電子機器パッケージング技術
電子機器パッケージング技術研究部
材料工学専攻 2020年入社 T.S.さん

製品の性能を適正なコストで実現するために、CAD/CAEシミュレーション技術、先端電子部品の評価技術、プリント配線板の開発、先端実装プロセス技術および物理化学分析技術などを連携させることにより、製品開発に直結した基板技術の開発に取り組んでいます。

電子機器パッケージング技術
電子機器パッケージング技術研究部
材料工学専攻 2020年入社 T.S.さん

製品の性能を適正なコストで実現するために、CAD/CAEシミュレーション技術、先端電子部品の評価技術、プリント配線板の開発、先端実装プロセス技術および物理化学分析技術などを連携させることにより、製品開発に直結した基板技術の開発に取り組んでいます。

自分の専門をモノづくりの現場へ


自分の専門を活かして社会に貢献


学生時代は材料工学専攻で、パワー半導体デバイス内部のはんだ接合部の疲労き裂進展寿命を瞬時に見積もる手法について研究していました。就職活動を始めた頃は大学院で学んだことをなにかに活かしたいという漠然とした考えだけしかなく大苦戦。改めて自分自身を見つめ直し、製品の信頼性に関わる研究を通じて社会に貢献したい、という考えを実現できると思い選んだのが東芝の生産技術センターでした。

入社のタイミングと新型コロナウイルスの感染拡大時期が重なったため、集合しての研修は最低限でしたが、オンライン研修が充実しており社会人としての基礎を身に着けられました。また、多様な経歴を持つ東芝グループの同期との交流の場も設けられ、人脈を作ることができました。電子機器パッケージング技術研究部に配属されてからは、OJTを通じて業務の進め方を学びつつ、実装基板やその材料を対象としたシミュレーションと材料試験の両方に取り組み、様々な製品の信頼性に関わる課題解決に取り組んでいます。


製品開発手法の革新を目指して


製品開発では機器の寿命を試験で確認しますが、数か月もの時間がかかります。試験後に万が一問題が発覚した場合、開発がやり直しになることもあるなど、大きなロスが発生することがあります。そこで試験を行う前でも瞬時に製品の寿命の見積もりを立てられるAIツールの開発を行っています。このAIツールの開発のためには事前に条件の異なる大量のシミュレーションを実行してデータを収集する必要があります。できるだけ効率よくデータを収集するために、実験計画法のような統計的な手法を用いたり、プログラムでシミュレーションの実行を自動化したりするなどして、開発を推し進めています。将来的にはこのようなツールを製品開発の現場で活用することで、機器の寿命を大幅に向上させ廃棄物を削減するなど、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

生産技術センターは様々な技術分野の専門家が在籍しており、業務を進める際にはアドバイスをいただけます。それに加えて新しいアイデアを絶えず募集しており、自分から提案すれば若手でも研究テーマを立ち上げることができます。積極的な人ほど飛躍的な成長を遂げられる素晴らしい環境だと思います。


学生の皆様へ


私の所属する電子機器パッケージング技術研究部では上記のような技術開発以外にも、製品の品質事故の発生を未然に防ぐための試験による評価や、環境規制物質を管理するための化学分析など、多岐にわたる業務を行っています。そのため、部署には様々な技術分野について経験豊富な専門家が在籍し、常に相互のコミュニケーションを欠かしません。私も仕事の上で気軽に先輩方を頼ることも多いですし、時には私の専門に関する内容について先輩から頼られることもあり、まさに研究者としても社会人としても成長を遂げられる環境です。

就職活動では、視野を大きく広げて様々な選択肢があることに目を向け、その上で自分自身が何をしたいのかということを第一に考えることが肝要かと思います。まさに就職活動を始めようとしているときだとインターンや会社説明会、工場見学といった各社主催のイベントに目が向きがちです。しかし学生であればそれ以外にも様々な企業が出展する見本市や展示会に学生証の提示で入場できる場合があり、最新の製品や技術を目にすることができますし、皆さんが所属する学会でも企業の展示や企業関係者の発表が行われています。そうしてたくさんの選択肢を見つけて自分自身のこともよく考えて吟味した上で、最終的に東芝の生産技術センターを選んでいただければうれしく思います。


ある日のタイムスケジュール


在宅勤務の場合

8:30 勤務開始
勤務を開始したらまずメールやチャットを確認します。大まかな予定を立て、優先度の高いタスクから順に取り組んでいきます。

9:00 シミュレーション業務
在宅勤務の際は会社の専用端末をリモートアクセスで操作して行います。前日に実行させておいたシミュレーションの結果の整理を行ったり、新しいシミュレーションの準備を行ったり様々です。

12:00 昼休憩
1時間の休憩時間で準備から片づけまで済まさなければならないので、少しあわただしくもあります。

13:00 チーム内ミーティング
毎週決まった時間にチーム内ミーティングを行います。連絡事項の確認や相談のほか、社内教育の案内などもこの時間に行われます。

14:00 シミュレーション準備・文献調査
実行したシミュレーションの結果を受けて文献調査等を行い、次のシミュレーションの方針を立てるなどの準備を行います。勤務終了の前にシミュレーションを実行開始しておくことで翌日のお勤務開始までの時間を有効に活用できます。

17:15 勤務終了
よほど納期が近くて急ぐ必要があるときでなければ、きりが悪くても定時近くで業務を切り上げるようにしています。

出勤日の場合

8:30 出勤
勤務を開始したらまずメールやチャットを確認します。大まかな予定を立て、優先度の高いタスクから順に取り組んでいきます。

9:00 実験・観察
実験や観察のために出社する場合は早めに取り掛かって可能ならその日のうちにすべて終わらせます。

12:00 昼休憩
普段はコンビニの新商品を自席で食べますが、会社の食堂を利用することもあります。

13:00 打ち合わせ
出社して対面で打ち合わせを行うこともあります。必ずしも参加者全員が一堂に会するわけではなく、資料の共有などの理由からオンライン会議と併用する場合が多いです。

14:00 実験・観察結果整理
午前中に得られた結果は素早く整理を行います。大抵は実験・観察を行いつつ、比較しながら整理も行い、追加の実験や観察の必要性や今後の計画を考えます。

17:15 勤務終了
よほど納期が近くて急ぐ必要があるときでなければ、きりが悪くても定時近くで業務を切り上げるようにしています。

休日も平日も食道楽。コンビニスイーツやチェーン店の期間限定商品のほか、自分で凝った料理をすることも。

  • 記載内容は掲載当時のものです。