方針

技術力とベンチャースピリットを原動力に、
東芝ならではのCPSを創出し、
新しい未来を始動させる

執行役上席常務 石井 秀明

東芝グループは、これまで140年余にわたって培ってきたフィジカル分野での製造業としての経験や実績と、50年以上研究を重ねてきたAI技術をベースとしたデジタル技術の強みをかけ合わせて、世界有数のCPS(サイバー・フィジカル・システム)テクノロジー企業を目指しています。

私たちの考えるCPSとは、実世界(フィジカル)でセンシングしたデータを、デジタル(サイバー)空間のプラットフォームで分析・予測して、実世界(フィジカル)にフィードバックする一連の流れを指し、この流れを確立することで、東芝グループならではのサービスやソリューションを創出していきます。

現在、CPSテクノロジー企業への転換に向け、その技術開発方針として3つの柱、①強い差異化コンポーネントとEdge化、②AIをベースとしたデジタル技術の高度化、③「Toshiba IoT Reference Architecture(TIRA)」とサービスの展開、を掲げて開発を推進しています。ここでいう「Edge化」とは、IoT、AI技術により、サイバーとフィジカルをつなぐ機能を持たせることを意味しており、新たなサービスやプラットフォームビジネスへの展開を支える重要な基礎となるものです。「Edge化」に注力するコンポーネントは、パワーエレクトロニクス、画像認識プロセッサー「Visconti™」、二次電池「SCiB™」、知能化ロボットなどが挙げられます。また、AI技術については、多くの正解を繰り返し学習させることが必要な「人手をかけるAI」から、欠損を含むデータでも不具合要因を特定する技術などを実現することで「少ないデータで学ぶAI」に進化させ、研究成果も出始めています。最終的には、学習が不要の「自ら学ぶAI」の実現を目指して、研究開発を進めていきます。そして、社会インフラ事業やエネルギー事業、製造現場で東芝グループが培ってきたドメイン知識の体系化や製品・システムから得られるデータの解析と最適化を進め、TIRAを活用して、保守・運用の効率性と利便性にまつわる多様なニーズに応えるサービスを展開していきます。社会課題を解決する先端技術としては、精密医療、脱炭素・炭素利用、量子応用の3つに注力し、新規事業の創出に向けた活動を、たゆみなく進めていきます。

これからも、技術力とベンチャースピリットを原動力に、東芝グループならではのCPSを創出していくことによって、人と、地球の、明日のために、新しい未来を始動させていきます。

執行役上席常務 石井 秀明

2020年度 技術戦略説明会
プレゼンテーション資料

(2020年12月3日)


体制

東芝の研究開発の体制はコーポレート(本社)の研究開発部門と、分社会社の研究開発部門及び設計・技術部門からなり、研究開発を各部門で機能分担し効率よく進めています。コーポレートの研究開発部門では、中長期的な視点で基盤技術を深め、新規事業領域の研究や革新的かつ先行的な研究開発に取り組んでいます。

分社会社の研究開発部門及び設計・技術部門では、事業ドメインの基盤技術を支え、事業計画に則った新たな商品や差異化技術の開発、及び顧客ニーズを捉えた商品化・量産化に取り組んでいます。これら部門の密接な連携により、市場に商品を送り出しています。

(※1)は研究開発センターに関連する拠点です。
(※2)はソフトウェア技術センターに関連する拠点です。
(※3)は生産技術センターに関連する拠点です。