気温平年差によって売れる鍋の味が変わる?!
鍋つゆの購買量と気温の関係を東西で分析

肌寒いと感じる日ほど辛味のシェア率が上昇傾向に
肌寒いと感じる日ほど辛味のシェア率が上昇傾向に

2023-02-28
東芝データ株式会社


100万人のレシートデータで見る「鍋つゆ」購買量と「気温」の相関

東芝データは、東芝グループの電子レシートサービス「スマートレシート® 」の会員、約100万人のレシートデータから得られる購買データを統計化し、あらゆる商品の買い物動向から見える変化をお伝えいたします。今回は冬の寒い日に食べたい鍋料理に欠かせない鍋つゆに着目。売上増加シーズンとなる10月からの購買データをもとに、関東、関西を対象として、醤油、味噌、塩、辛、だしの5種の味別に、季節を通して”暖かい”、“肌寒い”と感じる指標としての日最高気温平年差※1と購買量のシェア率※2とを算出しています。

関東では、肌寒い日ほど辛味のシェア率が上がり気温差-7.5℃未満の日が最もシェア率が高く、気温差+5℃以上の日よりも3.2%高い結果となりました。一方、塩味は肌寒い日ほどシェア率が低くなる傾向が見えました。関西では、関東のようなはっきりした傾向が見えづらいですが、関東同様に、肌寒い日ほど辛味のシェア率が高くなり、塩味のシェア率が低くなる傾向が見えました。

また、味を区別しない鍋つゆ全体の購買量に着目すると、11~12月に購買量が最大となること、前日の気温より低い日ほど購買量が増えること、関東、関西ともに気温が10℃を下回る日を含む週の週末に購買量が増える傾向にあることも見えました。関東と関西を比較すると、味噌味のシェア率は関東が関西よりも高く、地域的な嗜好差も見えました。

※1 店舗営業時間とみなせる9~22時の最高気温と、過去30年の日最高気温との差
※2 味別購買金額の構成率

 

データの抽出条件

・対象期間:2022年10月1日~2023年2月12日 ※2023年1月1日を除く。
・対象地域:【関東】店舗所在地が東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城 、 【関西】店舗所在地が大阪・京都・奈良・和歌山・兵庫・滋賀
・対象商品:当社独自分類により、鍋つゆ、鍋の素とされる商品。
・気象観測地:【関東】東京、【関西】大阪

■ 家計管理もラクラク!「スマートレシート® 」

東芝テックが開発した「スマートレシート® 」は、会計時に通常は紙で提供される購入商品の明細レシートを電子化し、データとして管理・提供するサービス。お客さまは手元に紙のレシートを残さなくてもスマートフォンで購入履歴をいつでも確認することができ、月毎に食費や日用品など9つの家計費目に自動で集計される。

*「スマートレシート®」は東芝テック株式会社の登録商標です。

■ 東芝データがご提供する購買統計データについて

東芝データ株式会社では、「スマートレシート®」から得られる購買データを統計化し、実購買に基づいた膨大なデータから消費行動パターンをより詳細に分析できるサービスを展開中。

<東芝データの扱う購買データの特徴>

  • POSシステムのリーディングカンパニーである東芝テックのアセット基盤
    「スマートレシート® 」加盟店の業種・業態を超えた幅広い購買統計データを流通横断で取得可能。サービス会員数100万人以上。
  • データの即時性
    数時間以内に形成した購買統計データで分析可能(購買統計データAPI)
  • 分析切り口の多様性
    購入者属性等、エリア指定、指定商品のシェア・ランキングなど、あらゆる切り口で購買動向を把握。変化を速やかに捉え機会を逃さない商品開発や、暮らしの変化に順応させる政策立案を行うことに寄与。

また、サブスク型の購買統計データ分析ツール「Data flip™」の提供も開始。

【事業に関するお問い合わせ先】

東芝データ株式会社 広報担当  Hdq-info-tdc@ml.toshiba.co.jp