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日本企業として初めてスマートホームに関するEUプロジェクト 3eHouses に参加

2011年6月

概要

当社の欧州現地法人である東芝欧州研究所・通信研究所(所在地:英国ブリストル市、以下TRL)は、スマートホームに関するEUプロジェクト 3eHouses(Energy Efficient e-Houses) への参加を欧州委員会から承認されました。2012年1月からの実証システム設置作業のため、準備作業を開始しました。

背景

CO2排出量削減のために風力発電や太陽光発電の大幅導入を計画している欧州では、需要ピーク時の発電容量不足への機動的な対応が課題となっています。その解決のために、スマートグリッドおよび家庭内の電力消費を統合的に監視・制御するHEMS・デマンドレスポンス機能を備えた家屋であるスマートホームの技術開発、実証実験計画が進められています。欧州共同体(EU)の政策執行機関である欧州委員会は、2010年1月から、ブリストル(英国)、ライプツィヒ(ドイツ)、ソフィア(ブルカリア)、バルセロナ(スペイン)の4都市で行われているスマートホームの実証実験をEUプロジェクトとして認証し、総額200万ユーロの支援を行っています。

実証実験への参加

今般、TRLは、欧州委員会により日本企業として初めてスマートホームに関するEUプロジェクトへの参加を認められました。TRLは、ブリストル市で行われる実証実験に参加します。この実験では、100軒程度の家庭にHEMSサーバと家庭内モニタを設置し、ユーザの家庭内での行動や、HEMS導入による電力量の削減効果を調査します。TRLは、HEMSサーバ、屋内ディスプレイ、制御機器とネットワーク等の各種HEMS機器を選定・接続し、研究所内で動作確認を行います。屋内ディスプレイには当社のタブレットPCを利用します。屋内ネットワークインターフェースやディスプレイ機能に必要なソフトウエアについてもTRLで開発します。また、ブリストル市での実証実験で得られたデータはTRLが解析します。電力モニタを家庭内に設置し、ユーザの行動にどの程度影響を与えられるかを明らかにします。さらに、ドイツ、ブルガリア、スペインでの実証実験データは、ブリストル市の実証実験にフィードバックされることになっており、それぞれの国民性による効果の違いについてもTRLで検証します。

実証実験概要図

ブリストル市における実証実験の概要

1.期間:
2010年1月~2012年12月

2.参加企業:
BRISTOL CITY COUNCIL (UK), KNOWLE WEST MEDIA CENTRE LBG - KWMC (UK), IP PERFORMANCE LTD (UK), TOSHIBA RESEARCH EUROPE LIMITED (UK), GAS NATURAL SDG, S.A. (UK), and GAS NATURAL SERVICIOS, S.A (UK).

3.主な実験内容:
100軒程度の家庭にHEMSサーバと家庭内モニタを設置し、ユーザの家庭内での行動や、HEMS導入による電力量の削減効果を調査。

今後の予定

当社及びTRLは、ブリストル市と協力しながら同市の目指すディジタル&グリーン先行都市化に貢献するとともに、欧州のスマートコミュニティ・スマートグリッド事業に積極的に取り組んでまいります。