経営方針・事業説明会

証券コード:6502

2006年度

経営方針説明会

(2006年5月11日)

主な質問と回答

主な質問と回答

Q1. 06年度-08年度の3年間で2兆400億円の投資を計画しているとのことですが、SEDとHDDへの投資額を教えて下さい。
SEDへは、キヤノン(株)との合弁会社であるSED株式会社が当社の姫路工場に1,800億円を投資する計画です。HDDについては、08年度末で現在の1.7倍の生産能力を計画しています。
Q2. SEDは08年度から量産に入るとのことですが、姫路工場への設備投資の開始時期はいつですか。また、計画を達成する決意を聞かせてください。
SEDは50年に1度の革新的なディスプレイですから、なんとしても計画を達成したいと思います。設備投資の具体的なスケヂュールは、時期がきたら発表します。
Q3. 今回の中期計画における、車載関連事業の位置づけを教えて下さい。
当社の車載関連事業は他社と比較して少し遅れていると認識しています。ハイブリッド電気自動車(HEV)関連や急速充電可能な電池に力を入れていきます。
Q4. 映像事業が黒字化するタイミングを教えて下さい。
映像事業全体では07年度で黒字化したいと思います。その内、TVは06年度下期の黒字化を目指しています。欧州と中国のTV事業は損益が改善しており、また、米国では8年連続で黒字を達成しています。
Q5. デジタルプロダクツでは、08年度に2%の営業利益率をターゲットとしていますが、TVとパソコンの貢献度はどの程度でしょうか。
パソコンは円安になると損益にマイナスの影響があります。逆に円高になるとプラスの影響がありますが、08年度までの為替は予測が出来ないため、低い計画を立てています。また、TVについても08年度までに大幅な黒字を計画するのはリスクが大きいため、低く抑えた計画になっています。パソコンもTVも、実行ではより高い社内目標の達成を目指します。
Q6. NAND型フラッシュメモリについて、インテル/マイクロンの参入などで競争が激しくなると思われますが、どのように対抗しますか。
当社は多値化比率がすでに95%を超える高いレベルにあり、他社に大きく先行しています。また、微細化についても引けを取らないレベルにあり、次世代の開発も進んでいます。従って、コスト競争力は十分にあると思います。
Q7. NAND型フラッシュメモリについて、今後の供給過剰や価格低下のリスクをどのように考えますか。
設備投資については、リスクを意識して、マーケットの状況を注視しながら小刻みに実施していく方針です。現状は生産能力がとても足りない状況です。
Q8. HDDの0.85型とNANDとの競合についてどう考えますか。0.85型が厳しくなるのではないでしょうか。
0.85型についてはコスト削減と容量増加で十分棲み分けが出来ると思います。現在の4GBから今後10GB、12GBと容量を増やす予定です。今後の設備投資については、マーケットを注視して実施していきます。
Q9. 白物家電の今後の見通しについて教えて下さい。
冷蔵庫のコスト競争力強化が課題です。中国TCL集団との合弁の工場が立ち上がりつつあるので、コストダウンが期待できます。クリーナーは、05年度下期から黒字化しました。サイクロン方式のカテゴリーでは国内トップシェアです。
Q10. 多額の投資のため、06年度のフリー・キャッシュ・フローの計画は▲2,000億円ですが、NANDの業績次第では更に悪化しませんか。優良子会社のスピンアウト等、借入以外の資金調達手段は考えないのでしょうか。
資金については、現在の財務状況で十分対応可能と考えます。NANDの設備投資については、マーケットを注視しながら小刻みに実施していく為、大きなリスクにはなりません。東芝の財務体質は大きく改善しており、資金の不足は全額借入で賄うことが可能です。今回のキャッシュ・フローの計画は、決して楽観的な計画ではなく、むしろ厳しい前提条件に基づいた、保守的な計画です。
Q11. 今回の06中計は、前回同様コミットメントと考えてよいですか。
社内目標ははるかに高いところに置いています。不測の外部環境の変化等によるリスクがあるので、公表値は抑えていますが、皆様に信頼される為にも、この公表値はぜひとも達成したいと考えています。

本ホームページには、業績見通し及び事業計画等も記載しております。それらにつきましては、各資料の作成時点においての経済環境や事業方針などの一定の前提に基づいて作成しております。従って、実際の業績は、様々な要素により、これらの業績見通しとは異なる結果となりうることをご承知おきください。