ヒューマンインタフェース学会の学会誌に「プロトタイプ思考によるビジネス創出」について寄稿しました。


2022.6.30


幅広くヒューマンインタフェースに関する情報を提供するヒューマンインタフェース学会が発行する学会誌の「デジタルファブリケーションの民主化」特集にCreative CircuitⓇでの実践を元に「プロトタイプ思考によるビジネス創出」というテーマで寄稿しました。

共創・協働の場では、専門分野や立場の異なる人たちとコミュニケーションを取る必要があります。そこでは専門用語は役に立たないため、誰にでもわかるコミュニケーションの手段が必要です。

 

そこで、「百聞は一見に如かず」というように、言葉を尽くすよりも簡単な絵や図を描いて見せる方が、効率的にアイデアを共有できます。そして、ビジネスの場では、絵や図よりも「プロトタイプ」の方が、さらに多くの情報を共有できます。いわば「百見は一プロトタイプに如かず」です。

    

プロトタイプは、見た目の完成度と、機能の完成度により4分類することができ、それぞれに役割が異なると考えられます(下表参照)。

一方で、私たちは「お客様や社会と共に価値を生み出す」事業をデザインしています。

そこでは、色・形や機能といった部分的な要素を個別に検討するのではなく、製品やサービスが利用されるシーンや、その背後にある文脈まで含めた事業全体を視野に入れてまとめあげることが求められます。

 

したがって、その検証のためには、アイデアを少しでも実際に近い形でユーザに体験してもらうために、見た目の完成度と機能の完成度の両方が高い水準にあるプロトタイプが必要になることが多々あるのです。

 

そのために、Creative CircuitⓇでは、デジタル工作機械を活用したプロトタイピングを行なっています。また、アイデア発想のためにもプロトタイピングを活用しています。

上記のように、共創・協働の場で、ビジネス開発するためのコミュニケーション&アイディエーションツールとしてプロトタイプを利用するという一連のコンセプトを、「プロトタイプ思考」と呼んでいます。

 

本稿では、その実践例として、デジタル工作機械を備えたメイカースペースでの取り組みや、プロトタイプ思考を実践で学習する「共創&デジタル人財 Boost Program」などの取り組みを紹介しています。

詳しくは、ヒューマンインタフェース学会誌をご覧ください。

 

 

 

 

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