原理・特長

測定原理

清水(濃度0%)でのマイクロ波透過波の位相θ1と、被測定液でのマイクロ波透過波の位相θ2の差(位相差)が、被測定液の濃度と直線関係にあることを利用して濃度を測定します。

マイクロ波濃度計 測定原理 イメージ

特長

汚れなどの影響を受けにくく、正しく確実な測定を実現

汚れなどの影響を受けにくい上、測定原理上、位相差と濃度との間には良好な直線関係があるため、低濃度から高濃度までの広い範囲にわたり、高精度な測定を実現します。

減衰測定方式 イメージ

減衰測定方式

汚れなどの異物による減衰⊿E2によってプラスの測定誤差が発生
(場合によっては測定不能)

マイクロ波による位相差方式 イメージ

マイクロ波による位相差方式

汚れなどの異物があっても位相には影響がなく、正しく確実な測定を実現

濃度計パーツ イメージ

信頼性と優れたメンテナンスを実現

可動部や、管内への突起部がなく、高い信頼性と優れたメンテナンス性を実現しています。また、可動部がないので、消耗部品に対する維持費が大幅に削減されます。

インラインでの連続測定が可能

配管に取り付け、管内を流れる液体の濃度を連続測定できます。

流速に影響されない測定

測定原理上流速の影響を受けません。流速変化にともなう実濃度の変化にもマイクロ濃度計の指示は追促します。

流速に影響されない測定 イメージ

通信機能搭載

HARTプロトコルを用いた通信機能を搭載しています。
4~20mADCの電流出力ラインにハンドルヘルドターミナルを接続することによって、遠隔からの操作が可能です。各種パラメータの読み取り・設定、ゼロ点校正、スパン校正、設定値の読み取り、自己診断、センサ情報の読み取り等の各種機能を持っています。

通信機能搭載 イメージ

(注意)
ハンドへルドターミナルは別売となります。
HARTプロトコル
"HARTプロトコル"とはHighway Addressable Remote Transducerの略で、HCF(HART COMMUNICATION FOUNDATION)が推奨する工業センサ用通信プロトコルの名称です。

濃度計本体 イメージ

濃度計本体側でも操作可能

濃度計を保守しやすい場所に据え付けることができる場合には、濃度計本体側のキーで必要な操作が容易にできます。

使用免許が不要

漏洩電波を微弱に抑え、電波法で規定される「免許を要しない無線局」としています。

(注記)(財)テレコムエンジニアリングセンター発行の「微弱電波機器性能証明書」を取得しています。