AIでさらなる進化を遂げる「SMART EYE SENSOR
MULTI 2」
多機能画像センサ「SMART EYE SENSOR MULTI(スマートアイセンサーマルチ)」の後継機「SMART EYE SENSOR MULTI 2」は、画像認識プロセッサにAIを搭載しており、人形状検知機能によりさらなる高精度化を図るなど、各種機能の強化を目指します。また、基本ハードウェアに高性能カメラを採用するなど、検知性能の大幅な向上を図りました。
SMART EYE SENSOR MULTI 2の外観
人形状検知機能(イメージ)※1
※1 人形状検知機能のイメージを理解していただくためのデモ画像。標準的な使い方では画像データ自体の出力は行わず、演算結果のみを出力します。
人形状を学習することで検知精度を向上※2
SMART EYE SENSOR MULTI 2は、東芝デバイス&ストレージ株式会社が開発した画像認識AIプロセッサ「Visconti™5」を搭載しており、ディープラーニング(深層学習)の手法を用いることで、従来のパターン認識や機械学習よりも多様な対象物を高精度に認識することが可能になります。
センサに人の形状を学習させることで、⼈か⼈以外の物体かをセンサ本体で識別できるようになり、人とロボットが協働する工場や倉庫においても、両者を混同することなく、働く人に合わせた照明や空調の適切なコントロールに役立ちます。
※2 開発中
高解像度化による検知範囲の拡大
入力画像を取得するカメラに新たに高性能カメラを採用することで高解像度化を図り、検知範囲を従来機種の1.44倍に拡大しました。これにより、執務室のレイアウトに適合しやすくなり、設置自由度の向上に貢献します。
SMART EYE SENSOR MULTI 2の撮像イメージ※3
SMART EYE SENSOR MULTI(従来機種)の撮像イメージ※3
※3 検知イメージを理解していただくためのデモ画像。標準的な使い方では画像データ自体の出力は行わず、演算結果のみを出力します。
SMART EYE SENSOR MULTI 2の検知範囲(イメージ)
SMART EYE SENSOR MULTI(従来機種)の検知範囲(イメージ)
※4 オフィスの執務室などでデスクワークを行う人の微細な動作の検知は高さ3mまで可能。工場などの高天井の空間で働く人の歩行検知は高さ8mまで可能。
SMART EYE SENSOR MULTI 2の検知範囲は10.8m×10.8mまで対応しており汎用性が高く、実際の執務室の照明環境に適合しやすいため、照明機器の配置など空間設計を検討する上で効果的で、設置自由度の向上に繋がります。
センサ1台でより大きな検知エリアを網羅できるため、従来機種と比較してセンサ全体の設置台数を減らすことができると同時に、電源および通信ケーブルの配線コスト低減にも貢献します。
執務空間におけるSMART EYE SENSOR MULTI 2と
照明器具の配置(イメージ)※5
執務空間におけるSMART EYE SENSOR MULTI(従来機種)と
照明器具の配置(イメージ)
※5 10.8m×10.8mの執務空間において、SMART EYE SENSOR MULTI 2を用いて調光可能な照明器具36灯を制御すると想定した場合のイメージ。
汎用インタフェースの搭載による機能拡張
センサ本体に汎用インタフェース(USB)を搭載したことで、通信機能や各種機器などへの連携が実現でき、機能の拡張が図れるとともに、より汎用的な活用が可能になります。
【機能拡張例】
- Bluetooth® ※6機能を搭載した温湿度センサなど他環境センサと接続※7することで、データ収集の一元化が図れるため、きめ細やかなサービスへのデータ提供が可能に。
- Ethernetを介して高精細画像の出力※7が可能になり、防犯への活用の他、リアルタイムの混雑状況の確認、人流分析など多様なサービスへの応用が可能に。
クラウドサービスへの高精細画像出力(イメージ)
※6 Bluetooth®は、Bluetooth SIG,Inc. の登録商標です。
※7 開発中