パワー半導体は、電動モビリティ、再生可能エネルギーや産業機器等あらゆる電子機器に搭載され電力の供給や制御を行います。Siをはじめ、ワイドバンドギャップ材料のSiCやGaNを活用し、用途にあわせた性能を実現する最適なパワー半導体の開発を進めています。独自のデバイス構造により、電力変換損失を大幅に削減し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。

HDDの更なる高密度化を実現する次世代磁気記録再生技術の開発を行っています。マイクロ波で磁気記録能力を向上させるマイクロ波アシスト磁気記録MAMRにおいて、世界で初めて記録の能力の向上を実証しました。また、近接場光によりディスクを局所的に加熱して磁気記録能力を高める熱アシスト磁気記録HAMRの開発も進め、広範なストレージニーズ対応する開発を進めていきます。

物体の動きや位置を検出する慣性センサーの開発を行っています。独自のMEMS技術により、従来困難だった小型化と高速応答、世界最高レベルの高精度化を実現しました。特に精度については、航空機に搭載すれば太平洋航路をGPSなしで飛行可能な精度「ナビゲーショングレード」を達成しました。
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混合ガスからそれぞれのガス濃度をリアルタイムで測定できる小型ガスセンサーを開発しています。超小型チップ上に様々な環境センサを集積する独自のMEMS技術により、プラントなどのインフラ設備が排出する様々な混合ガスの中から温室効果ガスをリアルタイムに測定、信頼性の高いカーボンフットデータの実現に貢献します。さらに、水素や酸素などもモニタリングし、水素インフラの状態監視や早期異常検知も実現します。
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生産現場における外観検査において、製品の表面の欠陥を1枚の撮像画像から3D形状に瞬時に可視化するワンショット光学検査技術を開発しています。微小なマイクロスケールだけでなく、さらに極微小なナノスケールの高低差を持つ欠陥を瞬時に検出可能なため、半導体製造における検査にも適しており、検査工程の効率化と歩留まり向上に貢献します。
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当社が開発したLiDARユニット
車両と歩行者の認識・追跡結果

LiDARはレーザー光を用いた距離センサーで、対象物の形状を3次元で把握できます。自動運転やインフラ監視など様々な用途で期待されていますが、普及にはコストとサイズの削減が課題です。当社は300mの計測距離と10万画素の解像度を持つ手のひらサイズのLiDARを実現しました。これによりLiDARの普及や社会インフラの自動化を加速させ、安心安全な社会を目指します。
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当社が開発したLiDARユニット

車両と歩行者の認識・追跡結果

物流・建設現場など大型商用車のグリーン化・高効率化に向け、LFP電池と同等の体積エネルギー密度を持ちながら、超急速充電性能と長寿命・高安全を実現するニオブチタン酸化物(NTO)負極や、レアメタルであるコバルトを含まずに高電圧化とパワー性能の向上を実現する5V級高電位正極を用いた電池を開発しています。さらに、蓄電池を長期にわたり安心・安全に使用するための診断技術を開発しています。
NTO負極の詳細→
コバルトフリー正極の詳細→
劣化診断の詳細→

NTO負極電池
コバルトフリー5V級正極電池