利用シーン
VenetDCPの利用シーンについて、事例やユースケースをご紹介します。
製造業
【モデル流通】機密性の高いモデルを開示することなく連成シミュレーションを実現
複数のサプライヤのモデルを組み合わせてシミュレーションによる事前検証を行う際に、高精度のモデルは機密性が高く、海外拠点など企業を跨いで活用するには障壁があるが、VenetDCPを適用することによりモデルを秘匿した状態で連成シミュレーションが可能に。
ケース:海外向け仕様のバッテリー電気自動車(BEV)開発のシミュレーション
- BEVは熱システムの構成が複雑で、モータ、インバータ、バッテリー、冷却機構など各サプライヤのモデルを組み合わせた熱マネジメントの事前検証が必須
- 高精度のモデルは機密性が高く、サプライヤから入手したモデルを海外拠点に渡すことができない
- サプライヤのモデルを国内拠点に置いたまま、モデルを秘匿した状態で、海外拠点から連成シミュレーションが可能に
- シミュレーションは海外拠点からコントロールできるため、国内拠点は無人運用が可能
- 海外拠点においても、機密性の高い他社モデルを使って、海外向けBEVの熱マネージメントのシミュレーションが可能に
参考文献:「モデル流通によるモデルベース開発(MBD)の効率化-企業間のモデル共有連携プロセスと秘匿化計算の仕組み作り-」、トヨタ自動車(株)、IDAJ SYMPOSIUM 2023
【設計コラボレーション】開発拠点に集合することなくフレキシブルな体制で共同開発
各社が保有するモデルをつないでシミュレーションによる検証を行う際に、VenetDCPを適用することで開発拠点に集合することなく分散した拠点で連成シミュレーションが行えるため、フレキシブルな体制での共同開発、シミュレーションサイクルの加速、開発精度の向上と期間短縮を実現。
ケース:自動車OEM A社の車両モデル・制御モデルとサプライヤB社のモータモデルをつないだシミュレーション
- モデルには機密情報が含まれるため、OEMとサプライヤはモデルを共有することに抵抗がある
- OEMとサプライヤが1つの拠点に集まり共同で開発する場合は、派遣、駐在など企業を跨いだ体制づくりに手間を要する
- 車両企画段階での検討不足によって、試作段階での後戻りが肥大化する
- モデルを秘匿した状態で連成シミュレーションが行えるため、OEMとサプライヤは安心して共同開発ができる
- OEMとサプライヤは各拠点で開発が行えるため、派遣や出向、常駐委託など各社の雇用・契約形態の制約を受けることなくフレキシブルな開発体制が構築可能に
- 車両企画段階で性能検討をOEMとサプライヤが共同実施でき、車両と部品の並行開発が可能となるため、試作段階での後戻りを抑制
社会インフラ・エネルギー
【運用コラボレーション】エネルギー需給予測、蓄電エネルギーマネージメント、CO2排出予測
インダストリー4.0で提唱されるAAS*の標準規格策定団体であるIDTA(Industrial Digital Twin Association)の規格に準拠した企業間分散・連成シミュレーションシステムを構築可能。発電システム・再生可能エネルギープラント・蓄電システムなどのエネルギーを供給する企業のシミュレーションと、工場・モビリティ・ロジスティックあるいはビル施設・産業設備のようなエネルギーを需用する企業のシミュレーションをつないだ検証が可能に。
- 業種・企業ごとに予測シミュレーションのシステムが異なるため、各社のシステムを相互に接続するには手間がかかる
- AASの規格に基づいて、異なるシミュレータ、バージョン間でモデルを容易に接続できるため、複数の企業のシステムを相互接続したエネルギー需給シミュレーションが可能に
評価版のお申込み・お問い合わせ
VenetDCPを体験いただけます。
導入前に「まずは試してみたい」という方のために、評価版をご用意しております。
評価版モジュール一式をお送りしますので、以下のフォームよりお申込みをお願いいたします。
また、評価版のご利用についてお問い合わせがございましたら、お気軽にご連絡ください。
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