に研究を進めるため、専門外の方にも理解しやすい説明をする能力も求められます。

学生の皆さんは普段学会などでその分野の専門家たちに対して研究成果を発表し、議論を交わしているかと思います。もちろん自分の専門をより高めることは重要ですが、大学という環境にいるからこそ、他分野の知識に触れる機会が多いと思います。研究者として、色々な視点を持つことは大きな強みになりますので、時間の許す限り幅広く技術を学んでみてはいかがでしょうか。


ある日のタイムスケジュール


出勤日の場合

8:30 出勤
●メール/Teamsチェック
●本日のスケジュール確認、実験室の立ち上げ・準備

10:00 実験
●電磁ノイズの測定
●メカニズム分析

12:00 昼休憩

13:00 実験再開

16:00 実験結果の整理/考察

19:00 一日の振り返り
●メール送信
●次の日のスケジュール確認

19:15 退社

充実した余暇でリフレッシュ
GWや夏季の長期連休には旅行や同期とのゴルフを楽しみ、充実した余暇を過ごしています。

  • 記載内容は掲載当時のものです。