日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ®NEO」を用いたゲノム解析サービスを開始

2019年12月2日
株式会社 東芝

 当社は、日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ®」の新しいラインナップとして、日本人に特有の疾患関連SNP(スニップ)注1を増強した「ジャポニカアレイ®NEO」を用いたサービスを、本日から開始します。

 「ジャポニカアレイ®NEO」は、高品質かつコスト競争力のあるサーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド(以下、サーモフィッシャー)製のAxiom™プラットフォームを採用しています。サーモフィッシャーが東北大学と製造販売におけるライセンス契約を締結し、サーモフィッシャーの日本法人であるサーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループが日本国内における販売を行っています注2

* 2019年12月16日訂正:「Life Technologies Corporation, part of Thermo Fisher Scientific Inc.」を「サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ」に修正しました。

 当社はこれまでに、大学や病院臨床部門、製薬企業などの研究機関向けに「ジャポニカアレイ®」を用いたゲノム解析サービスを2014年12月注3から開始し、2017年10月からは、ヒトの免疫に関わるHLA注4領域および疾病関連のSNPを増強した「ジャポニカアレイ®v2」を用いたサービスを開始注5してまいりました。

 当社は、「ジャポニカアレイ®NEO」を用いたゲノム解析サービスを研究機関に提供することにより、日本人の疾病や形質等と、遺伝子を構成するDNA配列の個体差である遺伝子多型との関連性を解明する研究を進展させ、個別化予防・個別化医療の実現のさらなる加速やこの分野における日本の国際競争力向上に引き続き貢献してまいります。

 なお、「ジャポニカアレイ®」および「ジャポニカアレイ®v2」を用いた解析サービスは今後も継続し、目的に応じて利用できるようにします。

 

注1 個人間の遺伝情報のわずかな違いのことで、一塩基多型ともいう。ヒトが保有する約30億の塩基対(遺伝情報は塩基と呼ばれる4つの化学物質が2つずつ対になる形で保存されている)の配列には人種や個人間で異なる部分があり、1つの塩基だけが別の塩基に置き換わっているものをSNPという。

注2 「ジャポニカアレイ®NEO」に関するサーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループのプレスリリース
URL:https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/about-us/news-gallery/release/2019/pr091719.html

注3 ジャポニカアレイ®サービス開始時のプレスリリース
URL:https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2014/12/pr0101.html

注4 赤血球の血液型(A型、B型、AB型、O型)があるように、白血球をはじめとする全身の細胞には、HLA(human leukocyte antigen:ヒト白血球抗原)と言われる型があります。自分と他者を識別するという大切な機能を持つ抗原で、体の防衛機能(免疫反応)の主役をつとめています。

注5 ジャポニカアレイ®v2サービス開始時のプレスリリース
URL:https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/precision-medicines/products-service/genome/info/20171027-1.htm

※ジャポニカアレイ®は、国立大学法人東北大学の登録商標です。
※Axiom™は、サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドの商標です。

本サービスに関するお問い合わせ先:

研究開発本部 本部企画部 ライフサイエンス推進室
 TEL:03-3457-2984 e-mail:HdqLS-PSG@ml.toshiba.co.jp
 HP:https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/precision-medicines/products-service/genome.html

本サービスは、研究目的での利用を対象としています。