要介護認定訪問調査システム 「ALWAYS® V」は、要介護認定の申請を受けた自治体が実施する訪問調査業務において、一連の作業を1台のタブレットPCで行うことができるシステムです。紙に手書きするのと同様の直感性・自由度と、デジタルでの入力のしやすさや情報の検索参照性を両立したユーザインターフェースで、調査員・訪問先の環境に応じた最適な記録方法を選択できます。調査員の経験値や情報リテラシ-の差に左右されない公平で正確な調査をサポートするとともに、調査中の手書きメモをデータとして調査記録に残すことで、第三者による確認や調査ノウハウの共有も可能にしました。


[グッドデザイン賞審査委員による評価コメント]
モジュール構造の機関車プラットフォームを開発することにより、地域にあわせたカスタマイズ性と、30年以上にわたる長期運用を想定したメンテナンス性の両立を実現したことを高く評価した。車両の印象を決める先頭部形状は、独立した構造となっており、乗員の安全を確保すると共に、用途に応じた柔軟な変更が可能となっている。また、本車両が運用される台湾の美学専門家と協力して、地域になじみ愛されるデザインを創出するに至ったプロセスも高く評価したい。


[Gold Statement/iF賞審査員講評]
The Breath Hydrogen Monitor is a fresh take on a health diagnostic product, packed into a human-friendly form. By using familiar materials and shape, Toshiba has made a clever device that feels comfortable and easily fits into people’s daily routines./呼気水素モニターは、健康管理のためのプロダクトを人に優しい形状に詰め込んだ新しい試みです。東芝は身近な素材や形状にこだわることで、日常生活に溶け込む心地よさを表現しています。(英文by iF/和訳by 東芝のデザイン)


[Gold Statement/iF賞審査員講評]
Toshiba has designed an efficient elevator operation management system in line with universal design to cater to the needs of able and disabled people. AI allows for floor destinations to be bundled effectively, reducing waiting time. The simple and easy interface is readily adaptable to various architecture contexts./東芝は、障害者を含む様々なお客様の多様なニーズに応えるために、ユニバーサルデザインに配慮した効率的なエレベータ運行管理システムを開発しました。行先階ごとにAIが効率的にエレベーターを配車する事で、待ち時間が短縮されます。シンプルで使いやすいインターフェイスは、様々なビルの状況に容易に適応することが可能です。(英文by iF/和訳by 東芝のデザイン)


FLOORNAVIは、利用者が乗車する前に行先階を登録することで同じ目的階に向かう利用者を同じ号機に誘導するシステムで、利用者が集中する時間帯に移動時間を大幅に短縮することが可能です。ユニバーサルデザインの見地から、人間工学的なアプローチにより検討・検証を重ね行先階登録装置のデザインを行い、あらゆる利用者にとって使いやすく、快適なエレベーター移動体験を提供しています。


ViewLEDは録画カメラ付きのLED照明です。追加の配線工事の必要がなく、照明器具を取り換えるだけで簡単に設置でき、防犯やサービス向上等、安心・安全の社会ニーズを低コストで実現することが可能です。カメラ本体をコンパクト化してLED照明器具と一体化、環境と調和し、自然と空間に溶け込むシンプルなデザインとしました。


[グッドデザイン賞審査委員による評価コメント]
大規模災害が連続して起こる現代に重要かつ急務な開発である。このような複雑な課題を抱えたプロジェクトは、ともすると多くの知見を集めてもまとめる術を持たずに、あいまいな結果を招く例も多い中で、実装レベルにまで到達したことを高く評価した。とりわけ、各専門分野の技術や理想という膨大な情報を束ねて再構成する過程、すなわちその開発プロセスが、グラフィックレコーディングによる情報の視覚化共有、ファシリテーションによる議論と整理、リアルタイムのワイヤーフレーミングによるUXの構造化という、具体的な手法を持って設計されたことは、極めてデザイン的なアプローチであり、全体適正化するためのクリエイティブな仕組みづくりである。


[グッドデザイン賞審査委員による評価コメント]
空間と機器というそれぞれの機能がカラーリング、サイン計画によって明快にビジュアライズされた空間デザイン。通常はグレイッシュで薄暗い印象になりがちな壁面や機器の色を、高白色のベースカラーでまとめる事によって、清潔に管理することが自然に促がされる空間となっている。各設備の輪郭を浮きたたせる紺とオレンジのアクセントカラーの配色や、可動部や手すりなどに注意喚起を促す鮮やかなレモンイエローの配色は機能だけでなく、美しい空間デザインの創出にも寄与している。

株式会社東芝 CPSxデザイン部

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