【デジタルサイネージ ジャパン 2023 展示会出展レポート】
展示会レポート
2023 年6 月14 日~ 6 月16 日まで、デジタルサイネージの最新技術や活用法が紹介される国内展示会であるデジタルサイネージ ジャパン2023(DSJ2023)が幕張メッセで開催されました。
今回の展示会に出展した、東芝プラントシステム社の出展ブース内にて、東芝デジタルソリューションズの音響ソリューションであるSoundimension 音場制御を、東芝プラントシステム社と共同展示し、デモと技術紹介を実施しました。
展示内容
「Soundimension 音場制御」
Soundimension は、ソフトウェアによる音響処理により、音の聴こえ方を変えることができるソリューションです。その1 つである「音場制御」は、シンプルな3 つのスピーカーを用いて空間内に音の聴こえやすい場所と聴こえにくい場所を作り分けるソフトウェアです。例えばATM やセルフレジの音声案内やデジタルサイネージのコンテンツ音のように、操作者やターゲット視聴者には必要な一方、周囲の人にとっては特に聞く必要のない音を、届けたい場所を狙って届けることも可能です。 専用の大掛かりなスピーカーシステムやヘッドフォンなどを用いることなく、汎用的な簡易なスピーカー系を用いてソフト制御により実現できるため、設備投資のコストダウンが可能です。
今回の展示会では、東芝プラントシステム社ブース上部に設置されたLED サイネージの背面に、汎用のスピーカーを3つ設置し、BGM を連続再生するデモを実施しました。 通常(音場制御の処理を行わない場合)は、スピーカーから等距離の場所では、同程度の音量で音が聴こえるため、音を伴うコンテンツの再生時には隣接ブースへの音漏れや、説明時にBGM が邪魔になる等の課題が発生しますが、音場制御の適用により、聴かせたいエリア以外での音量を、超音波スピーカーや大量のアレイスピーカーを用いることなく低減することが可能となります。 本展示会では、ブース内正面エリアを音の聴こえやすいエリア、ブース正面から外れたエリアを音の聴こえにくいエリアに設定することにより、ブースに正面方向から入ると、BGM がはっきりと聴こえ、ブースの正面エリアから離れるとBGM が聴こえにくくなる効果を来場者に体感いただくことができました。 今回の展示会におけるデモにより、大規模な展示会のような、比較的周囲の騒音レベルが高い環境でも音場制御による聴こえ方の差が感じられること、またスピーカーの設置位置が上方でも効果が問題なく感じられることなどを来場された方に体感いただくことができました。
これからも、先端テクノロジーでデジタル化ソリューションを実現する東芝グループにご期待ください。