製造業向けSAP S/4HANA導入サービス
SAP S/4HANA® を基盤に、構想策定から運用・保守まで、システムのライフサイクル全般にわたるワンストップのサービスをご提供します。
SAP S/4HANA導入における製造業特有の課題
様々な生産方式への対応
様々な生産方式やビジネスモデルを併用することが多く、パッケージの標準機能を適用して導入するために、設定を試行錯誤する必要がある。
データ活用の高度化
企業内のデータを一元管理し、リアルタイムで情報共有できるようにする必要がある。また製品ごとの原価を正確に把握し、コスト削減や利益率の向上につなげることが求められる。
遵法対応・内部統制の強化
下請法や環境規制をはじめとする遵法対応や、企業の内部統制の強化をはかる必要がある。
導入コストの抑制
製造業はサプライチェーンが複雑で、SAP S/4HANA®の導入スコープが広くなるため、稼働までのリードタイムが長く、コストが増加する懸念がある。
多様な周辺システムとの連携
PLM、MES、生産スケジューラなど、多様な周辺システムとのシームレスな連携により、生産業務の効率化を促進することが求められる。

製造業向けSAP S/4HANA導入サービスの特長
東芝グループの業務プロセス改革の知見を活用し標準化を強力に支援
東芝グループの多様なビジネスモデルを基に業務プロセスをパターン化し、製造業の幅広い業務とシステムの標準化を支援します。End to Endの視点で、経営の見える化を促進します。
Fit to Standardを促進する製造業向けテンプレート
東芝グループがこれまで培ってきた業務およびシステム化のノウハウを活かし、製造業の幅広い生産方式に対応するテンプレートを提供します。オプション機能や当社ソリューションとの連携機能を用意し、効率的な導入を実現します。
構想策定から運用・保守までワンストップサービスで提供
構想策定から導入・構築、運用・保守まで、ライフサイクル全体を横断したサービスを提供します。
運用・保守フェーズでは、アプリケーション、インフラまで当社がワンストップで対応するマネージドサービスを提供します。
製造業向けテンプレートと活用効果
幅広い生産方式に対応したテンプレートを用いて、Fit to Standardアプローチで効率的な導入を実現します。
製造業向けテンプレートでは、 SAP S/4HANA®の生産管理(PP)、プロジェクト管理(PS)、販売管理(SD)、在庫・購買管理(MM)、財務会計(FI)、管理会計(CO)モジュールを包括的にカバーしており、複雑なサプライチェーンをもつ製造業の業務を一元管理することができます。
本テンプレートでは、SAP S/4HANA®の数多くの機能の中から、製造業の幅広い生産方式に最適な機能を選定し、必要なパラメータをプリセットしています。製造業のビジネスモデルに対応した標準業務フローを豊富に用意し、Fit to Standardアプローチで効率的な導入を実現します。
また、これまでのグローバルERPシステムの豊富な導入実績やSIノウハウを活用し、お客様既存システムとの連携機能や固有機能の開発もご支援いたします。
(※) SAP S/4HANA® Cloud, private edition, SAP S/4HANA® on‐Premise に対応
製造業向けテンプレートで対応するビジネスモデル
製造業向けテンプレートでは、顧客の特定の要求に基づいて設計生産する「個別受注設計」や、需要予測に基づいて製品を生産、販売する「見込生産・量産品販売」等の幅広いビジネスモデルに対応しています。
テンプレートの活用効果
早期の実機確認で業務要件を具体化
- すぐに動かせるSAP S/4HANA®実機環境を用意しているため、CRP(※1)準備を短縮可能。
- 早期から実機を使って、稼働後のイメージを具体化。後続フェーズでの後戻りを低減。
適用するテンプレートアセット
モデル組織/標準業務フロー
ロジスティクス・会計領域の標準的な業務を定義したドキュメント類
SAP S/4HANA®実機環境
事前設定とマスタデータがプリセットされ、「すぐに動く」SAP実機環境
業務の高度化・効率化に貢献
- 豊富なソリューション事例により、製造業の幅広い生産方式の業務に対応。
- 当社ソリューションとの連携機能(※2)により、 SAP S/4HANA®を中核とした業務のデジタル化を促進。
適用するテンプレートアセット
ソリューション事例集
法規制対応や導入効果の高い一括処理、自動化、レポート等、業務効率化に関するソリューション例
ソリューション連携機能
業務の高度化や効率化に貢献する周辺ソリューションとの連携機能
導入プロジェクトのスムーズな推進
- 当社が長年培ってきたERPシステム導入ノウハウを、SAP社が提供する導入方法論であるSAP® Activateと組み合わせ、包括的かつ効率的なプロジェクト運営を実現。
- 導入に必要な標準ドキュメントを整備し、一貫性と高い品質を確保。
適用するテンプレートアセット
導入プロセスロードマップ
SAP S/4HANA®の導入プロジェクトで必要なタスクの相互関係と時系列を定義した道しるべ
標準ドキュメント
各タスクで成果物となるドキュメントのテンプレートおよびサンプル一式
- CRP・・・Conference Room Pilotの略。ERPパッケージ導入前に、実機を使用して標準機能を確認をしながら、業務運用が可能かを検証するユーザ参加型の手法。
ERPと周辺ソリューションとの連携
サプライチェーン全体の情報を一元管理するSAP S/4HANA®を周辺ソリューションと連携することで、機動的な生産管理と迅速な経営判断が可能になり、業務の効率化や品質向上、企業競争力の強化に大きく寄与します。
(周辺ソリューションの例)
- SRM(サプライヤーリレーションシップマネージメント)連携:調達業務を効率化し、信頼性の高いサプライチェーンの構築を推進
- PLM(製品ライフサイクル管理)連携:設計と製造の統合を支援
- PSIツール(サプライチェーンの計画策定システム)連携:生産・販売・在庫の計画を策定
- MES(製造実行システム)連携:工程のリアルタイムデータを収集
- 生産スケジューラ連携:最適な生産スケジュールを作成
周辺ソリューションとの連携のご紹介
SAP S/4HANA®とSRM連携
SAP S/4HANA®とMeister SRM™により広がる可能性
製造業の資材調達では、コストの最適化、リスク管理、サプライヤとの長期的なパートナーシップの構築などの多くの課題があります。
戦略調達ソリューション Meister SRM™(※)は、電子見積、取引先調査、BCP管理などの調達業務を支援するサプライヤコミュニケーション基盤です。サプライヤとのやり取りを一元管理し、高度な調達分析を行うことで、戦略的なソーシングを可能にします。
MRP(資材所要計画)や企業全体のデータ統合、財務管理に優れたSAP S/4HANA®とMeister SRM™をシームレスに連携することより、End to Endで効率的かつ包括的な調達管理を実現します。
製造業向けテンプレートでは、Meister SRM™との連携プログラムを用意しており、SRM連携の早期実現が可能です。
(※)戦略調達ソリューション Meister SRM™:
東芝デジタルソリューションズが提供する戦略調達ソリューション。主に製造業の調達・購買部門向けに国内外で約300サイト以上の導入実績を持ち、東芝グループ各社にも採用されている。
SAP S/4HANA®とMeister SRM™の連携イメージ (都度見積の例)