米国国立標準技術研究所の顔認識ベンチマークテストで世界トップレベル、
日本企業トップの認識精度を達成

2021年11月16日
株式会社東芝

当社は、長年研究開発を進めている顔認識技術において、米国国立標準技術研究所(以下、NIST(*1))が主催する顔認識のベンチマークテスト(FRVT Ongoing 1:1 Verification(*2))の3つのカテゴリで世界トップレベル、日本企業でトップの順位を獲得しました(*3)。

NISTは、100か国以上の様々な人種・性別の数百万人の顔画像の大規模データベース用いた顔認識ベンチマークテストを常時実施しています。世界各地の240団体から350を超えるアルゴリズムが投稿されており、業界標準のベンチマークテストに位置付けられています。
ベンチマークテストは、2つの顔写真が同一人物かを判定する「1:1照合」において、6カテゴリで本人照合精度が評価されます。

今般、当社の顔認識技術は、「1:1照合」において、出入国時の撮影画像を用いた照合テスト「Visa-Borderカテゴリ(*4)」にて、正しく本人と認識されないエラー率が0.34%(*5)と、非常に高い精度で個人を見分けることができ、世界9位、日本企業で1位の成績となりました。
また、国境通過時の撮影画像を用いた照合テスト「BORDER Photosカテゴリ(*6)」において世界8位、日本企業で1位、さらに12年以上の経年変化がある顔画像を用いた照合テスト(MUGSHOT Photos 12+ YRSカテゴリ(*7)」でも世界9位、日本企業で1位となりました(*8)。

当社グループは、これまで、さまざまな場面で顔認識技術を活用した非接触の本人確認サービスを提供してきています。また、服装などの見え方に基づいて人物を追跡する技術(*9)など、幅広い人物認識技術を状況に応じて適切に活用し、プライバシーについて十分に配慮しながら、より安全・安心で便利なサービスを提供することで社会に貢献いたします。


*1 National Institute of Standards and Technology

*2 Face Recognition Vendor Test Ongoing

*3 詳細は以下リンク先をご覧ください:
https://pages.nist.gov/frvt/html/frvt11.html

*4 米国入国及び出国時に撮影協力を依頼した100カ国以上の100万人オーダーの人々の顔画像と、10万人オーダーのビザの画像を用いた本人照合テスト

*5 他人を本人として誤認識する確率(False match rate)を0.0001%としたときの本人を見逃す確率(False Non-match rate)

*6 米国入国及び出国時に撮影協力を依頼した100カ国以上の100万人オーダーの画像を用いた本人照合テスト

*7 12年以上の経年変化がある顔画像を用いた本人照合テスト

*8 2021年10月28日レポート公開時点

*9 https://www.global.toshiba/jp/technology/corporate/rdc/rd/topics/17/1708-01.html