機能・システム構成
ifLinkプラットフォームのシステムは、主にレシピの作成、配信やモジュール・端末の管理を行うifLinkオープンクラウドと、モジュールとの連携やIF-THENレシピを実行するifLinkアプリで構成されています。ifLinkプラットフォームが提供するマイクロサービス開発キット(SDK:Software Development Kit)を利用して、さまざまなデバイスやインターネットサービス、スマートフォンアプリと連携するIMS(ifLinkマイクロサービス)を開発し共有登録(注)できます。
共有登録されたIMSは、IF-THENレシピエディターから選択できるようになります。また、データAPIを利用して端末からifLinkオープンクラウドに集められたデータにアクセスし、可視化、分析などを行うアプリケーションを開発することができます。
(注)東芝とは独立した団体である一般社団法人ifLinkオープンコミュニティで共有登録されています。
システム構成図
機能の特長説明
1. IoT機器をモジュール化して共有可能
マイクロサービス開発キット(SDK)を利用することで、IoT機器をifLink対応モジュールにすることができます。開発したifLinkモジュールを共有登録することで、多くのユーザーが利用可能となります。
2. ローカル環境でアプリを実行可能
ifLinkアプリを実行端末にインストールすると、BluetoothやWiFi、LANなどのローカル通信を介してIoT機器と接続し、コントローラーとして機能します。インターネットに常時接続されていない環境でも動作可能です。
3. アプリ実行端末の管理が可能
ifLinkオープンクラウド上で作成されたIF-THENレシピを実行端末に配信することができ、複数台への一括配信や端末ごとの利用状況の確認も可能です。
4. サーバAPIでIoTデータを活用可能
センサーデータや位置データをifLinkオープンクラウドに収集・蓄積でき、データAPIを利用することで、データの見える化・監視・分析などが行えます。
ifLinkプラットフォーム提供機能
ifLinkオープンクラウド
PCブラウザ上で動作する「ifLinkマネージャー」を介して、IF-THENレシピの作成・配信や、利用者の権限に応じた管理機能を提供します。
ifLinkマネージャー
PCのブラウザから端末やユーザー、グループ、モジュールを管理する管理者機能を提供しています。
管理機能(端末管理、グループ管理、モジュール管理)
IF-THENレシピ作成・共有・配信
IF-THENレシピを作成し、実行端末に共有するために以下の機能を備えています。
- IF-THENレシピの作成
(IFモジュールの選択と条件設定、THENモジュールの選択とアクション設定) - 作成したIF-THENレシピのifLinkアプリへの配信
- IF-THENのレシピやモジュール設定のQRコード発行
データAPI
端末からifLinkオープンクラウドに集められたセンサーデータや位置データにアクセスするAPIを提供しています。
時系列のセンサーデータ、GPSデータ等の取得
特定の端末データのリアルタイム転送
ifLinkアプリ
スマートフォン、タブレット、ゲートウェイで動作する「ifLinkアプリ」が、ローカルデバイスやWebサービスと連携してIF-THENレシピを実行します。
IF-THEN実行エンジン
ifLinkオープンクラウドから配信されたIF-THENレシピを端末に接続されたデバイスなどと連携して実行します。
サーバー送受信
ifLinkオープンクラウドと通信して、レシピの受信、センサーデータや実行ログの送信を行います。
ifLinkアプリUI
レシピ管理
配信されたIF-THENレシピを起動・停止します。
レシピエディター
IF-THENレシピの作成や更新を行います。
マイモジュール管理
実行端末に繋がるデバイスやサービスの登録・管理を行います。
実行モニター
レシピごとのIF-THEN発行状況のモニタリングを行います。
オープン共創機能
マイクロサービス群
マイクロサービス開発キットを使って、開発された様々なデバイス、スマートフォンアプリ、Webサービスとの連携機能を追加できます(注)
(注)東芝とは独立した団体である一般社団法人ifLinkオープンコミュニティで、様々なマイクロサービスが開発、共有登録されています。
外部デバイス系IMS
市販のIoT機器を連携する場合は、外部デバイス系IMSを介してIF-THENレシピの実行指令の通信が可能となります。通信方法は端末の提供によりますが、Bluetooth、WiFi、EnOceanなどローカル通信を使って行います。
インターネット系IMS
インターネット上のIoTサービスやWebサービスを連携する場合は、JSON、MQTT、SQS等のインターネット系IMSを介してIF-THENレシピの実行指令の通信が可能となります。
スマートフォンアプリ系IMS
スマートフォンに内蔵されているセンサーやifLinkアプリインタフェース(IAI※)を実装したアプリを連携する場合は、スマートフォンアプリ系IMSを介してIF-THENレシピの実行指令の通信が可能となります。
※IAI:ifLink Application Interface:他のスマートフォンアプリとifLinkを連携させるためのインターフェース
可視化UI
データAPIを使って、ifLinkオープンクラウドに集められたデータを使った可視化、監視、分析を行うWebサービスアプリを開発できます。
(実装例)監視モニタリングアプリ/可視化ツール連携/特定レシピの実行指示/マップ情報連携/センサーデータの転送 など
IF-THENで組み合わせられるモジュール例
ifLinkプラットフォームを利用することで、世の中の多くのIoT機器やWebサービスを接続することが可能です。IoT機器やWebサービスは、例えば何かを検知するものはIF側モジュール、検知をした結果を踏まえて反応するものはTHEN側モジュール、または両方に接続するモジュールとなります。
ifLinkのビジネスエコシステムに参加されるパートナー様は、ifLinkプラットフォームに共有登録されたモジュールを活用することができます。
ifLinkアプリでのIF-THENレシピ作成
タブレットやスマートフォンなどにifLinkプラットフォームのアプリをインストールすることで、IF-THENレシピを設定することができます。誰でも簡単にIF-THENレシピを作成できるように、直感的な操作が可能なUIを実装しています。
IFとTHENのそれぞれを設定できる画面が表示されます。
IFまたはTHENに使用する、IoT機器やWebサービスを選択します。
IFとTHENの設定後、レシピをIoT機器やWebサービスに配信します。
IoT機器やWebサービスが、レシピの実行指令に合わせて稼働します。
IFとTHENのそれぞれを設定できる画面が表示されます。
IFまたはTHENに使用する、IoT機器やWebサービスを選択します。
IFとTHENの設定後、レシピをIoT機器やWebサービスに配信します。
IoT機器やWebサービスが、レシピの実行指令に合わせて稼働します。
PC/タブレットのブラウザでのIF-THENレシピ作成
ifLinkプラットフォームは、PCやタブレットのブラウザ上でも、スマートフォンと同様の直感的な操作が可能です。
IF-THENレシピのサンプルを掲載しています
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