分散・連成シミュレーションプラットフォーム

分散・連成シミュレーションプラットフォーム

機能・導入効果

VenetDCPはバスコネクタと分散・連成シミュレーションコントローラから構成され、分散・連成シミュレーションを実現します。
ここでは「容易な接続」「モデルの秘匿」「操作の自動化」の機能と導入効果を紹介します。

容易な接続


バスコネクタにより、異なるモデル・ツールを接続する作業工数を低減可能

  • バスコネクタを組み込んだツールの信号転送と同期実行により、連成シミュレーションを実現
  • 標準規格を含む3種のバスコネクタを使用可能(FMI形式・Simulink S-Function・分散連成API)
  • FMI2.0に加えFMI3.0に準拠し、データサイズが大きな制御ソフトウェアや画像処理の分散・連成シミュレーションも可能 

導入効果

  • バスコネクタを介して多数のツール、異なるバージョン間の接続が可能となり、モデル・ツールの移植作業を削減
  • 煩雑なモデル結合の作業工数を大幅に低減

シミュレータ接続実績

Altair Twin Activate、ANSYS Twin Builder、AVSimulation SCANeR、AVL CRUISE M、Dassault Systèmes Dymola、dSPACE VEOS、dSPACE SCALEXIO、dSPACE MicroAutoBox、ESI SimulationX、ETAS COSYM、Gamma Technologies GT-SUITE、IPG CarMaker、MathWorks Simulink、Modelon Impact、National Instruments LabVIEW、OpenModelica、Python、Siemens Simcenter Amesim、Siemens Simcenter STAR-CCM+、Unreal Engine、Vector CANoe

バスコネクタとは?

バスコネクタは、通信仕様に従いデータを送受信する機能モジュールです。複雑な信号線を束ねるバスコネクタを通信仕様書に基づいて自動生成することで、煩雑なモデル結合作業の工数を大幅に低減します。

FMIとは?

シミュレータに依存しないモデル接続のための共通インターフェース規格で、国内外の100以上のツールが対応します。

※fmiのサイトに遷移します。

モデルの秘匿


分散方式で機密性の高いモデルを渡さずに、会社間のシミュレーションが可能

  • 仮想マシンを分けて利用できるため、各チームや企業でアクセス管理やユーザ管理が可能
  • モデルデータを開示することなく演算結果のみをネットワーク経由で共有することにより、連成シミュレーションが可能
  • マシン間の通信にTCP/IPに加え、高速なInfiniBandを選択可能 
  • InfiniBand:IBTA(InfiniBand Trade Association)で定義されたインターコネクトプロトコル

導入効果

  • 各社がモデルを秘匿したままシミュレーションに参加できるため、連成シミュレーションの活用が拡大
  • モデルを「開示」「渡す」ことなく組織を越えて使用できるようになり、モデル流通の普及を促進

操作の自動化


リモート操作でシミュレーションを自動化でき、自身のタイミングで評価が可能

  • モデル提供者がツールの操作やモデルパラメータ変更などのスクリプトを準備することで、利用者はツールの起動/停止などのリモート操作を任意の時間に実行可能
  • モデル利用者はシミュレーションの実行をシナリオ登録できるため、シミュレーションの自動化が可能
  • 登録した複数シナリオの並列実行や、条件成立時の自動起動、自動停止が可能 

導入効果

  • モデル提供者が不在でも連成シミュレーションが可能で、評価の自動化や海外拠点との時差への対応による効率化を実現
  • 各環境に応じた開発スタイルでシミュレーションが実行でき、設計コラボレーションを促進

操作方法・活用例

【チュートリアル】2台のSimulinkとモデルをつなぐ
 VenetDCPを用いた分散・連成シミュレーションの設定、操作方法をご覧いただけます.。
(動画:14分27秒)