東芝欧州社が提案した超低遅延の無線通信制御システムLow and ultra-low latency communication and control system(以下、ULCCS)が、国際電気標準会議(以下、IEC)により国際標準規格として採用され、2025年11月20日にIEC 63448として正式発行されました(*1)。
IECは、電気電子分野で世界最大の国際標準化機関です。IEC規格として発行されることで、国際的な信頼性と互換性が確保され、産業領域で重要な品質を保証に加え、市場競争力や国際取引の促進につながります。
今回国際標準規格として採用されたULCCSは、東芝欧州社ブリストル研究所で開発された通信原理、アーキテクチャー、高精度なスケジューリング技術を基にした通信プロトコルです。産業向け制御システムへの展開を想定し、不安定な無線環境下において、マルチホップにより決定論的なリアルタイム無線制御を可能にします。これにより、物流AGV(自動搬送車)、遠隔ロボット制御、VR(Virtual Reality)、多数の機器を収容する制御システムなど、高いモビリティ性、高精度なタイミング、高い信頼性が求められる産業アプリケーションにおいて無線化が実現します(図)。
今後も、産業における運用、レジリエンス、安全等のさまざまな社会課題に応え、国際標準化活動を含め、情報、通信、制御等の技術発展に取り組んでいきます。
- 東芝欧州社ブリストル研究所について
ブリストル研究所(Toshiba Europe Limited, Bristol Research and Innovation Laboratory)は、先進的な無線通信、AI活用による産業・エネルギーシステム、サイバーフィジカル等のデジタル技術を活用したIoTを追求している欧州研究拠点です。産業界、公的機関、大学と連携して先端研究をすすめ、国際標準化、実証プロジェクト、製品化へつなげる役割を担っています。

