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車載ネットワークシミュレーター
車載ネットワークシミュレーター
ECU(Electronic Control Unit)を含めた車載ネットワーク環境をモデル化し、効率のよい性能評価環境を提供します。
車載ネットワーク(CAN:Controller Area Network)を詳細にモデル化したシミュレータにより、車載ネットワークの負荷、スループット等を高速・高精度に実機を使うことなく評価する環境を提供します。また、制御モデルとのシミュレーション連携により、より精度の高い解析を実現します。
特長
- CANプロトコルによる車載ネットワークシステムをモデリング、シミュレーションすることで、高負荷伝送時、故障モードなどのさまざまな状況下でのネットワーク及びECUの挙動とパフォーマンスの評価・検証が可能
- サブネット、ECU、ゲートウェイ、CANメッセージ及びシグナルなどの車載LANの設計情報をモデル化し、車載LANのトラフィックデータ、伝送されたCANメッセージのログを、高速・高精度にさまざまな指標を使って集計・解析可能
- MATLAB/Simulink上の制御システムのモデルとVenetを連動させ、車載LANによるシグナル伝送の遅延やバラツキの影響を加味した、分散制御システム全体の挙動や特性を詳細に解析することが可能(オプション)
- CANネットワーク上のメッセージ衝突を極力回避するための送信オフセット(初回送信時刻)の最適値を推定可能(オプション)
※MATLAB SimulinkはMathWorks社登録商標です。
導入事例
自動車部品サプライヤ向け車載ネットワークの設計シミュレーション
車載ネットワーク全体を考慮した、 ネットワーク設計とメッセージ仕様の設計を行うシミュレーションによって、 各メッセージのバス遅延特性を評価しました。複数のECUによる車両分散制御システムの設計において、車載ネットワークシミュレータを行うことにより、信号伝送の遅延が車両分散制御へ及ぼす影響を把握しました。
導入前の課題
- 自動車内には複数のECUが存在しており、データの遅延時間等の測定が困難
- 車載ネットワークのシミュレーション環境の立上げに多くの工数がかかる
導入後の効果
- 当社独自のシミュレーション技術により、ネットワーク構成(LAN、ECU、メッセージ、シグナル)と、ネットワークの負荷状況に対する遅延特性(Latency)の検証・解析が可能に
- 各ECUからのメッセージのID・メッセージ種・送信タイミング等を表形式で入力することにより、シミュレーション環境の構築にかかる工数を低減