【メディカルクリエーションふくしま 2023 展示会出展レポート】

展示会レポート

2023 年11 月1 日 -11 月2 日まで、医療機器や医療技術に関する国内展示会であり、本年で第1 9 回の開催となるメディカルクリエーションふくしま2023 が、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで開催されました。

 出展 東芝ブースの様子

今回の展示会に出展した、株式会社coton様(以下、coton 様の出展ブース内にて、東芝デジタルソリューションズ株式会社(以下、当社)の音響ソリューションであるSoundimension 仮想音像と、coton 様のソリューションであるsoundtope とを組み合わせたデモを共同展示し、技術紹介を実施しました。

展示内容

「soundtope+Soundimension」


今回の展示会では、当社のSoundimension 仮想音像と、coton 様の音響ソリューション、soundtope とを組み合わせ、ブース内にスピーカー2個を配置し、soundtope で自動生成された音を、Soundimension でランダムな方向から鳴らし続けるデモを実施しました。

当社のSoundimension は、ソフトウェアによる音響処理により、音の聴こえ方を変えることができるソリューションです。その1 つである「仮想音像」は、2つのスピーカーを用いて、実際のスピーカーの配置位置とは関係なく、任意の方向から音が聴こえる感覚を体感できるソフトウェアです。左後方、右前方など、指定した好きな方向から音を鳴らすことができ、広がりや方向感を持った音が空間内で鳴っているような効果を得ることができます。専用の大掛かりなスピーカーシステムやヘッドフォンなどを用いなくても、汎用的なスピーカーを用いてソフトウェア制御により実現できるため、設備投資のコストダウンが可能です。

また、coton 様が開発した音響ソリューション、soundtope は、センサーのデータなどを外部パラメータとして受け取り、その入力を用いてリアルタイムで音の配列を自動生成することができるため、固定された旋律や効果音、自然音ではなく、その場に対応して変化する、人にとって心地よい音をつくりだすことができます。

本展示会では、ブース内に2つの汎用スピーカーを設置して、soundtope の音をSoundimension で処理して鳴らすデモを実施しました。soundtope の音に対し、当社の仮想音像効果を付与することで、スピーカーの前に立った人に、通常はスピーカーの位置からしか聞こえない音が、あたかもブースの空間内に広がってあちらこちらから鳴っているかのような効果を体感いただくことができました。 今回の展示会におけるデモにより、soundtope のようなアンビエント且つ、固定された旋律や音ではなくリアルタイムで刻々と変化する様々な音源種に対しても、当社の仮想音像により、空間内に広がり方向感を有する体感が得られることが確認できました。また、このような人間を包み込んでリラックスさせるような音の効果を、大掛かりな設備導入をせずに、医療現場や病院のロビーなどで簡易に実現することが可能であることを体感いただくことができました。

これからも、先端テクノロジーでデジタル化ソリューションを実現する東芝グループにご期待ください。